紙くず
2013年 02月 02日
わが町の図書館は、震災復旧工事のために一か月ほど休館している。
明日から休館という日に調べ事があって出かけた。本を借りるつもりはなかったのだが、職員が長期休館に入るので20冊まで借りられますと叫んでいる。カウンターにうずたかく本を積み上げている人もいた。館内もいつになく混み合っている。次々と借りる方々が並んでいる。一種の群集心理というか、ハイハイ商法というのもこんなものなのだろう。私も何冊かを抱えていた。
その中の一冊に阿川弘之著「七十の手習い」があった。題名に引かれて手にした。1990年代の著者のエッセイを集めて、本にしたものである。
阿川さんのことは、宮城県の人で最後の海軍大将だった井上成実さんを紹介したことで知っていた。
敗戦の責任を一身に取るかの如く、謹慎に近い生活を送り昭和40年代に亡くなるまでの井上大将の生活が当時の文芸春秋に載ったことを回想している。阿川さんも海軍将校だった。
前記「七十の手習い」エッセイの中に、日本近代文学館の定期刊行誌から一文を依頼されて書いたというのが面白い。その内容は著者の習慣としていることだそうだが、原稿用紙を出版社が発刊を終わると戻してよこすが、それを阿川さんは、全て焼却しているそうだ。
何故かというと、いろんな作家が亡くなると、遺族は原稿を捨てられずに文学館に寄贈するそうで、そうなると保管する方も大変で、新たに資料庫を作ったり大変な費用のかかることを知っていたからだと言うのである。歴史的に原稿まで必要となる文豪などはめったにいるものではなく、そんな愚を避けているというようなことである。大半は紙くずか、もしくはせいぜい数千円程度の価値しかないものを多額の国費を投入して保管するのは、もったいないとおっしゃる。
これとは逆に最近のニュースで、本来は保管されていてしかるべきトンネル工事の詳細図面が、紙クズとして捨てられてしまっているというのを聞いて驚いた。鉄骨の配置や間隔などが、保守・点検や改修工事には欠かせない図面のはずである。
新規にこの図面を起こすと長いトンネルでは、数千万円もの費用が必要となるようだ。どうして保管されず紙クズになってしまったのか疑問である。
原稿そのものは、そんなに価値はないんだと作家のご本人がいうが、大事に保存されてる原稿類。
片や価値があっても捨てられる図面。世の中にはこんなアンバランスが多くありそうだ。
明日から休館という日に調べ事があって出かけた。本を借りるつもりはなかったのだが、職員が長期休館に入るので20冊まで借りられますと叫んでいる。カウンターにうずたかく本を積み上げている人もいた。館内もいつになく混み合っている。次々と借りる方々が並んでいる。一種の群集心理というか、ハイハイ商法というのもこんなものなのだろう。私も何冊かを抱えていた。
その中の一冊に阿川弘之著「七十の手習い」があった。題名に引かれて手にした。1990年代の著者のエッセイを集めて、本にしたものである。
阿川さんのことは、宮城県の人で最後の海軍大将だった井上成実さんを紹介したことで知っていた。
敗戦の責任を一身に取るかの如く、謹慎に近い生活を送り昭和40年代に亡くなるまでの井上大将の生活が当時の文芸春秋に載ったことを回想している。阿川さんも海軍将校だった。
前記「七十の手習い」エッセイの中に、日本近代文学館の定期刊行誌から一文を依頼されて書いたというのが面白い。その内容は著者の習慣としていることだそうだが、原稿用紙を出版社が発刊を終わると戻してよこすが、それを阿川さんは、全て焼却しているそうだ。
何故かというと、いろんな作家が亡くなると、遺族は原稿を捨てられずに文学館に寄贈するそうで、そうなると保管する方も大変で、新たに資料庫を作ったり大変な費用のかかることを知っていたからだと言うのである。歴史的に原稿まで必要となる文豪などはめったにいるものではなく、そんな愚を避けているというようなことである。大半は紙くずか、もしくはせいぜい数千円程度の価値しかないものを多額の国費を投入して保管するのは、もったいないとおっしゃる。
これとは逆に最近のニュースで、本来は保管されていてしかるべきトンネル工事の詳細図面が、紙クズとして捨てられてしまっているというのを聞いて驚いた。鉄骨の配置や間隔などが、保守・点検や改修工事には欠かせない図面のはずである。
新規にこの図面を起こすと長いトンネルでは、数千万円もの費用が必要となるようだ。どうして保管されず紙クズになってしまったのか疑問である。
原稿そのものは、そんなに価値はないんだと作家のご本人がいうが、大事に保存されてる原稿類。
片や価値があっても捨てられる図面。世の中にはこんなアンバランスが多くありそうだ。
何時も私の拙いブログを見て頂き、コメントを記入して下さりありがとうございます。
手首を年末に怪我し、ギブスを付けており何も出来ない状態になっていました。
1月中旬すぎにギブスを外し、秋の京都紅葉ブログを書く事に夢中になり、此方のブログを訪問する事が出来ず、大変失礼しました。
初詣に竹駒神社に行ったのは、塩竃神社の方が私の家からは近く、元気な時は毎年元旦に初詣に行っていました。
車椅子になってからは塩竃神社は階段がありすぎて上るのが大変なのです。
でも桜の季節にお花見に行き、階段を主人が車椅子を下ろし、その後主人に手伝って貰い手摺りに掴まりながら1段ずつ下りている姿のを、神社の人が見て車椅子の場合社務所の寺務所に言って貰えれば上まで車で行けると教えて下さいました。
今年塩竃神社にもう6日なので混でいないと思い、電話をしてみましたが、まだ混でおり無理と断られました。
それと今年、来年も塩竃神社は社務所を改築しており、息子が塩竃神社に初詣に元旦に出かけ、凄く並ばされ来年も無理だから来年は行かないと言っていました。
手首を年末に怪我し、ギブスを付けており何も出来ない状態になっていました。
1月中旬すぎにギブスを外し、秋の京都紅葉ブログを書く事に夢中になり、此方のブログを訪問する事が出来ず、大変失礼しました。
初詣に竹駒神社に行ったのは、塩竃神社の方が私の家からは近く、元気な時は毎年元旦に初詣に行っていました。
車椅子になってからは塩竃神社は階段がありすぎて上るのが大変なのです。
でも桜の季節にお花見に行き、階段を主人が車椅子を下ろし、その後主人に手伝って貰い手摺りに掴まりながら1段ずつ下りている姿のを、神社の人が見て車椅子の場合社務所の寺務所に言って貰えれば上まで車で行けると教えて下さいました。
今年塩竃神社にもう6日なので混でいないと思い、電話をしてみましたが、まだ混でおり無理と断られました。
それと今年、来年も塩竃神社は社務所を改築しており、息子が塩竃神社に初詣に元旦に出かけ、凄く並ばされ来年も無理だから来年は行かないと言っていました。
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ヨシポン
at 2013-02-03 19:20
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竹駒神社は以前初詣に行くと、神社の参拝するところにバリアフリーがあり、其処を上り神社の鈴を鳴らし一般の人と同じように拝む事が出来たのです。
その後社務所で祈祷の時車椅子のまま拝殿に行くことが出来ると教えられ、娘の厄年の時厄払いに行き本当に車椅子のタイヤをタオルで拭いて、一般の人と一緒に拝殿に行き祈祷をして頂きました。
私の事ばかり書き紙くずのコメントまだ書いていませんでした^^;
原稿そのものは、そんなに価値はないんだと作家のご本人がいうが、大事に保存されてる原稿類。
片や価値があっても捨てられるトンネル工事などの図面。世の中にはこんなアンバランスが多くありそうだ。 の意見に賛同です。
お役所のする仕事にはアンバランスな事が多く無駄遣いをしているとおもいますね。
その後社務所で祈祷の時車椅子のまま拝殿に行くことが出来ると教えられ、娘の厄年の時厄払いに行き本当に車椅子のタイヤをタオルで拭いて、一般の人と一緒に拝殿に行き祈祷をして頂きました。
私の事ばかり書き紙くずのコメントまだ書いていませんでした^^;
原稿そのものは、そんなに価値はないんだと作家のご本人がいうが、大事に保存されてる原稿類。
片や価値があっても捨てられるトンネル工事などの図面。世の中にはこんなアンバランスが多くありそうだ。 の意見に賛同です。
お役所のする仕事にはアンバランスな事が多く無駄遣いをしているとおもいますね。
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watari41 at 2013-02-03 20:41
大変な状態でしたね。よく頑張っておられます。塩竈さんも竹駒さんも気を利かしておりますね。尊崇する方々が多いのですね。
毎年来てるが、あんまりゴリリャクが無いようだと、宮司に率直に聞いた方がいたんだと。そしたら今年も無事に参拝できたことが何よりのゴリヤクではないのかと諭されたという話があります。車椅子でも、骨折してても、そうして毎年参拝できるのは何よりですね。私は適当なことしか書いてませんので、あんまり気にしなくて結構なんです。ヨシポンさん今年もお元気で。コメントをありがとうございます。
毎年来てるが、あんまりゴリリャクが無いようだと、宮司に率直に聞いた方がいたんだと。そしたら今年も無事に参拝できたことが何よりのゴリヤクではないのかと諭されたという話があります。車椅子でも、骨折してても、そうして毎年参拝できるのは何よりですね。私は適当なことしか書いてませんので、あんまり気にしなくて結構なんです。ヨシポンさん今年もお元気で。コメントをありがとうございます。
by watari41
| 2013-02-02 11:49
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Comments(3)