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余日録


by watari41

どちらも日本人

 「東京都議会で汚いヤジを飛ばす議員」、「W杯で敗戦後も清掃する人々」どちらも日本人である。問題だと指摘され、また賞賛してもらえたのはいずれも海外からだった。
 日本では当初、いずれのこともあり得る事だと、そんなに話題にはならなかった。
 外国から指摘されてあまりに品性にかけることだと大問題化した。極めてレベルの低い国家であると認識されたようだ。一方で、W杯の出来事はモラルの高い国民だと広まった。
 どちらが本来の姿かと言えば、両方共に日本人で間違いない。
 同じ顔をしているが、極端に言うと多民族性が同居しているのかもしれない。

 中東では、同じイラク内でも民族によって考え方も行動様式も異なり、これらのことが内戦となりおびただしい犠牲者を出している。いっそのこと民族毎に国家が分裂してしまった方が話が早いような気がしている。

 似たようなことが現代史で、ユーゴスラビアにあった。結果的にはボスニアとか民族毎に独立国家となったが、それでも内戦が続いた。

 日本では、ある時期に民族の大融合があったのだと解釈するのが妥当なのだろうと考えている。従って様々な人々がおり、何でもありの国家・国民となったのかもしれない。八百万の神々が並立していてこれらを崇拝してやまない。さすがにイスラム教だけは日本人には苦手のようだ。

 ではいつ頃に日本人の融合が始まったのか、「和をもって尊しとなす」の聖徳太子の時代から、長い長い年月をかけているのだろうと思っている。日本にもおびただしい内戦があった。戦国時代に調略ということがあった。敵対相手からの裏切りや、闘わずして勝つなどの策略である。民族間同士の戦いでは有り得ないことだ。大きく言えば騙し行為である。こんなことも脈々と続いているのかもしれない。
 現代は表面的には民主国家となったが、様々な問題を抱えているのは言うまでもない。

by watari41 | 2014-06-26 19:47 | Comments(0)