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余日録


by watari41

再生の損得

 スペースシャトルが出現した時には驚いたものだった。何回でも宇宙への往復が出来るというので経済的なものができたものだと思ったものだ。
 しかし、一往復すると、莫大な修理費用がかかり、結局は使い捨ての方が安かったのである。次の宇宙計画は使い捨てになるそうだ。

 再生紙が登場したころである。やや茶ばんだ名刺を渡されて、再生紙を利用と書いてあったことを回想している。差し出す方は得意顔だったのである。

 その後、「再生」ということの経済性が云々されるようになったのである。再生費用が結構かかるのである。一時期は再生も影が薄くなったかのように見えたが、資源の有効利用という観点、すなわちエコであることから再利用品が多くなってきている。

 在職当時は、希少金属を扱っていたので、ニッケルなどのスクラップ回収は日常のことであったが、有害な不純物がつきまとうのでそれを除くのが大変だったが、原料が高いので採算が合っていたのである。

 最新の電子機器には、もっと希少な物質が使われている。日本はその大消費国なので、本来は土中から取り出す資源だが、出来上がった製品から回収されることになり、わが国はもはやレアーマテリアルの資源大国といって差し支えないなどという議論もある。

 だが、それを取り出すのは大変な難作業のようである。昔の鉱山精錬所が再び活躍しているが、いかに経済的に取り出すかが課題である。もともと、そんなことが事業になるなどとは思われていなかったのである。

 日本語の「再生」には、リサイクルという言葉よりももっと良い響きがある。古来の日本人の知恵の詰まっているような感じがしている。国家も何度か再生してきた。被災地の再生を願いながら記している。損得抜きで事に当たってほしい。
Commented by クオリア at 2011-10-21 17:54 x
レアメタルを使わない電池を大阪大学で成功とNHKニュースを見ました。日本はすごいですね
電波望遠鏡も日本人地球外生命体の発見があるとかいいニュースでした。
Commented by watari41 at 2011-10-21 20:30 x
現在のリチュウム電池を発見したのも日本人でした。信越化学の人でなかったでしょうか。電波望遠鏡もようやくその原理が納得できました。クオリアさんブログへの小生コメントがどこかに吸収されているみたいで困っております。
Commented by schmidt at 2011-10-21 21:54 x
クオリアさんのブログは、クオリアさんが内容を確認した時点でコメントとして反映されます。横からごめんなさい。原発事故で、技術というものは、多くの前提と多くの確信があって初めて生きるものだと分かりました。前提が怪しく、確信もない技術はもはや存在し得ないのだろうと考えます。
Commented by watari41 at 2011-10-22 21:19 x
科学と技術とは異なるものですね。schmidtさんアドバイスをありがとうございます。クオリアさんのブログも了解いたしました。
私も技術屋のはしくれのつもりでした。
Commented by クオリア at 2011-10-26 17:15 x
Wtari41さんコメントありがとうございました。
いただいたコメントはすぐさま確認して送信しているのですが?再チェックしてみます
Commented by watari41 at 2011-10-26 20:13 x
ご迷惑をおかけしてしまいました。
私の脳内も少し、おかしくなりかけておりますのでご容赦ください。クオリアさんご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。
by watari41 | 2011-10-18 12:26 | Comments(6)