コケルなトヨタ

 宮城県が一番大きな影響をを受けるのではなかろうか。「トヨタがコケタ場合である」。名古屋、九州に続きトヨタは、宮城県を国内第三の拠点とすべく、県はその計画によってインフラ整備に膨大な投資をしているからである。
 一部の工場は立ち上がったが、最終的には大規模自動車産業集積地帯を目指しているのである。
 今度のトラブルで、欧米の論調は、トヨタは再びかつての勢いを得るのは不可能なほどにダメージを受けてしまったのではなかろうかというのである。

 20年ほど前になるだろうか、トヨタが着々と米国でのシェアーを伸ばしている頃、アメリカ人は、外国の車が米国で一位となるのを決して許さないだろうというものだった。例えアメリカで作られた車だとしても、米国人の誇りが許容しないというのだ。今回のリーマンショックで、はからずもかの「GM」がこけてしまったので、トヨタは一位となった。そうではなくとも年度毎のカーブは、まもなくアメリカ車が抜かれることは確実だった。

 トヨタのイメージは本当に回復できないのだろうか?先例はいくらでもあるような気がしている。近年では、例えばナショナルである。石油ファンストーブの事故を逆手にとって、しっつこすぎる回収キャンペーンを繰り返し行った。その結果、現在は世界ブランドになったパソニックの信頼度は格段に良くなった。これは日本人にだけ通用する感情的な訴えなのだろうか。
 世界を相手にトヨタは思い切って、そんな相手の度肝を抜くような一大キャンペーンを張ってみたらいかがだろうか。もうとっくにそんなことを考えている人は、トヨタ社内にいくらでもいるのだろう。

 あんなに巨大な会社になっていながら、どうして大企業病にかからないのか我々にとって非常に不思議なことであった。在職した会社をはじめ小企業の大企業病というのを経験しているからである。しかし今回の対応をみていると、トヨタといえども、どうもおかしくなっている気がする。

 ハイブリッド車のブレーキに関する担当常務の説明は如何にも専門家じみたものだ。最初は感覚的なものだと言ってのけた。私は乗ったことがないが、何となくわかる。電車が坂道を下る時に回生制動というものがあった。電車自身の力で発電しながら、同時にプレーキがかかるのだ。これは一瞬の遅れがでてくる。しかしお客さんは神様だ。現代のハイブリッド車ではソフトで解決できるらしい。トヨタはこれからどんな全般的信頼性回復処置を出してくるのか見守りたいと思う。
 

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Commented by クオリア at 2010-02-08 16:29 x
顧客を大切にしない企業の役員がおるとその企業は潰れてしまいます。
大企業病は恐ろしい 官庁の職員も似ていますが 三越等のデパートも同様ではないでしょうか 世界経済がまた落ち込むことひっしです 
Commented by watari41 at 2010-02-08 17:26 x
 問題の先送りとか、いろんなことがありますね。そうすると事態は益々悪化していくんですね。悪いスパイラルを早めにどこかで断ち切るのが肝要なんですね。クオリアさんコメントをありがとうございます。
Commented by schmidt at 2010-02-08 17:41 x
 確かに、あの「感覚的なもの」と言った人は異様でしたね。一体、誰に向かって発言しているのかと不思議でした。うすら笑いに見えた表情も、かなり気味悪かった、です。技術的、専門的な観点からの言い分や調整の必要はあるとしても、怒りや不安の渦中にある世界のユーザーを相手に見せる姿ではなかったように思います。
Commented by michiko at 2010-02-08 19:45 x
プリウスは知人が2人 乗っていました。
一人は坂道ではブレーキの効き目が遅いと思っていたそうです。
売れすぎた車だけに、台数分の部品と調達も間に合わないのかもしれません。大変ですね。
世界に誇れる日本企業の今後の対応を注目しています。
Commented by ようこ at 2010-02-08 20:21 x
>宮城県が一番大きな影響を受けるのではなかろうか。「トヨタがコケタ場合である」。

そうかも知れませんね。
何十年とかけて日本車の信頼を築いてきたのですが、今回のトヨタ自動車のリコールは重大問題ですね。どのようにして信頼を取り戻すのか、主婦にとっても関心があります。トヨタがつぶれるなどとなったら、日本経済に、またまた大きな打撃を受けます。ちょっと対応が遅れた感じもするのですが、トヨタの関係者、誠実に対応して、この危機を乗り越えて欲しい。

Commented by watari41 at 2010-02-08 20:41
 かつては、技術のニッサンと言われた時代がありました。しかしその結果、顧客を軽視することになってしまったんですね。車は売れなくなり、その後、坂道を降りるように業績は急降下しました。
 トヨタもプリウスにあぐらをかきすぎたところ、なきにしもあらずです。時流に乗っただけなんですね。schmidtさんコメントをありがとうございます。

 michiko さん、坂道を下りるはまさにハイブリッド車の稼ぎ時なんです。少しでもゆっくりブレーキを利かせたいんです。新しく注入するソフトというのは、それを少し早め目にもってくるようなものだと思います。もはや私ごときロートルエンジニアの言うことですので当てにはなりませんが。コメントをありがとうございます

 ようこさん、車は今や陸上の航空機みたいなもので、沢山の電子制御があり、わけのわからない暴走事故なども起こりうる危険性をはらんでいます。そんな信頼性に関することは、ものすごいTESTをやっているはずなんです。しかし、技術ではないところから会社がおかしくなることがよくあるんです。コメントをありがとうございました。
Commented by moai at 2010-02-09 10:34 x
ニューヨークタイムズが2回もTOYOTA問題をトップ記事で扱っていました。日本より派手ですね。この裏にはwatariさんのいわれるところのアメリカ人のこのところ傷つけられた誇りがあっての反応になっているのではないかと思います。トヨタ車の"sticcky gas pedal and unintended acceleration"とセンセーショナルな表現や対応の遅れをたたく表現がありました。もちろんトヨタにはここで挽回してもらわなければ日本があやしくなります。しつこすぎるくらいの日本人的対応で信用回復するしかないのでしょう。トヨタ愛用者の一人としても気になります。
Commented by watari41 at 2010-02-09 11:17 x
 私はボローラ(古いカローラ)に乗ってますが何も問題はないんです。NYTに負けない広告をガンガン打ったらいいと思っているんです。
 それとHVというのは、自動車技術の本道から外れたものなんでしょうね。やたら部品が多くなる、制御が難しいなど。だから日産やGMは手を出していなかった。うまい具合にエコブームに乗ったんですね。
 技術の本道とは、F1に勝つような、そしてエンジンの究極を極めるというようなことなんでしょうね。moaiさんコメントをありがとうございます。
by watari41 | 2010-02-08 12:15 | Comments(8)