領土問題
2005年 03月 26日
「北方領土」は面積をもつが、「竹島」、「尖閣諸島」、「沖ノ鳥島」は点でしかない。領土問題というより、漁業権や海底資源の問題といった方がより正確な表現であろう。北方領土も、つきつめると漁業問題である。領土問題は「陸」の問題ではなくて「海」の問題なのだ。
北方領土は、良質な毛皮をもつテンを追って千島列島を南下したロシア人が、エトロフ島あたりで日本人と接触したというようなことが、司馬遼太郎の小説にあった。そのときには協定らしきものも結ばれたのであろう。
だが現在の状況は戦争が絡んだもので、ヤルタでの戦勝国の約束でこれを覆すのは容易なことではない。
領土問題は、そのほとんどが戦争がらみで取った取られたとなる。かつて樺太を領有したことなどもそんなことだ。平和時の領土問題はややこしい。これが原因で戦争に突っ込む場合もあるからだ。
「竹島」もあまり大きな問題にはなって欲しくないものだ。江戸時代には日本の武士が駐在していたというのだが、韓国側はさらに歴史を遡ってくる。6世紀にはこれを領有していたのだという。
大昔の歴史になると日本は弱い。「好大王碑」という4世紀あたりに建てられた古碑の話を読んだことがある。日本との関係を書いたくだりでは、戦前に日本軍がこの碑文を改竄したとかの噂まである。
いずれにしろ韓国大統領の発言など竹島問題は今や感情論にまで発展してしまった。
尖閣諸島のことも、中国は大陸棚の延長であると主張している。海面が低下すれば、そこは中国と地続きになるということで一理はありそうだが、そう単純なことではない。
領土問題には勇ましい議論もあるが、冷静に対処してほしいものだ。
北方領土は、良質な毛皮をもつテンを追って千島列島を南下したロシア人が、エトロフ島あたりで日本人と接触したというようなことが、司馬遼太郎の小説にあった。そのときには協定らしきものも結ばれたのであろう。
だが現在の状況は戦争が絡んだもので、ヤルタでの戦勝国の約束でこれを覆すのは容易なことではない。
領土問題は、そのほとんどが戦争がらみで取った取られたとなる。かつて樺太を領有したことなどもそんなことだ。平和時の領土問題はややこしい。これが原因で戦争に突っ込む場合もあるからだ。
「竹島」もあまり大きな問題にはなって欲しくないものだ。江戸時代には日本の武士が駐在していたというのだが、韓国側はさらに歴史を遡ってくる。6世紀にはこれを領有していたのだという。
大昔の歴史になると日本は弱い。「好大王碑」という4世紀あたりに建てられた古碑の話を読んだことがある。日本との関係を書いたくだりでは、戦前に日本軍がこの碑文を改竄したとかの噂まである。
いずれにしろ韓国大統領の発言など竹島問題は今や感情論にまで発展してしまった。
尖閣諸島のことも、中国は大陸棚の延長であると主張している。海面が低下すれば、そこは中国と地続きになるということで一理はありそうだが、そう単純なことではない。
領土問題には勇ましい議論もあるが、冷静に対処してほしいものだ。
by watari41
| 2005-03-26 09:28
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