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余日録


by watari41

酸素のパワー

 長年、疑問に思っていたことがある時ふと氷解することがある。そんな出来事が先日あった。文化の日の夕刻にNHKテレビをみていた時である。地球の歴史に関する科学番組だった。恐竜の話がでていたのである。
 かなり以前のことになるが、あの巨体を動かすには、地球の酸素濃度が今の倍くらいはないといけないのだということを聞いたことがあったからである。だが、恐竜時代の酸素は今よりもずっと少なかった。なぜ恐竜が活動できたのかは謎なのだ、というような話がずと私の頭に残っていて長い間、疑問に思っていたのである。

 その回答が番組で解説されていた。それによると恐竜の肺は特殊な構造になっており、空気の吸い口と吐き出し口が別々についているのだという。そのため恐竜の肺はいつも新鮮な空気、すなわち酸素で満たされていたということだった。

 人間や哺乳類は、吸気と排気を同じ気管を使っているので、運動能力が低いのだという。恐竜が進化したといわれる「鳥」が、何故空中を飛ぶことができるかの答もこれにあるのだという。肺の構造が恐竜と同じなので翼を動かす筋肉能力が、この酸素の供給によってなされているというのだ。
 筋肉の働きは酸素の供給量によって決まるのだという。人間に翼を取り付けてもそれを動かす筋肉能力は出ないということだ。何となく新しいことが一つわかったような気がしたものである。
 スポーツ選手の記録も、如何に酸素を多く取り込めるかにあるようだ。近代的なトレーニングもこんなことを念頭になされているのだということだった。
 ヒマラヤ登山など空気の薄いところでの活動に酸素ボンベを背負っていくことを考えれば当たり前の話でもあるのだが、意外に気がつかないことだった。
 
Commented by qoria at 2005-11-10 18:11 x
闘争をつかさどる恐竜の脳は人間誕生の過程に人間にも組み込まれたとテレビで放映された番組がありましたが。やはり38億年前一つの生命が地球に生まれこの生命から3000万種以上の生き物に別れていった。花も・虫も魚も人間も・・・・なぜか それは同じ遺伝子暗号をつかっていることからもわかると・・村上和雄遺伝子工学博士が言われていますが・・・不思議ですね・・・まだまだ現代科学では解明できないことが沢山あることで逆にロマンを感じています。
Commented by watari41 at 2005-11-11 06:57
 体のつくりとは別に、脳には動物共通の遺伝子が組み込まれ進化しているのでしょうね。闘争本能は全ての生物に共通のことみたいですね。  闘争には悪い面ばかりではなくて、囲碁・将棋などの買った負けたを楽しめるのも闘争本能のなせる技ですね。
qoria さん、コメントをいただきありがとうございます。
by watari41 | 2005-11-10 08:33 | Comments(2)