パンツの思い出

 ある衣料品店にて、5枚セットの男子用パンツを480円で買った。あまりにも安すぎる。新疆ウイグルのマークがあった。それにしても一枚100円弱とは、恐らくは現地を出荷する時は、10円くらいなのであろう。裁縫もしっかりしている100%綿と表示してある。材料代も入っているので縫い賃は数円にしかならないのだろう。
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 如何に中国も市場経済だとはいえ、これでは暴動も起きると思ったものだ。現地価格の安さを思い知ったのは、釣りに使うゴカイなどのエサである。店頭に表示してある販売価格の十分の一が、中国での現地出荷価格なのである。
 生エサと衣料品では、当然ながら販売倍率は異なるのだろうが、世界中の最も安いものが入ってくる時代なのだ。在職した会社は、こんな魚のエサまで商売した。問題がなかった頃の北朝鮮からの輸入もあった。巨大製鉄会社は排水温度を利用して魚の養殖まで考えた。猫も杓子も経営多角化の時代があったことを回想している。

 中国政府の情報統制や武力を使った鎮圧はひどいものだが、半世紀も前のソ連の周辺諸国への武力介入を回想する。昭和30年頃のハンガリー、10年後のチェコスロバキアなど戦車が蹂躙した。しかしその20年後にソ連は崩壊するのである。中国も同様なことがおきるのかどうか注目している。政治と経済に必ずや矛盾が出ると思うからである。

 さてパンツに話を戻すと、子供頃は現在の形式と異なるものをはいていた。ステテコを短くしたようなもので涼しいものだった。いつの頃からか体にフィットするものに変化していった。昔のものは、ゴムひもが良く切れたり、伸びたりしたものである。2着くらいしかないものを、とりかえひっかえしてはくのだからいたみも激しくなる。ゴムの品質も悪かったのかもしれない。ゴムだけを取り替えるのだった。夏はこのパンツ一本で遊んでいたことを回想している。
 ゴムヒモは家庭の必需品だったので、よく販売業者が一軒一軒を回っていた。押し売りというと、ゴムヒモが代名詞みたいな時代もあった。

 現代の押し売りは、電話でやってくる。生命保険、屋根のソーラー発電等である。保険は70歳近くでは入れるものがない。ソーラーは如何に政府補助があるとはいえ年金生活者にはやや無理である。
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Commented by moai at 2009-07-17 08:58 x
小学校、中学校のころ、運動会用に新しい下着のパンツを買ってもっらいそれから1年それを下着として使っていたことを思い出しました、ゴム紐の行商がいたころのことです。いま安い衣料品、いろいろ言いながらも安くて豊富な輸入食品で日本人は豊かな生活をしていますが、昔のことを
思い比べると、マジックのような変化です。このマジックの原理が崩れるのはあまり先のことではないと思います。ウルムチ問題もグローバルな格差問題が大きな引き金、どこに向かうのでしょうか?
Commented by unknown at 2009-07-17 20:39 x
<子供頃は現在の形式と異なるものをはいていた。ステテコを短くしたようなもので涼しいものだった> morikouも こういう表現の 日本語が ぱっと 出てくれば エエのですが/どうも いけません:moaiさんのポルトガル語並み?(以下??)能力です。:あのパンツはいて 川で 飛び込むと ズルリと さがっていました。こんなコメントしか 書けなくとも でしゃばり大好き。morikouです。
Commented by watari41 at 2009-07-17 22:00 x
まさにマジックですね。世界中の品物がとんでもない安い価格で買えるんですね。こんな状態がいつまでも続くとは思われませんね。
円高、その源である日本製品の競争力がなくなる時がいずれ来るんだと思うんです。moai さんコメントをありがとうございます。

morikouさん、その通りです。海水浴もそんなものでした。ユルパンなんですよね。泳ぐ時に、子供の頃はノバでも別に差し支えはなかったのですが、イモリとかヤモリが川や沼にはいたんですね。今はこの辺りでも使わない言葉ですが、中国地方の人にはノバという表現はわかるでしょうか?コメントをいただきありがとうございます。
Commented by カメチャン at 2009-07-18 16:04 x
”ノバ”とは何でしょうか?僕は広島生まれですので分からない。
子供の時にどんなパンツをはいていたか忘れましたね。でもWATARIさんらの記憶力は凄いですね。少し前まではブリーフが主でしたね。ところが最近は昔はいていたものと形は同じだが、色が白からカラーに変わったような気がしますね。安いものを買うと一物がポロット顔を出します。
中国のウイグル問題はどの情報が一番正しいのか庶民には判断できないですね。民族問題・宗教問題は僕ら庶民にとっては難しい!
Commented by watari41 at 2009-07-18 17:45 x
鞍をつけてない、手綱もない、野にある馬からきた言葉のようで、ノマが語源のようで、スッポンポンの人間のことです。
相馬で行われる、全国的に有名なお祭の「野馬追い」は、もともとは野馬を追っての訓練だったのですね。それが今では鞍をつけ、手綱をつけての祭に変わっていったのです。
民族問題は、日本ではアイヌ民族を採用した企業には補助金を出すとかの政策があるようですね。大学進学率も日本人に比べると半分程度みたいですね。カメチャン、コメントをありがとうございます。
Commented by ようこ at 2009-07-19 22:32 x
そうそう、パンツ用のゴムが、裁縫箱の中にいつも入っていました。
ゴム紐を通すための針も。
今は、ゴム紐を取り替える仕事がなくなりました。
昔の形にもどったというパンツはボクサーパンツと呼びます。
なんで私が知っているんだ!!
Commented by クオリア at 2009-07-20 10:42 x
パンツは綿にかぎりますね それにしても廉価に驚きました
過当競争の社会は富裕層と貧困層の落差がドンドン大きくなり国が崩壊してしまうのですね
Commented by watari41 at 2009-07-20 10:58 x
ゴムヒモ用針、ありましたね。たたみ針みたいな大きなものでした。格闘技は今や若い女性に人気なんですね。ご年配の方々にも波及しているようなんですね。昔からそんな方はいたようです。名古屋場所にも女性の姿が目立ちますね。土俵際に名古屋で必ず表れる和服姿の80歳近い女性がおります。その姿をみると今年も名古屋に来たとおもうんです。何十年となくみている姿です。ようこさんコメントをありがとうございます。

クオリアさん、かつてインドで少年が学校にも行かず、家計のために僅かな賃金を得るために働いている姿をテレビでやっていたことがありましたが、豊かになりつつあるインドと対照的なことでした。コメントをありがとうございました。
by watari41 | 2009-07-15 18:42 | Comments(8)