京都の魅力

 高校生の頃(半世紀も前になる)、修学旅行といえば、京都から奈良そして伊勢神宮と決まっていたようなものだ。
 その後、しばらくして生徒にも自由に選ばせようと言うことになり、仙台からも北海道などのコースができた。

 日本人には、昔から京都への憧れのようなものがあったのだろう。戦国時代の武将には「上洛」して天下に号令を発することが夢だったという。「洛」というのは中国の古代王朝の都で黄河の中流にある「洛陽」からきているのだろう。

 京都から思い浮かべるのは一般には「雅(みやび)」ということばである。しかし高校生にそんなことはわからない。再建された金閣寺くらいしか記憶には残っていない。嵯峨野の良さとかそういうものは、ずっと後年にならないとわからない。

 全国各地には小京都と名乗るところが多い。その名に誇りを持っているのである。近くでは宮城県の村田町がある。紅花で栄え200年ほど前には、最上川などを通じて京都と直接のつながりがあった。現在にもそんな面影が残る町並みである。

 それでは、現代の京都はどうであるかといえば、観光地としてはもちろんだが、戦後にユニークな会社が輩出し世界的な企業になったところが多い。京セラ・オムロン・村田製作所・半導体のロームなどである。創業者が一代で築き上げたような企業だ。
 仙台そして宮城県には残念ながら、そのような人や企業は出てこなかった。伸びなかったのである。在職した会社も挫折した。
 官軍や賊軍のこともあるが、もはやそんな時代ではなくなった。京都には長い歴史の間にも、そんな有為な人材が育つ何かがあったのだろう。そうでなければ千年もの長期間に渡って都を維持することができなかったと思うのである。
 風水の上で京都は良い相があるとか、いろんな説があるが要は人の問題であるように思う。明治維新も陰に隠れてはいるが、岩倉具視の力が大きかったといわれている。時は龍馬なりだが、実質的に動いている人はあまり目立たない。

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Commented by moai at 2010-01-18 10:18 x
watariさんの京都イメージ、雅とベンチャー企業ですか。田舎育ちのモアイにとっては京都は保守的、高い気位といった公家さんイメージが強いのですが、会社生活で京都大学の多くの卒業生と交わりがあり、その方たちは民主的、謙虚で学究的な方が多かったと思います。そのことがベンチャー企業の成功といくらか関係があるのではないでしょうか。
それはともかく竜馬伝楽しみにして見ています。そして岩崎弥太郎がいま注目されますね。
Commented by watari41 at 2010-01-18 14:58 x
 お公家さんで思い出したのは、戦前の近衛首相のことです。NHKドラマで白洲次郎をやってた時に、貴人というのは事が面倒になると責任ある地位を放りだしてしまうという白洲さんの言葉がありましたが、近衛さんしかり、その孫の細川首相もそんなことでしたね。お公家さんは我らには遠い存在なのであまり考えたこともありませんでした。
 京大の出身者、近くには赤痢菌発見の志賀潔さんがいました。隣町の名誉町民です。moaiさんコメントをありがとうございます。
Commented by クオリア at 2010-01-18 17:54 x
京言葉も私は好きです。独特のハーモニーが聴こえます。
人柄も良いと思ってしまいます。気候ののせいでしょうか 独特ですね。
秋田言葉もすきです。冬の厳しさを乗り切るため簡潔言葉に愛情がありますね 例雪の降りしきる道路で行き違う人の会話 「ドサ」 「ゆさ」
「どこえゆくのさ」「湯にゆくの」なんですね
Commented by watari41 at 2010-01-18 19:20 x
 一般人の言葉というのは、土地柄がでるんですね。海岸地帯では荒っぽい言葉が多いですね。方言とはまた違う、言葉の面白さですね。日本語の成り立ちには興味深いことがいろいろありそうですね。クオリアさんコメントをありがとうございます。
by watari41 | 2010-01-17 17:07 | Comments(4)