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余日録


by watari41

大気の汚染

 思わぬところで意外な仕事をしている人達がいる。こういうことを言うのも失礼なことだが、「宮城県保健環境センター」の話である。

 我が町の公民館では、毎年夏に一般町民向けに塾を開いている。今年のテーマは「環境」である。上記センターから講師がきて話をされる。大気の汚染について長年に渡る大量のデータを紹介された。我々は昔から比べるとずいぶんと空が汚れているような感じをもっている。満天の星というか銀河などが見えにくなってきている。

 しかし、人体に有害な物質に関してみると減少傾向にあるのだという。これは企業に対して規制を強化しているからである。トリクロールエチレンなどがそうである。30年も前の在職中の頃から使用禁止になった。油まみれになった金属部品の洗浄などには最適なものであったことを回想している。ただ作業現場の人は定期的に肝臓検査をやっていたものだった。工業的に有用なものは、どういうわけか人体によくないのだ。フロンとか重金属がそうである。

 大気の検査は実に細かくやっている。宮城県では12箇所の観測点で14の汚染物質について一時間毎に測定して、インターネットで公開されている。
ここをクリックすると表示されます。上欄に有害物質が14個記載されてますので、それをクリックするとその物質の値が表示されます)
 我が町の隣、山元町にも測定装置がある。ここは空気のきれなところとして知られている。結核が猛威をふるっていたころに、国立療養所ができた。大きな病院である。今は結核患者も減ったので、医師も少なくなり一般病院化したが今や存続の危機にある。だが山元町の空気は今も不純物は少ない。

 保健環境センターは、各県に設置してある。そして環境省が統括して全国の様子がわかるようになっている。光化学スモッグの発生予報などもやっている。恥ずかしながらこのセンターを知らなかった。空が濁って見えるのは、空中に微小な(髪の毛の直径の数十分の一)という粒子が多く漂っているためのようだ。ディーゼルエンジンからの排出が主な成分だという。人間が吸い込むと肺がんになる可能性があるという怖いものだ。
 
 大気への関心はもっぱら二酸化炭素にあったように思うが、実に様々な有害物質が放出されている。この辺りは大きな工場がないので、もっぱら自動車の排気ガスによるものが多いようだ。私も古い車を持っているが、なるべく乗らないようにしている。動かさなければ、ハイブリッドカーに勝る。
Commented by クオリア at 2009-07-27 13:18 x
人間のよりよい生活をのためにとの大義名分のもとに化学物質の塊みたいな建築材料で住宅をつくりお役所のずさんさを代表するような児童病院を建設したまでは良かったが病院内は化学物質で充満して開院がおくれたり。副作用の多い薬剤が多く生産され寝たきりの多いのに平均寿命統計の勘定に入れられ世界で一番と言われています。怖いですね現代は
Commented by schmidt at 2009-07-27 18:03 x
便利さを断ち切れず都心暮らしをしているのは、間違いなく体には悪いんでしょうね。
Commented by watari41 at 2009-07-27 18:56 x
 化学物質は次々と新たなものが出てくるんですね。病院にもそういうものが知らずに使われる時代になてしまったんですね。老人施設に行くと生かされているという感じの方々が多いですね。本人は何にもわかってはいないようなんです。クオリアさんコメントをありがとうございます。

 schmidt さん、都心暮らしを捨てるには相当な勇気がいるようです。山元町は空気のいいところだと20年位前に、仙台から多くの人達が移りすみました。しかし年老いて車が運転できなくなると大変とボヤイテいる方々が増えてきてます。そして人口も急減してるんです。どちらに住めばよいのか難しいですね。コメントをありがとうございました。
Commented by カメチャン at 2009-07-27 21:31 x
僕の環境対策は車にはなるべく乗らず自分のエネルギーで移動することです。町のお世話をしていると近くを行ったり来たりが非常に多いです。書類を配る用事が相当ありますが、その時にはリュックを担いでマウンテンバイクで運動がてらひとっ走り。爽快なものです。昔若い時は娘さんであった方がまぶしそうに見てくれます。これ本当?ウソでした。でもマウンテンバイクでの小移動は凄く快適です。皆さんもどうぞトライしてみてください。
Commented by ようこ at 2009-07-27 21:38 x
大気汚染監視データをのぞいてみました。
面白い!
日本は大気汚損物質が減っているのですか。安心しました。
煙突から煙をモクモク出ていた時代や車の排気ガスの匂いがきつかった時代を知っているので、ずいぶん良くなっているのですね。
そういえば、機関車のすすもすごかったですね。


Commented by watari41 at 2009-07-28 11:19 x
 本来の用事に自分のエネルギーを使わず、カロリー消費に体操などをやっているんですから、おかしなものです。マウンテンバイクですか、格好がよさそうですね。田舎ではオバサン方からご苦労さんと声を掛けられます。しかし必要で無いというか、どうでもいい書類が多すぎる。カメチャンコメントをありがとうございます。

 ようこさん、ご覧になりましたか。日本人はやる気になればできるんですね。強烈な規制をかければ、やらざるを得なくなるんです。そんなところに献金の意味もあるんでしょうね。ですから時には政権の交代も必要になってくるんです。コメントをありがとうございました。
Commented by michiko at 2009-07-28 11:26 x
大気汚染の科学的なデータも大切ですね。
人が五感で感じる空気ですが、早朝は車も走っていないし 清新な空気を感じて散歩するのですが、夕方同じ場所を歩くと車の排気ガスも感じるし、妙に身体が疲れるのです。 これは空気が関係しているのかもしれないと思っています。
Commented by watari41 at 2009-07-29 08:38 x
 PPM・PPBの数値を人間は感覚でわかるんですね。東京では正月休みや盆休みに、富士山が見えるといわれますね。 michiko の住んでいるところでは、夕方に数値が上がっているのでしょうね。コメントをありがとうございます。
Commented by moai at 2009-07-30 09:17 x
お陰でちょっと大気汚染に関するサイトをあちことひらいて眺め、各地で1970年ころからデータがあってそれ以来ずっとCO2以外は減り続けていることが認識できました。1970年といえば製鉄所も環境を強く意識し始めたときでmoaiも大気汚染、騒音などの管理技術者試験を受けさせられたことを思い出します。それ以前は7色の煙が天を焦がし、それを見た、田舎者の父が「活気があってええ!」と感嘆しましたが、40年近くたって人の意識も環境も大きく変わっているのですね。
Commented by watari41 at 2009-07-30 11:05 x
 煙突からもくもくと上がる煙は、工業日本の象徴だった時代がありましたね。空気中に漂う物質が製鉄所からの排気ガスである場合も多いんですね。
 工場操業の後に出来た周辺の住宅団地から、ウルサイとか、粉塵が来るとか、いろいろとクレームのきたこともありました。対策をとるとか何とか言って、お引取り願ったこともあります。
 moaiさんは、環境サイトをいろいろとご覧になりましたか。すごい。私は明日はダイオキシンの話を聞きにゆきます。コメントをありがとうございます。
by watari41 | 2009-07-26 21:40 | Comments(10)