種の変化

 蛙をめっきり見なくなった。それを餌にしていた蛇もわが屋敷には姿が見えない。ミツバチなど、いろんな生物の異変が伝えられている。何らかの原因がある。人工的なものか、自然がおかしくなってしまったのか気になるところだ。

 我々は健康とか快適さを求めていろんなものを排除してきた。記憶に残るものでは蚤やシラミのたぐいである。DDTがこれを駆除してしまった。シラミの巣になっていた女子の頭は、薬で真っ白にされたことを回想している。

 消毒も徹底されてきた。病院の廊下では特有のクレゾールの臭いが鼻についたものだが、最近はその臭いもなくなった。別の薬が採用されているのだろう。

 私は、町内会の公衆衛生組合長でもある。ゴミ担当の役員が兼職で任命されている。重複する組織は合わせてしまえばよいようなものだが、役場の長年のしきたりでそうもいかないところがあるのだろう。

 戦後間もなく法定伝染病の赤痢が我が町で大流行した。私もたった一人の弟を亡くした。昭和21年のことだ。郡医師会史によれば20名もの方々が亡くなっている。そんなことを契機に各地区に任意団体として衛生組合が発足しそれが今に続いている。歴史的な役目を終えたようなものであるが、汲み取りトイレの家がまだ数軒残っている。そのトイレのウジ虫殺しに薬をまくのが役目である。これまた戦後の懐かしい臭いのする薬だったが、昨年からこれまた別のものに替わった。今年は新型ウイルスの影響もあって、こんな薬にも注文が殺到している。配給数を少し減らされた。

 今朝の河北新報を見ていたら、従来種を駆除する一方で「侵入種」対策に全世界では年間133兆円も使っているとか。信じがたい数字だ。入るものがある一方で出ていくものも多いのだろう。
 蛙などの異変は原因がはっきりしていないようだが、気になっていることの一つである。 
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Commented by schmidt at 2009-05-24 00:42 x
蛙がいないんですか?
watari41さんのお住まいは住宅地なんでしょうが、それにしても不気味なことですね。
Commented by watari41 at 2009-05-24 07:53 x
 おかしな奇病が取り付いている蛙のことをテレビでみました。蛙の皮がむけてしまうんです。原因不明だそうで、蛙減少の大きな要因だろうと言うことです。私のところは住宅地ですが、田舎ですので雑草が生い茂り、池があって、そこに蛙がやってきてました。それを池端で蛇が狙っていると言う構図なんです。schmidt さんコメントをありがとうございます。
Commented by moai at 2009-05-24 09:34 x
外来種駆除で思いだそいたのは昨年ニュージーランドにトレッキングに出かけ有名なマウントクックの裾野で鮮やかな花をつけたルピナス(和名のぼり藤)を駆除するために山をあるいて一本一本根元に薬剤をかけていました。ニュージーランドという隔離された島の自然を守るためずいぶんコストをかけているな、そしてその薬剤を利用するやり方、日本人なら道具でもって抜く方を選ぶだろうなと思ったものでした。
Commented by クオリア at 2009-05-24 09:43 x
人間も昆虫もウジ虫も共存して生きることを断ち切った人間への逆襲が始まったのですかね 私も少年時代赤痢にかかりましたが助かりました。
共存して生きることには犠牲が伴いますが人間が化学薬品を使いだしてから生態系がくずれてきましたね。花の種付けも人間がやらなければ味がならない時代 恐ろしいことになってきました。
Commented by ようこ at 2009-05-25 06:40 x
ほんとに、蛙を最近見かけなくなりましたね。
数年前まではわが庭のラベンダーの苗の近くのブロックの下にガマガエルが住んでいました。ブロックを片付けたので、ガマガエルはどこへお引越したのでしょう。

先日、泉が岳のふもとで、花や野菜の苗を買いに行きました。そこの苗に蛙がついていました。ここの野菜なら人間にも大丈夫と思い、買ってきました。
Commented by watari41 at 2009-05-25 10:13 x
ニュージーランドは一本づつ薬剤での駆除ですか、費用のかかりそうなことですね。その新聞記事は日本では、世界各国にくらべてあまりに金をかけていないと言うことでした。もっと金を使うべきだと。GDP比率でいったら日本は15兆円くらい使わないといけないのでしょうが、到底そんなには使っていないですね。
ブラックバスの駆除など民間まかせのところが多いですね。また生物への害を為す菌の駆除というのもこれまた難しいんでしょうね。インフルエンザであんな騒ぎですから、蛙へのおかしな菌など入って来られたらひとたまりもないですね。
moaiさん、コメントをありがとうございます。
Commented by watari41 at 2009-05-25 10:20 x
自らは、抗菌材料に囲まれて、安全に暮らすというような時代になってしまったんですね。その分我々の抵抗力は弱くなっているのでしょうね。自然との共存・共生などとは言っても言葉だけのことなんですね。
クオリアさん、コメントをありがとうございました。
Commented by watari41 at 2009-05-25 10:30 x
 朝に散歩をすると、田んぼから、にぎやかな蛙の声がしたもんです。時には大きな声を出す、トノサマガエル、食用カエル、ガマガエルなど、その姿をみることがなくなりました。
 しかしトキの放鳥映像をみたら、新潟県でカエルをついばんでいる様子をみて安心しました。ようこさん、コメントをありがとうございます。
by watari41 | 2009-05-23 18:13 | Comments(8)