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余日録


by watari41

年の始めに

 2006年が始まった。期待をもって迎えられた21世紀もすでに5年が経過した。20世紀に60年を過ごし、今世紀をあと何年生きられるのだろうかと、年の初めにつまらぬことを考えていた。
 我々は前世紀の後半に社会の一員として、日本や世界の目まぐるしい変化を経験してきたので、個人的にも当時のいろんなことを回想する。

 同世代の方が面白いことを述べていた。人の一生を一本のヒモにたとえると、60余年の間には幾つかの結んだままのコブタンが出来てしまうというのです。その時点で解けなかったものは、そのままで残ってしまい、後で無理に両端を引っ張ると結び目はますます固くなってしまい、心のシコリになってしまうというのです。そのまま墓場にもって行くしかないのだろうという。うまいことを言うものだと思った。

 今年の誕生日が来ると、いよいよ高齢者の仲間入りとなる。老化の入り口に差し掛かったわけである。
 我々よりも、一回りほど上の方々は、高齢者となっても、社会のお役に立ちたいと考える人たちが多かった。その情熱を実現する場として10年前に仙台シニアネットを立ち上げた。そして、その方々が歩んできた道のり、その後のことについて辿る機会があった。いろんなことは、その時々の社会状況のなせる業なのだろうと思う。

 これからの時代は、目まぐるしい社会変化に対する「スロー」がキーワードになりそうだ。それを実践できるのが高齢者であり、そのことで重要な役割を担うようになるのではなかろうか。

 高齢者化社会は必ずしもマイナスの面ばかりではないといわれる。老化の延長線上に死があるのではないともいわれる。突然に訪づれることもあるのだろう。

 正月早々に縁起でもない話になってしまったが、「冥土の旅の一里塚、目出度くもあり、目出度くもなし」という一休さんの句が実感としてわかる歳になってきた。
Commented by カメチャン at 2006-01-02 18:33 x
息子二人が帰省。33歳の息子、仕事一筋で結婚に興味なし。上司から”やいのやいの”と言われて嫌気がさしている。 僕もこれに輪を掛けては早くとは言えない。 なぜ最近の若者は結婚したがらないのか?将来に対する不安が大きいのか、性道徳の変化が影響しているのかよく分らない。
親としてもあまり結婚を強く望む気持ちがないのも確しかである。何故なら近くに一杯高齢未婚者が溢れているからだ。息子と一緒に写真に納まった。我輩が小さくなっている写真にがっくりしたが、無理して肩を張ることもないなと思った。あまり無理しない自然流でこの一年を過ごしましょう。年の最初に思った平凡なことでした。
Commented by watari41 at 2006-01-02 21:21
 ご同様のことです。全く気にしていないのですね。私もこの先どうなるのだろうかと思うのですが、この兆候はもう我々が在職中の20年くらい前から出ていたように思うのです。日本人が世界に先駆けてこうな風になっているのでしょうか。自然の流れにまかせるしかないのでしょうかね。
カメチャン、コメントをありがとうございます。
Commented by imaizumi at 2006-01-03 07:31 x
少子化問題についての私の偏見です。結婚したがらない若者は自分の親や身近の夫婦を見てあんな夫婦生活だったらしない方がましだ。(カメチャンのことではありません)或いは子供を作ろうとしない若夫婦は身近な子育て夫婦を見てああまでして子供を育てるなんて気になれない。そんな気持ちを抱いてないだろうか気がかりなところです。
 私の頃は適齢期になったら結婚はするもの、子供は2人ぐらい作るものと頭っから思っていたように思われます。
Commented by watari41 at 2006-01-03 11:11 x
 「進化しすぎた日本人」という表現が気になって仕方がないのですねが、このようなことは、ここ数十年だけの短期的現象で終わるのか、後々まで続くことなのか、どうなっていくのでしょうか。
 新人類などという言葉が出てから、かなりの時間が過ぎてますが、当時の新入社員に対して、旧世代の方々が感じたことを述べたのでしょうが、今また社会全般にわたる「新々人類」が誕生しているのですね。
 imaizumi さんの言われるように、かつては我慢に我慢を重ねた夫婦とか、我慢の子育てとか、そんなことがありましたが、それなら最初からというようなことなのでしょうね。中年離婚のテレビ番組が凄い視聴率を上げてますが、そんなことも現代社会の伏線なのでしょうね。
by watari41 | 2006-01-01 08:44 | Comments(4)