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余日録


by watari41

斉藤由貴

 「不倫」は、男と女がいる限り存在する。不名誉なことで有名女優がさらに知名度を増した感がある。

 彼女の名前を知ったのはもう30年も前になる。
 NHKで数回に渡る大型ドラマ「新十津川物語」があった。
 その第二回目あたりからみたのだが、その冒頭場面で主人公のモデルである百歳に近い老婆と共に彼女が現代のスタイルで出てきて、稲穂の垂れる田園で話をしていた。
 何とも清楚で美しく魅力的にみえ、こんな女優もいたのかと思ったものだが、世の同世代の男子も一様にそのように見ていたらしいのだ。
 すでに、その頃には一流の女優であったことを後に知った。
 男子のみならず、女性にも人気があったようだ。

 彼女の凄さを知ったのは、在職した会社でスマホ時代の今は存在しないのだろうが公衆電話用「テレホンカード」も制作していた。有名人もそのモデルになっていた。
 人気のあるカードには何倍ものプレミアムがついた。肖像著作権料があるので、発行枚数は限られる。関連の会社で、有名カードのオークションが開かれるのだが、彼女のカードには何と30万円の根がついたのだという。額面が500円のカードである。
 あらためて、斉藤由貴という名前が頭に入った。

 その後、大女優として幾度もテレビドラマなどに出ているようだが、私は残念なことに見たことがなかった。
 今回の「事件」で51才になっていることも、現在の顔も知った次第である。
 奈良県の「十津川村」は6年前にも大水害に見舞われたが、明治中期にも同様の水害があり、新天地を求めて北海道に渡り「新十津川村」を開いた物語で、モデルとなった主人公の女性は開拓初期の頃に移住して、艱難辛苦の末に長寿を全うするのである。洞爺丸事故で孫の一人を亡くしたりする。最後の場面で奈良県に残る姉と主人公が電話する場面があるが、耳はもう聞こえない。何も語らんともようわかるよという両者が印象に残る。
 主人公を演じた齋藤由貴さんには、そんなドラマを思い起こし再起を願っているのである。

by watari41 | 2017-09-18 17:52 | Comments(0)