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余日録


by watari41

小池百合子さん

 解散の前後から、彼女は国会議員のみならず、メディアと国民をも引っかき回し続けた。
 しかし、その旋風も収まりつつある。台風一過ではないが、選挙の構図も固まった。
 誰が得をしたのかもわからない。

 彼女には、それだけの魅力があったのだろう。生き残るために我も我もと押し寄せた感があった。
 それだけの神通力を持っていたのである。出馬写真の小池さんとの撮影だけで3万円のお賽銭を取られたと報じられている。
 当選したら、小池チルドレンと呼ばれる方々である。

 現代日本を代表する立派な男子諸士が、それこそ手玉に取られ、転がされ呆然としている感があった。優秀な検事だった人、長い政治経験を積んだ野党の代表、何百万人をも組織する組合の会長、首相だった人、そんな方々が時の神様としてすがりついた。当選は何物にも代えがたい。
 だが、いろんな状況を考えた末に、神だよりはみっともないと「無所属」を選んだ人もいる。矜持だけではなく当然ながら計算もあったはずだ。

 東京都だけで300万票を得たのだから、日本全国では3千万票の可能性もあるが、しかし日本国民もそこまで騙されることはないであろう。狐の正体がばれた感がある。従来、革新系の選択は沢山あったが、保守系の選択肢がなかったので、増やしたことの功績はある。

 それでは、小池さんの魅力とは何なんであろうか。
 女性であること。
 ご自分でも言っているが、「しがらみのないこと」らしい。単独行動がお好きなようだ。だとすると当然ながらしがらみは少なくなる。
 人間、長く生きていると、筆者の如き名もなき凡人でもいろんなところにしがらみが出来てくる。すなわち縛りがかけられる。政治家ともなると、あっちこっちと良い顔をしなければ票が集まらない。
 政治家としては、きわめて珍しい人種なのかもしれない。
 結果がどうなるのか、いろんな楽しみが増えた。

by watari41 | 2017-10-09 21:15 | Comments(0)