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余日録


by watari41

日本シリーズ(2)

 文字通りの一人舞台だった。第二戦の田中投手である。チグハグな打線がようやく点を取ってくれた。だが2点目は、スロービデオでみると、微妙ながらセカンドアウトのようだった。審判に助けられた。運があった。当然ながら原監督は猛然と抗議した。しかし、こんな時に判定が覆ることはない。

 投手戦は、テレビ観戦的には面白いが、球場で見るには点の取りあいの方が見ごたえがある。しかし圧倒的な楽天ファンの熱狂的な応援もこれまた感動である。甲子園を思わせるような雰囲気になりつつある。
 2戦目は、日曜日の夕方からの開始だったので、仙台では丁度、シャガール絵画展が開催されており、親子連れが観戦スタイルで、絵を見てから球場に向うほほえましい姿も多かったという。

 九年前には、しばらく負け続けなので、今日あたりは勝つだろうと球場に足を運ぶ人もいた。昔日の感がある。球団創設以来の監督の順番がよかったのかもしれない。野村監督は当時チームの形をなしていない。プロ野球の組織体ではないとボヤイテいた。ある程度の形を整えたところで首を切られた。
 次の監督は、今シリーズで1、2戦のテレビ解説をしている古田さんが予定されていたということだ。だが野村さんの後はイヤだと断った。やむなく楽天は、ベースを投げることで有名な外人監督を一年契約した。

 一方の星野さんは、阪神タガースのお飾りみたいなポストを与えられ、オレは野球がしたいんだと公言してはばからなかった。密かに阪神監督復帰を狙っていたようだ。だが思うように事が運ばず、そこに楽天が目をつけたのだということだった。高額の報酬に野村さんが自分より高いと怒っていたことがあった。しかし星野監督はチームを率いるのには、普段からお金が必要だと、まるで派閥の親分の如くふるまっていたそうだ。事実、最初の年には、そんなコーチ陣がいたものだ。

 星野監督には強運が憑きまわっている。だが日本シリーズには勝っていないことが気がかりである。かつての阪急ブレーブスの故西本監督がそうだった。星野さんを悲運の名将にしたくはないのだが。
 今シリーズには勝ってほしいのだが、後楽園(東京ドーム)が舞台となる。美馬投手がCSでナイスピッチングをした。そんな投球の再現を期待してテレビをみよう。
 (今回の話はネットを回っていたら、裏話みたいなものが目にとまり、アレンジしたところもある)
by watari41 | 2013-10-28 20:57 | Comments(0)