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余日録


by watari41

うがった見方

 石油暖房機で事故を起こしたM電器の当該機種回収広告を今も見かける。もう何十回となく見ている。何百億円かの費用をかけ、会社の信用も絡み経営の屋台骨を揺るがしかねない事故だと思っていたのだが、何度もそのチラシをみているうちに、どうもおかしいと思うようになってきた。

 もしかして、これは、こういう事故を起こしてしまうと大変な事態になってしまうのだという、社内教育の一環で、それを莫大な費用をかけ行っているではなかろうかと「うがった見方」をするようになってきた。さらには一般消費者には、事故品はどんな犠牲を払おうとも草の根を分けても探し出すんだというメーセージを送ることで、企業イメージを高めていることに利用しているのではなかろうかとも考えられるのである。まさに「禍転じて福と為す」というようなことをやっているのだとみるようになってしまった。これは大変に失礼な見方なのかもしれないがそのように思えてしまう。
 M電器は、これによって一挙に企業体質をも変えていけるのではないかとの期待があるのかもしれない。偉大な創業経営者がいて、かつてその社内は活気に満ちていた。私も数十年も前の在職の頃に、そのいくつかの工場へ納入業者として打ち合わせの為に訪づれたことがある。社員の動作もキビキビとしていたものだった。同じイニシャルの財閥系M電機を同時期に訪問しているが、こちらはオットリとしていて、いかにも対象的な雰囲気を感じたことを回想する。
 ひるがえって、私が長年勤務していた会社も、納入業者などからはライバル会社と比較して、どんな目でみられていたのだろうかと思うのである。

 成長路線をひた走ったM電器も、ある時期から多少おかしくなってきていたようだ。これまでの企業文化などを大きく転換する必要に迫られていたのだろう。そんな時の事故でもあったようだ。大きな危機感におそわれて、大々的な回収キャンペーンを繰り返しおこなっているうちに、思わぬ展開になったのではないかという「うがった見方」を第三者的にしてしまうのであるが、あくまでも個人的な見解である。また別の見方をする人がいるのかもしれないと思っている。
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 これも、緩和ケアセンターの案内書の一節である「患者家族の抱えている種々の困難な状況を理解し援助します」。私もいろんな相談にのってもらっている。
Commented by クオリア at 2006-12-19 06:20 x
褒め倒しの言葉をひっくり返したような くどすぎることを始めたM社ですね 現代そのものを反映している。 心のないY社の店に入って行った 鼓膜が破けるような大声でヤケクソのような声で「イラッシャイマセ」もう騒音でもある 早々に店を出ました。YもMも 弱肉強食 の時代の機械的な人間が上司から言われたからやる お客のためではない 今内部告発が頻発している 国民のための電気を!データー捏造している。世が変わりつつある前兆と思いば良いのですかな~
Commented by ようこ at 2006-12-19 06:52 x
M電気とM電機の社内の雰囲気の違いの話は愉快ですね。

必死に見えたM電気の回収キャンペーンの広告でしたが、このごろはいつまで続けるのだろうと思っていました。watari41さんのような見方もできますね。我が家の話題にしてみましょう。

患者の家族をサポートする人材がいるホスピスとは、良かったですね。
Commented by watari41 at 2006-12-19 10:06
 擬似的に心が入っているかのように見せかける商売のやり方には、うんざりとしますね。現代を象徴する風潮のひとつなのでしょうか。次回は似たようなことになりますが「褒め殺し」をテーマにしてみたいと思います。クオリアさん、コメントをありがとうございました。

 ようこさん、私は在職中にいろんな会社の光景を見る機会に恵まれました。同じ日本の会社なのですが千差万別なのですね。コメントをありがとうございました。
Commented by imaizumi at 2006-12-22 09:38 x
M電器の「転んでもただでは起きない、あの社風は見習うべきものがある」…かつて私の勤めていた会社の上層部が云ったのを思い出します。社風、家風、お人柄、お国柄、みんな個性があります。
天下り真近かな役人同士が、あの会社に行くと、こき使われるだけだから止した方が良いぞ。」なんて囁いてるらしい。
 社風はことほど様々です。その社風に洗脳されたOB、定年後の我々はどんな影響を受けてるだろうか。加藤仁氏もそこまでは調べた様子は無いのでは?
 例えば元公務員か民間か、少し付き合ってると何となく分かってきます。もっと付き合うと元教師かエンジニアか、営業マンか、金融業かなど分かって面白いものです。こういう調査データはないものかしら。 
Commented by watari41 at 2006-12-22 20:04
 何十年も同じ職場で、同じような仕事をしていると、誰しも同じような考え方になり、態度や、顔つきまで似てくるのですから不思議なものですね。定年専門家の加藤さんも、その後の人生は調査しているものの、それ以前のことが、どんな影響を及ぼしたのかは触れておりませんね。そこがむしろ重要なことなのでしょうね。 imaizumi さん、コメントをいただきありがとうございます。
by watari41 | 2006-12-18 10:30 | Comments(5)