臭い話/糞

 はなはだ尾篭(ビロウ)なことで恐縮である。
(写真は内容とは関係がない、一昨日の雪も大半消えた近所の旧酒蔵 
2009.2.2朝)
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かつて人工糞を作ろうとした人がいたのだという。人工心臓などもある時代なのだから、おかしくはないのだが、糞は成功していない。
 先日、テレビで腸の話を聞いていて、なるほどと思った。人間の腸には千種もの菌がいて、その重量は1.5kgもあるという。そして排出される便の1/3重量はそれらの菌が占めているのだそうだ。
 私が知っているのはビヒィズス菌くらいだ。ほとんどの菌はまだ未解明で、一つ一つ細かく研究されているところなのだという。
 これでは、やみくもに食物を腐敗させて人工糞を作ろうとしても成功はおぼつかない。

 先年、仙台での人体の不思議展を見たが、内臓の働きに関するものはなかったように思う。腸の働き一つみても大変な驚異の世界だ。
 腸内での便への合成は、複雑きわまりまいものなのだろう。私は、いくら食べても太らない体質のようだ。こういうことなどもいずれ解明されてくるのだろう。

 排出される便は、昔は肥料として有用だったが、半世紀ほど前からはやっかいもの扱いになってしまった。
 東京では、船に積んで沖合いはるかに捨てていた時代があった。黄金船などとよばれ、その実態を文芸春秋で読んだことを回想する。

 私のところは,当時は農業もやっていたので、トイレが満杯になるとコイ桶に汲み取り、その桶を両端天秤にかついで、屋敷はずれにあるコイ溜まで運んだ。これを、この辺りではダラカツギと言ったものである。私はあまり上手ではなかった。歩く毎にチャッポン々々と音を立て、時にはこぼれることもある。しかし当時は汚いという感覚はあまりなかったものだ。

 そのうちに、バキュームカーが走るようになり、簡易水洗から、本格的下水道へと変わっていったのである。わが町では水道と併せ基本料金が月に3300円である。わが身一つを処するのにもお金がかかる。

 人工糞は何を目的としたものかはわからぬが、科学の進歩はやがて、菌に何かを作用させて、便を一瞬にして消えさせたり、有用化させるかも知れない。その最初は宇宙での人間生活からなのからなのであろうと思っている。
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Commented by クオリア at 2009-02-02 13:15 x
懐かしい糞尿譚のお話ありがとうございました。
昔は毎朝トイレでバナナ状の便がお穴から落下寸前にお尻を上げるサモナイト黄色い水が跳ね返ってくる健康便の時ほど⊥に上がってくるのですよね。新鮮な美味しい野菜の原点でした。
Commented by watari41 at 2009-02-02 16:27 x
 ありました。ありました。ヒョイとお尻を上げるんですよね。そうなるともう汲み取りの時期なんですね。そして、ずーっと界面を下げるんですね。クオリアさん、懐かしいことを思い起させるコメントをいただきありがとうございます。
Commented by michiko at 2009-02-02 21:37 x
戦時中、田舎に疎開していましたので コエ桶やコエだめは わかります。
昔は全てが自然のリサイクルだったのですねぇ。
水も井戸水でしたし、暖房も里山から採って来た枯れ枝を燃やしていたのですから、生活の基本料など要らなかったのですよね。
Commented by watari41 at 2009-02-02 23:13 x
 中国に出張した男が言ってました。田舎に行くとトイレがそういうことなのだと、ポチャンという音がして、それが跳ね返り、酷い目にあったということなんです。もう二度と行きたくはないと言ってました。
オカシな話題になってしまいスミマセン、michiko さん、コメントをありがとうございました。
by watari41 | 2009-02-02 11:04 | Comments(4)