人気ブログランキング | 話題のタグを見る

余日録


by watari41

妻の闘病(11)

 PET(全身のどこにガンがあるかを検査する機器である)、10年ほど前までは最新の医療機器として、ガンを初期段階で発見できるものとして注目されたものの、数十万円もの検査費用がかかった。病気の予防検査として支払う金額としては高すぎた。説明書を眺める程度のことであった。

 今は、健康保険も利いて3万円弱で検査をしてもらえる。妻も診察の途中でこれを受けた。どこが、ガンの発生源かを調べるためだ。しかし検査官は、今までこんなにも悪化しているガン患者は見たことがないと驚かれた。全身いたるところが真っ黒なのである。発生元がどこかも定かではなくなっているという。この段階で、余命はほとんどゼロに近かったのだと思う。

 医師は、あくまでも延命のためであるとしたうえで抗がん剤を投与している。モルヒネも存命中の生活の質を高めるためのものなのだということだ。

 6月26日にガンセンターで外来検査を受けてきた。数値は幸いにも以前より悪化はしていなかった。医師は、抗がん剤の効果であると考えているようだ。ガンの薬は高価である。保険が利いても一か月分で3万円もする。この薬も、いずれ効かなくなってしまう時がくるはずだという。時間との競い合いである。

 次は一ヶ月後に再度来院下さいということであった。これからは暑さが厳しい。闘病生活には、いろんな難関がある。本人の気力が最も重要な要素であると思っている。
Commented by at 2006-06-30 20:58 x
PETのことはテレビや雑誌を通し知っていました。検査費用を見て驚きました。現在は夫婦で老後をエンジョイしている私の両親には勧めましたが・・・ 奥様はしっかりしている方!乗り切れることを信じています!これから暑さが厳しくなりますが、頑張って下さい!
Commented by watari41 at 2006-07-01 10:49 x
 最新の医療検査機器というのは、すべからく高価ですね。昔ながらの聴診器などを当てられると、こんなことで病気が分かるのだろうかなどと思ってしまう今日この頃です。
 暑さも幸いにもここは、風が吹き抜けるので、少しは凌ぎやすいです。
 Mさんコメントをありがとうございます。
by watari41 | 2006-06-30 09:32 | Comments(2)