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18歳の壁

 2019年夏の甲子園、岩手県大船渡高校の佐々木投手が異様な注目をあびた。
 監督は地方大会の決勝戦で投げさせなかった。これは大英断だったと私は考えている。現代社会は甲子園の高校野球にあまりにも価値を置きすぎている。全国大会になるとNHKは朝から晩まで総合テレビで放送してくれる。これほど宣伝効果のあるものはない。
 地方の私立高校経営者にとってはたまらない魅力なのにちがいない。
 今年も宮城県は仙台育英高校である。かつてこの学校の経営者はとんでもない悪辣なことをやってのけ、それを書き出した教員の本が仙台のベストセラーになったことがあった。もう記憶にある人も少ないかも知れない。学校経営を支えているのは4000人もの名もなき高校生の月謝である。野球は悪評をすっかり消し去ってくれた。

 優秀な投手になると連投につぐ連投となる。これで潰れなかった人もいるが、過去の実績では確率50%程度のようだ。耐え抜いたのは、松坂とか(楽天→ヤンキー)の田中投手がいるが、日本ハムハンカチ王子の斎藤投手は潰れた。楽天の安楽投手も潰れかかっている。ヤクルトへ入団した仙台育英の佐藤ゆきのり投手も楽天で再起をかけているが半分潰れたようなものだ。秋田金足高校の吉田投手はどうなのか気になるところである。

 甲子園をここまで盛り上げてしまったのは誰なのであろうか。NHKにも一因があるのだろう。高校野球を極限までの「商品価値」に高めてしまった。地方の無名高校はその下支え役をやっている。まるでオリンピック精神の如く参加することに意義がある状態になってしまった。別な意味で、くたばれNHKなのかもしれない。今度の選挙で我が町では500票も入った。全国では一議席に達した。驚いた。

 高校生にとっては最も価値ある大会なのは確かだが、天才的なピッチャーがそこで一生を棒に振るような、悪く言うと愚挙にかける必要などは全くない。大船渡は公立高校ゆえに監督はそういう決断ができたのであろう。

 高校野球は心身を鍛える教育の一環であるとされているが、田舎の高校野球レベルの話でしかなくなった。高校野球を勝たせるノウハウを掴んだ監督は、全国各地から高額で引き抜かれている。

 最終的には誰もが狙うプロ野球があり、大リーガーの夢がある。佐々木投手にはその可能性が残った。これもおそらくは確率50%くらいはあるのかもしれない。生涯の数百億円を甲子園の土に埋もれさせるのはもったいない。

by watari41 | 2019-07-28 17:34 | Comments(0)

選挙結果

 東北地方は4勝2敗だった。福島・青森県以外の1人区の4県で激戦ながら野党側が勝った。
 150年前の戊辰戦争を思い起こすのは大げさかもしれないが、官軍は長州の「安部総大将」をはじめ「菅参謀総長」などがやってきたが、仙台藩はこれを撃破したことになる。東北の入口である福島県の白河関は破られたが、仙台・山形・秋田・盛岡では持ちこたえたのである。

 江戸時代は、岩手県の奥州市(水沢・花巻)までは、62万石仙台藩内であった。岩手県というのはいつも面白い。今回は平野さんという人が、自民党から立候補したが、以前は民主党で当選して初代復興大臣だった。戦国時代でいうなら寝返ったのである。本人としては今度は与党の立場で政治家をやりたいというが、これでは虫がよすぎる。最初の開票速報で郡部が開き3万票もの差をつけた。ところが当確が出てこない。盛岡や奥州市で逆転されるとみられていたのである。

 宮城県も知名度抜群の愛知さんに対して、筆者など郡部ではまったく名前を聞いたことがない人だった。愛知さんの祖父は抜群に優秀な官僚と言われ、大蔵大臣となり首相も近いとされていたが急死した。選挙に出るときに県南地域では愛知会という組織が発足して圧倒的な人気を誇ったのである。そのメンバーは明治末期から大正初期生まれの人が中心で、現存している人はもはやいない。
 二代目の愛知さんはお婿さんだったが、選挙には義父の名残があり強かった。
 大蔵大臣だった愛知さんの父親は東北大教授の物理学者でアインシュタインが仙台で講演したときに通訳をしたことで知られていた。
 そんなことで今回の選挙も県南地域で愛知さんは圧倒的な差をつけるだろうと見られていたが、僅差でしかなかった。

 アベノミクスとされる経済政策は、わかりやくいうと大量に紙幣を印刷して市場に供給するということだが、一部の方々は大いに潤っているが、東北地方には、なんらの恩恵も届いていない。
 宮城県で勝利した、石垣さんはそのあたりを訴えて成功したとされる。
 それにしても、なんという投票率の低さであろうか。政治教育の低さが大きな原因とされている。新聞・テレビではわからない政治、経済の実態を日本人はよく知る必要があるとされる。国の借金とか海外への経済強力とか、実像のわからないことが多い。

by watari41 | 2019-07-23 12:30 | Comments(0)

2019選挙公報

 はなはだ不謹慎なことながら、今回の選挙公報には驚いたと同時に興味を持った。
 「NHKをぶっ壊す」「安楽死を考えよう」という文字が躍っている。
 本来は政策で競うのが「選挙」なのであるが、何度やっても同じような結果になる。投票率はどんどん下がっていく。民主主義とはいうものの、事実上は一党独裁と同じようなことになっている。それを支えているのがNHKであり、平均寿命の伸びた老人なのであろう。
 かつて、「自民党をぶっ壊す」と言って大勝利を得た小泉さんがいた。今回はこの党が皮肉にもNHKの補強材になるのだろうか。
 与党は政権の安定が何より大事というが、ずっと昔に金丸幹事長が同じような言葉を発していた。安定が過ぎると逆に「不安定」になるというのが世の常識でもある。現在の日本は不安定になってきているのかもしれない。
 かつての日本ビクターという会社はビデオのVHSで勝利して、特許料で将来ともに盤石だといわれたものだが、そのあたりからおかしくなってきたのだと思う。敗れたソニーは危機感に目覚めて現在は立場が逆転している。技術の進歩が独占的な安定を許さなくなったのである。政党に変化はあるが、進化はないようだ。
 野党が政権を取ると悪夢であるとか、だらしないとか言われるが、何事も経験を積まねばならない。しかし時の権力者がそれを手放すことはあり得ず、現代社会では情報規制がそれを維持する有力手段である。中国では政権に都合の悪い情報は「ぶった切る」という乱暴な手段をとっているが、日本では自主規制という忖度がまかり通る。NHKの取材力は特集番組などをみていると大変なものだといつも感心するが、加計・森友学園の時も核心的な情報を掴んでいたのだろうが、報道はされていない。写真を示すのみでそれとなく視聴者は理解してほしいと言っているようだった。
 
 「安楽死」も昔ながらの課題である。NHKがその番組を組んで大きな反響を呼んだ。しかし特殊な事例でもあった。人生百年時代を迎えると、人間にとって切実な課題となるのかもしれない。将来を暗示することになるのだろうか。
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by watari41 | 2019-07-13 17:52 | Comments(0)

 参議院選挙が始まった。選挙に多大な影響を及ぼすが「風」である。今回はどんな風が吹くのか吹かないのか。
 風は自然のものではない。「人間」が吹かせる。それに有権者がなびいてゆく。
 その風が吹いていることを、我々はテレビを見て、新聞を見て知るのである。
 政党や党首、候補者自身が吹かせることもあるが、メディアが「風源」になることもある。時の権力者はそれを極端に嫌うことは言うまでもなく、官房長官は風をメディアが吹かせないように、各政党を平等に報道するようにと釘を刺す。メディアも権力者に気をつかう。従って昔のような意外な番狂わせがなくなってしまった。

 「風」とは呼ぶものの、投票行動に結びつくものを、そのように名付けたに過ぎない。こんな現象を何と名づけてもかまわないのであるが「風」が最もふさわしいのであろう。風評の一つなのである。
 自然の風に対して日本人は世界中で最も敏感であるとされる。風を使う単語が100以上もあるようだ。春夏秋冬にそのまま「風」を付けたものから「ヤマセ」「ノワケ」・・・・など、おそらくは農耕民族の特性からくるものや、文学上の必要上から作られたものなど沢山の風が出て来て、日本文化ともいうべきものが作られている。東風(こち)吹かば・・・。など何とも優雅である。
 比喩として使われる「風」もある。憲法問題で与党政党間に「すきま風」が吹いているなど、言い得て妙な「風」もある。

 風格のある人という表現、風体のよくない人など、風で人間を表してしまうこともできる。
 風邪という病気も得体のしれないものだ。「邪」という風が持ってきたことを示すもので、これまた言い得て妙である。

 家風というのもある。その家に住む人の行動を規制する。「風」の付く表現は何かと便利である。
 風になびくというのは、強者に従うということにも通じる。
 おかしな風が吹いたという選挙結果に期待したい。

by watari41 | 2019-07-07 18:10 | Comments(2)