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余日録


by watari41

宣伝効果

 その程度のことは広告費用と思えば安いものだ。現役の頃こんなセリフをよく聞いたものだ。プロ野球など会社の宣伝費用として処理されていたものが、まかり通らなくなったのが近鉄の合併騒ぎだ。費用が効果に見合わなくなったということなのだろう。
 
 テレビコマーシャルを見て、何でこの会社が宣伝しなければならないのだろうと思ったことがある。一般消費財とはかけ離れたものを製造している会社なのだが、従業員の士気を高めるためであるという。たしかに自分の勤務する会社の広告が出ているのを見て誇らしく思う人も多いようだ。

 メディアに広告を打つだけが宣伝ではないようだ。個人所得がここ10年ずっとベストテンに名前を連ねている斉藤一人さんという方がいる。青汁など健康食品を扱っているという。昨年の推定所得は30億円とか、こんなに稼いでいるのだから、法人組織にしたら大変な節税になるはずなのに、無駄としか思えない巨額の税金を払っている。これを本人は広告料だと考えているのだという。へたな宣伝をするよりもずっと効果的だと思っているという。文芸春秋にその記事が載っていた。それもまた宣伝になるのだろう。

 インターネット企業が次々とプロ野球参入に名乗りを上げてきている。昔は電鉄会社だったものが、最近はIT企業が進出する時代となった。世の中が大きく変りつつある現象なのだろう。いずれも若いひとたちだ。それに比べてオーナー会議に出席している方々はなんと老齢の人かと思う。
 プロ野球を持ちたいと思うIT企業は、現代的なセンスに溢れているから、きっと多大な宣伝効果を得られる方策を考えているのだろう。
Commented by seten at 2004-09-15 20:11 x
プロ野球がストライキ騒動 なにかスポーツとは何か?すべて金 金 金
の世の中になりました。IT・TV時代が良くない方向に動いているような気がしてなりません。なにか狂っていますね。
Commented by watari41 at 2004-09-16 11:10 x
 企業でのスポーツも結局は宣伝効果を狙ったものでした。スポーツはアマチュアリズムの発露だったと思うのですが、いつのころからかお金を得る為の手段になってしまいましたね。テレビでのオリンピックがいけなかったと思うのです。NHK他の日本の放送権利がが180億円、アメリカはその一桁上だとか。その国の選手の活躍が期待され、メダルに多額の懸賞金がつくというふうで。お金をかけるようになった元はテレビみたいですね。
Commented by schmidt at 2004-09-17 14:51 x
 もうアマチュアスポーツとプロスポーツは別物と考えた方がいいような気がします。人間が金銭欲を捨てられない限り、努力・鍛錬の先の目標として「お金」を置きたくなる人がいるのも、致し方ないような気がします。

 ただし、アマチュアも、プロも、そこに向かって流れるお金のうち、たとえば3%は、純然たるアマチュアスポーツ振興に使うような仕組みがあれば、同じ論理矛盾であっても、いくらかはましかなと思います。けしからんのは「オリンピック委員会」です。スポーツ精神をうたっていながら、自らは商業主義に凝り固まっている。彼らに入る資金のうち10%ぐらいは世界のスポーツ振興に回すようにすべきではないしょうか。リーダーたちの報酬なんかも、果たして公開されているのやら…。

 Jリーグには「トト」があるのでまだしも、日本のプロ野球はどうでしょうかね。
Commented by watari41 at 2004-09-17 20:38
 本音とタテマエを使い分けているのが「オリンピック委員会」ですね。まったくけしからぬことです。プロ野球もあまりにも古い体質のままできてしまいましたね。その爆発が今度のスト騒動なのでしょう。これからは大きく変わっていくような気がしております。
 アマスポーツの興隆に何%かのお金を回すのはいいアイディアですね。
by watari41 | 2004-09-15 19:22 | Comments(4)