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余日録


by watari41

既得権益

 いつの間にか、マイブログは700回を超えている。
始めてから丁度7年になる。延べ訪問者数は7万人に近い。
きっかけは、「シニアネット仙台」のパソコンサロンの先輩方より、新しいインターネットツールが出来たと紹介されたのがはじまりである。(HP冒頭はスライド写真になっております。数年前のサロンお花見です)

 つたない「回想」をよくぞ読んでいただいたものである。
 千年に一度かもしれない大震災は、これからの日本をどのようにかえるのだろうか。
我々は幼年期を戦後の貧乏のなかで過し、高度成長期を経験して、豊かだったと言われる時期も通りすぎた。失われた20年の中にいたが、今回の震災を契機として様変わりするはずだ。

 最も希望的な見方は、成熟した日本が現れるというものだ。楽観的すぎるかもしれないが、そうなってほしいものだ。少し長生きすると、もう一つの日本を見られるのかもしれない。
 成熟とはどんなことなのだろうか。果物が熟するように過去の人類の文化的・科学的・・それらのエキスを吸い上げる事になるはずだ。

 しかし、逆の見方もある。人間のエゴがムキダシになるという社会だ。
 宮城県の人たち以外にはまだなじみのない話だが、復興計画に知事は沿岸養殖漁業に民間業者を参入させる案を出した。つまり沿岸漁業を解放するということである。漁連の関係者は当然のことであろうが猛反発してきた。話し合いはついていない。漁業には過酷な労働と巨額の投資が必要である。何事もなければ、それに見合うものが得られるのである。漁業権を手放したくない現実がある。だが今回のごとくリスクもまた大きいのである。保険に加入していて全てを失っても、今次震災は沿岸一帯がすべてやられたので25%しか保険金は下りない。
 だが、海への魅力は果てしないようだ。我々年代でもビジネス感覚に優れた男は、巨万の富を築いている。沿岸漁業者と折り合いをつけるのは難しい。

 既得権益というのは至るところにあるようだ。最も大きいのは官公庁なのかもしれない。日本で汚職が少ないのは、天下りが保証されているからなのだろう。
by watari41 | 2011-06-27 21:23 | Comments(0)