最高の人生とは
2008年 06月 03日
「余命半年」と言われたら何をするか!
それを題材にした映画を見た。「最高の人生の見つけ方」という米画である。原題は「棺おけリスト」(The Bucket List)だが、これでは日本人にはどぎつすぎる。
2人の名優が見事に演じた。一人は大富豪で、もう一人はごく普通の自動車修理工の男である。主人公たちは60代半ばである。両者は同時にわずかな余命の宣言を受ける。
入院した病院も富豪の所有物だ。個室は経営効率が悪いと2人部屋としたのである。ここで2人が同室になった。
修理工がメモした紙が床に落ちた。富豪の男がそれを拾った。棺おけリストなるものを書き付けたものだ。やりたことが記してある。それを見てこれは面白いとなった。大富豪もベットの上で奇跡を待つより、やりたいことをやろうとなった。大富豪も自分もやりたいことを付け加えた。
上映中の映画なので、これ以上の筋は止めることにする。とにかく面白い映画だった。
日本でこんな映画はなかなか作りがたい。著名人の闘病記をよく目にする。「おいガンめ酌みかわそうぜ秋の酒」などという著作もあるが、映像化は難しいのだろう。
映画の面白さは別として、人間はいざとなると本当にやってみたいこととは意外に陳腐化したものなのである。むしろ、それまでの長い人生でやってきたことに意義がある。映画でも「オレは40年も油まみれで働いてきた」と、いうようなことである。好き好んでやっていたわけでもあるまいが、その人の人生なのである。
よく、自分探しなどと言われることがあるが、そう簡単に見つかるものでもあるまい。多くの人は、ちょっとしたきっかけから入った仕事が天職みたいなものになってしまうものだ。
趣味の世界に没頭できる人も幸せなひとだ。一般には、健康で生きていることが「最高の人生」そのものかもしれない。これまた陳腐化した結論に達してしまった。
それを題材にした映画を見た。「最高の人生の見つけ方」という米画である。原題は「棺おけリスト」(The Bucket List)だが、これでは日本人にはどぎつすぎる。
2人の名優が見事に演じた。一人は大富豪で、もう一人はごく普通の自動車修理工の男である。主人公たちは60代半ばである。両者は同時にわずかな余命の宣言を受ける。
入院した病院も富豪の所有物だ。個室は経営効率が悪いと2人部屋としたのである。ここで2人が同室になった。
修理工がメモした紙が床に落ちた。富豪の男がそれを拾った。棺おけリストなるものを書き付けたものだ。やりたことが記してある。それを見てこれは面白いとなった。大富豪もベットの上で奇跡を待つより、やりたいことをやろうとなった。大富豪も自分もやりたいことを付け加えた。
上映中の映画なので、これ以上の筋は止めることにする。とにかく面白い映画だった。
日本でこんな映画はなかなか作りがたい。著名人の闘病記をよく目にする。「おいガンめ酌みかわそうぜ秋の酒」などという著作もあるが、映像化は難しいのだろう。
映画の面白さは別として、人間はいざとなると本当にやってみたいこととは意外に陳腐化したものなのである。むしろ、それまでの長い人生でやってきたことに意義がある。映画でも「オレは40年も油まみれで働いてきた」と、いうようなことである。好き好んでやっていたわけでもあるまいが、その人の人生なのである。
よく、自分探しなどと言われることがあるが、そう簡単に見つかるものでもあるまい。多くの人は、ちょっとしたきっかけから入った仕事が天職みたいなものになってしまうものだ。
趣味の世界に没頭できる人も幸せなひとだ。一般には、健康で生きていることが「最高の人生」そのものかもしれない。これまた陳腐化した結論に達してしまった。
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michiko
at 2008-06-03 11:51
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この映画を観てからコメントをするべきなんですが、私も見たいのです。
watari41さんがおっしゃるように、多くの人は何かのきっかけや偶然の出合いが天職になっているような気がします。
自分の天命って何だったのだろうか?と思うのも年齢を重ねたからでしょうねぇ~。
watari41さんがおっしゃるように、多くの人は何かのきっかけや偶然の出合いが天職になっているような気がします。
自分の天命って何だったのだろうか?と思うのも年齢を重ねたからでしょうねぇ~。
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watari41
at 2008-06-03 15:39
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映画を紹介するっていうのも難しいものですね。シュミットさんの案内を読んで見てきました。私なりの案内をしてみようと思ったのですが、なんとも中途半端でおかしなものになってしまいました。
michiko さん、ぜひ見てきてください。
michiko さん、ぜひ見てきてください。
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schmidt
at 2008-06-03 17:49
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映画の紹介は難しいですね。あらすじから面白いシーンまで書けば簡単なんです。
しかし、それでは映画鑑賞の邪魔をすることになると、勝手に思い込んでいます。だからわたしの映画紹介は、なるべく本筋を外して、重箱の隅のまた隅を、ちょっとだけ書いています。最近は、配給側がネットや新聞、テレビで、すべてさらけだすので、わたしのようなこだわりはほとんど化石同然だと思います。
わたし自身、配給側が繰り出す情報から目をそむけ続けて(難しいことなのですが)、映画館でスクリーンの前に座ることを無上の喜びとしています。それで幸せなんです。
しかし、それでは映画鑑賞の邪魔をすることになると、勝手に思い込んでいます。だからわたしの映画紹介は、なるべく本筋を外して、重箱の隅のまた隅を、ちょっとだけ書いています。最近は、配給側がネットや新聞、テレビで、すべてさらけだすので、わたしのようなこだわりはほとんど化石同然だと思います。
わたし自身、配給側が繰り出す情報から目をそむけ続けて(難しいことなのですが)、映画館でスクリーンの前に座ることを無上の喜びとしています。それで幸せなんです。
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morikou
at 2008-06-03 19:55
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相変わらず 暇つぶしの一つと言いながら、シニア特権での¥857/回の映画に行っています。
さすがwatariさんの解説だ!っとネットサーフィンしながら感心していました。
そして今schmidtさんの解説法を拝見しました。 僕は
いつもTOHO,YBBの解説を見て映画館に参上するのですが、これらの案内イメージと合致する事があまり無いんです。こまった爺様です。
さすがwatariさんの解説だ!っとネットサーフィンしながら感心していました。
そして今schmidtさんの解説法を拝見しました。 僕は
いつもTOHO,YBBの解説を見て映画館に参上するのですが、これらの案内イメージと合致する事があまり無いんです。こまった爺様です。
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schmidt
at 2008-06-04 00:16
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ネタに触れるかもしれない話を一つだけ書いておきますね。「最高の人生の見つけ方」のたった一つの欠点は「大金持ち」あってのことになっている点だと思うんです。
まあ、アメリカ映画はそれでかまわないんです。しかし、日本映画にこそ、金があってのこととは違う「最高の人生」を描き出してほしいものです。おしゃれに、しかも面白く。ガッツがあって想像力も豊かなプロデューサーや監督はいないんでしょうかかねえ。
まあ、アメリカ映画はそれでかまわないんです。しかし、日本映画にこそ、金があってのこととは違う「最高の人生」を描き出してほしいものです。おしゃれに、しかも面白く。ガッツがあって想像力も豊かなプロデューサーや監督はいないんでしょうかかねえ。
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Moai
at 2008-06-04 09:51
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棺おけリストぜひ見てみたいと思います。
”よく自分探しの..... ちょっとしたきっかけから入った仕事が天職”はwatariさんらしい言葉でつづった名言ですね、そのように思える人の人生は成功と言っていいんではないでしょうか。
”よく自分探しの..... ちょっとしたきっかけから入った仕事が天職”はwatariさんらしい言葉でつづった名言ですね、そのように思える人の人生は成功と言っていいんではないでしょうか。
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watari41
at 2008-06-04 11:28
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鑑賞の邪魔をしないことに私は気を使いすぎてしまいました。コメントで のschmidt さんmorikou さんの対論面白いですね。ネタバラシの一つがありましたが、いかにも米画らしい面白さなんですね。
日本映画でぜひこんなものを扱った現代日本人の心情を汲んだものをみてみたいものです。>おしゃれに、しかも面白く。・・ですね。
Moai さんは、多くの異文化に直接、接してきているでしょうから、それぞれの文化の「最高の人生」みたいなものを肌で感ずることも多かったのでしょうね。
皆様、コメントをありがとうございます。
日本映画でぜひこんなものを扱った現代日本人の心情を汲んだものをみてみたいものです。>おしゃれに、しかも面白く。・・ですね。
Moai さんは、多くの異文化に直接、接してきているでしょうから、それぞれの文化の「最高の人生」みたいなものを肌で感ずることも多かったのでしょうね。
皆様、コメントをありがとうございます。
日本映画には最近は心に感動する映画はありませんが 私の脳に未だに残る映像は「黒沢 明」監督の往年の映画「生きる」ですね。ガン宣告→自暴自棄→自分が生きた証しに奔走→官僚主義打破→目的達成することで死の受容を心に受け止めらる 夜の公園のブランコに腰掛けゆらりゆらりと歌う志村喬さん歌う「ゴンドラの唄」 最高の人生があったと思いました。
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watari41
at 2008-06-05 20:55
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>夜の公園のブランコに腰掛けゆらりゆらりと歌う志村喬・・・・
いいラストシーンでしたね。日本人はどうしても「生きた証」を求めてしまうんですね。向こうの人たちは「楽しみ」を優先するかのようです。今の日本人もそんな傾向になりつつありますね。「生きる」は1950年代の映画なんですよね。クオリアさんコメントをありがとうございました。
いいラストシーンでしたね。日本人はどうしても「生きた証」を求めてしまうんですね。向こうの人たちは「楽しみ」を優先するかのようです。今の日本人もそんな傾向になりつつありますね。「生きる」は1950年代の映画なんですよね。クオリアさんコメントをありがとうございました。
by watari41
| 2008-06-03 09:52
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Comments(9)