あれから8年(後)

 大震災の被害を受けた沿岸の各市町村では、地震発生時刻の2時46分の黙祷を中心とした追悼式が行われた。東京国立劇場での追悼式の模様も巨大スクリーンで同時中継された。祭壇の中央に立つ「慰霊」の標柱も全国統一になったのかもしれない。同じものだ。

 震災後、数年間は我が町の復興は、他市町村に比べて大きく進んでおりますとのアナウンスが度々首長からあったが、いまいちピンとこないところがあった。いまから考えるとこれは、大震災での瓦礫処理が早く進み、目に見える「物」の復旧への着手が早かったからなのである。そのことが復興が進んでいるという表現になっていた。
 人間が住むべき環境が整えられつつあったのだが、環境条件が出来たからと言って、直ちに人が住み着くわけではない。原発以外の地区でも土盛りなどによって、周囲の光景がまったく変わってしまった。
 人の想いは一朝一夕にして変わるものではない。遺体が流れ着いたところなのでもう住みたくはないなど人それぞれである。
 もう安全なのだから住んで下さいと言われても、なかなか戻りがたい。
 被害の大きかったところほど、如何に安全対策を施しても人口減少率が大きくなっている。

 反面というのもおかしいが、8年前を契機に大きく様変わりしたところがある。仙台の次にある「長町駅」東側の、昔は国鉄の巨大な貨物ターミナルがあったところである。20年ほど前にターミナルが廃止され、大きな面積をもつ「再開発」の用地となっていた。長町の次には「太子堂」という新しい駅までつくり、用地整備がすっかり終わったのだが、その土地に全く買い手がつかなかったのである。何度かの値下げを繰り返してきたが、一向に売れる気配がないのである。もう仙台の発展も終わってしまったのかと思っていたのである。
 それが3.11を契機とするかのように変貌した。今や立派なマンションが立ち並ぶ、仙台でも人気の場所になった。すべての土地が売り切れた。そのキッカケが、仙台の海岸地域に住んでいた方々の仮設住宅となったことにあったようだ。その人々は、こんなに便利なところがあったのかと思ったようだ。そんなことが伝わったのだろうか不動産屋・住宅会社が次々と土地を購入した。
 それまでの仙台は、山の手の方向に住宅団地が作られ高級住宅街として好まれる傾向にあった。中心街からわずかの距離でしかない長町には場末感が漂っていた。そこには私も在職していた大きな古ぼけた工場とか、貨物列車の操車場、雑然とした居酒屋街などがあり、おまけにストリップ劇場まであった。下町そのものだった。半世紀以上も前の事を回想している。

# by watari41 | 2019-03-15 21:50 | Comments(0)

あれから8年

 2011.3.11 その時4歳だった子供に、かすかな記憶が残っているとしても、その子は今年小学校を卒業する。すなわち12歳以下の子供には大震災のことがわからないということになる。

 歳月の経過は恐ろしい。大人の世界でも風化現象が叫ばれている。風評被害の面からすれば良いことだが、放射能は容易になくならない現実がある。3月2日夜11時からのEテレをみていて驚いた。福島県での震災関連死が今も増え続けている。故郷を追われた方々が今も4万人いる。かつて住んでいた家は朽ち果てつつある。もはや帰還することは文字通り困難というか不可能だろう。除染したとされる黒い袋に入った土が至る所に山と積み上げられ不気味である。
 メルトダウンがどれほど恐ろしいものであるかが、折に触れ伝えられる。その回収を当初は安易に考えていたようだ。今となってはチェルノブイリの「石棺」が正しい選択だったようにも思える。当初は日本の技術力を信じたのであろう。ロッボットを開発してデブリ回収をするということだった。3年程度の開発期間でというものだが、とてもそんな程度のことでないのがよくわかった。8年かかってようやくデブリらしきものが見えてきた。

 こんな中で宮城県の女川原発再稼働の住民投票の是非が議会に諮られているが、再稼働を考える事自体が恐ろしいという認識がないようだ。確率はきわめて低いのであろうが、宮城県が廃墟になる可能性もゼロではない。

 学校も大震災遺構となるところと、全く新規に建て替えられたところに分かれる。いずれも生徒数の減少数が著しいが、結果として地域の学校として持ちこたえられなくなったのが遺構として残る事になった。仙台の荒浜小学校や山元町の中浜小学校である。中浜小は全員が屋上に避難したが、もう少し津波が高かったら全滅の危機にあった。石巻の大川小学校の如き悲劇をかろうじて免れた。
 新しくなった学校も立派すぎというのもおかしいが、現在の人口減少状況が続くと、建物寿命の前にいずれ廃校の危険性が感じられるところもある。
 同じ県内でも地域格差が極端に大きくなりつつある。同じ町内でもこれまた同様である。被害の大きかったところはコンクリートの立派な構築物ができて、一見して復興したかにみえるが人はどんどん離れている。

# by watari41 | 2019-03-06 21:54 | Comments(0)

はやぶさ

 東北人は「はやぶさ」と聞くと新幹線を連想してしまうが、その名のついた小さな飛行体が宇宙のかなたに旅をして、小さな天体にピンポイント着陸するという驚くべきことをやり遂げた。はやぶさとは縁起の良い名前なのかもしれな。
 在職した会社のマグネットも一役かっているそうだ。イオンエンジンの部品を構成しているということである。仙台ローカルニュースで放送されインタビューを受けて地方新聞にも掲載された技術者は、筆者とは世代が異なるので誰であるかわからない。エンジンそのものの構成はもちろん秘密であろう。

 JAXAの快挙なのであるが、多くの民間企業も係っている。特にNECの役割は大きかったようだ。彼らはなるべく前面にでないようにして先生方を持ち上げて商売につなげている。ときどき背中にある会社のマークがテレビに写る。

 宇宙開発では、昭和44年のアポロ11号の月面着陸が印象に残っている。当時のNHKテレビで解説をしていたのが、村山定男さんという方で、国立科学館の館長だったと思う。その人の先祖が我が町から東京に出たというのである。明治の初め頃のことらしい。古老が、あれは誰それの孫のはずだとおっしゃる。
 我が町に、村山さんという極めて優れた一族がいたというのである。御典医という領主お抱えの医師だったようだ。明治維新の敗戦で領主をはじめ武士は北海道に移住したが、その時に東京へ移った方々も多かったようだ。村山さんもその一人なのだろう。
 そんなこんなで我が町には、知的構成をする頭脳、すなわち頭が無くなったとさえ言われた時期がある。

 「はやぶさ」に話を戻すことにしよう。これから無事地球に帰還すれば日本も宇宙開発の先頭に立ったことになる。かつて地球上の生物をほとんど絶滅に追い込んだ6千5百万年前の巨大隕石衝突なども、その軌道を簡単に変えられることになるのだろう。逆にいえば、これが兵器そのものになる可能性だってある。

 大きな「小惑星」を運んできて、地球の軌道に乗せて第二の「月」を作ることだってできそうだ。我々世代は良い夢を見させてもらったのかもしれない。

# by watari41 | 2019-02-25 16:17 | Comments(0)

体力と病気

 頑健な体と、病気になることとは別物であることを示されたのが今回の池江選手の白血病だった。世界的水泳選手なのだから体力には恵まれていたはずだ。次々と記録を打ち立て、大変な選手が現れたものだと思っていた。病気の発表に日本中が愕然とした。

 我々は体を鍛えなさいと教えられてきた。健康増進のためである。虚弱体質だと病気になりやすいのは常識である。頑健な人は大概にして丈夫なものだ。

 池江さんの病気は細胞レベルに起因するものであった。
 これを例えてみると、体力を表現するニュートン力学と細胞レベルの量子力学の差異みたいなものだろうと考えたのだ。量子レベルになると従来の力学は通用せず、アインシュタインの相対性原理の世界となる。全く別物なのである。細胞レベルになると体力とは別の次元で動いていることになる。細胞とはいえ、物理的な原子の核分裂とか融合が膨大なエネルギーを発する如く、まことに微小な細胞が、体全体を破壊するに至るのであろう。
 病気の原因はわからずとも、現在では対処療法が進み治療が可能になっているようだ。早く回復してほしいものだ。

 担当大臣がまたまた失言してしまったが、彼女には東京オリンピックを一人で背負っているような期待感があったのは事実である。そのストレスが原因ではないのかなどと推測されているが、真の原因は現代医学をもってしてもわかっていない。物理の量子力学と同様に従来の医学とは異なる次元の病気発生の機構が明かされるのだと思っている。ストレスが胃潰瘍などを引き起こすのはわかっているが、これはニュートン力学のレベルなのだろう。ど素人の勝手な考えである。

 これまでも、スポーツ界とか有名人がずいぶんとこの病気にかかっている。前宮城県知事もそうだった。懸命の治療で回復している。現代科学は大いに進んでいるが、まだまだ不明な分野が多い。特に微小な分野で未解明なものがあるのだと思っている。動物の進化なども、細胞などそんな分野がかかわっているのではないのかと思うのである。

# by watari41 | 2019-02-16 21:21 | Comments(0)

詐欺(6:終)

 「M資金詐欺」というのが、戦後まもなくの頃にあり現在も残っているらしいのだ。
 マッカーサーの「M」だとか、GHQのマーカット将軍の「M]をとったものだとも言われていた。終戦直後に日本銀行の地下倉庫に眠っていた金塊を占領軍が接収して、日本の復興資金としたものだということだった。
 その噂が流れるや、詐欺師たちが暗躍した。低金利で大量の資金を供給できると、いろんなところに持ちかけたのである。当時は誰もが金に困っていた。詐欺師は手数料を先払いしてもらうとドロンしてしまった。
 昭和40年頃まで、詐欺といえば「M資金」とされたものだった。松本清張さんなどは好んでこの題材をとりあげていた。

 最近では、これが満州の「M」であるともされている。戦時中に占領していた満州国時代の2大恥部とされているのが、731部隊の生体実験ともう一つは、あまり知られていないのが麻薬の栽培だった。当時の世界中で使用する麻薬の大半が満州から供給されていたらしい。それを取り扱っていたのが、三井・三菱の大商社である。巨利を得ていた。したがって「M」は麻薬とか、商社の頭文字でもあると。
 火のないところに煙は立たずと昔から言われているが、「M」資金というのは実際にあったらしい。戦時中満州の総支配人のような立場にいたのが岸信介さんでA級戦犯にもなった。
 しかしGHQと裏取引があったともされ、満州での多額の資金の隠し場所を占領軍に教えた。その引き換えに無罪放免となったというのだ。これが「M」資金だと。
 岸さんと直接関係はないが731軍部隊幹部もデータの引き換えで、無罪と取引された。その中堅幹部だった方々が「みどり・・」という医療事業を起こして、詐欺だったのか何だったのかわすれたが、問題がでてニュースにもなって731部隊が改めて世に知られることとなった。
 岸さんは、その後首相にカンバックを遂げて、訪米してアイゼンハワー大統領とポトマック河畔のボートで記念撮影して、日米新時代などと新聞でも報道されたことが、記憶に新しい。
 真実は闇の中でしかないのだが、もっともらしい話である。

# by watari41 | 2019-02-07 17:05 | Comments(0)

詐欺(5)

 「国際ロマンス詐欺」これは40代、50代の女性が騙されるらしい。これも一種の劇場に誘いこまれて大金を送ってしまうようだ。
 私の同級生だった男は、50年以上も前のことだが結婚詐欺にあった。男子がそういう詐欺に合ったのは最初の例ではないのかと思ったものだ。多少頭が弱かった。小・中学校ではお客さん扱いされていた。今なら大問題だろうが、当時はなんということもなかった。中学校を卒業すると当時の保安隊に入った。ある程度、お金が貯まったところを狙われたのだった。お相手が行方知れずとなったのはいうまでもない。

 小泉元首相が、原発詐欺にあったようなものだといったのは、北欧ノルウエーの廃棄物処理場を見学してからのことだった。そこは数億年も地盤の動いていないところだという解説を聞いたからだった。しかし詐欺を正当化しようという方々も大勢いる。原発劇場は終わったはずだが、第二幕を地球温暖化対策として上げたがっている。国家として詐欺を認めるしか解決の方法はない。70兆円ともいわれる大金をドブに捨てる決断がつかないでいる。

 「国家財政破綻」という言葉も20年以上は聞いてきた気がする。これも詐欺に等しい。増税のための手段らしいのだからタチが悪い。国家の借金は一人当たりにすると一千万円とされるが、個人と区分すべきだということが、ようやく大方の人々に分かられつつあるようだ。国家の借金には国有財産という十分すぎる担保があり、外国からは何ら問題とはされていないようなのだ。GDPの2倍以上という借金額で危機感が煽られているが、昭和の頃には100兆円を超えて大変だと言われたが、どこまで大丈夫なのか正確な情報を知りたいものだ。

# by watari41 | 2019-02-01 15:19 | Comments(0)

詐欺(4)

 「天皇」は、私であると名乗り出た人がいた。昭和41年に死亡した「熊沢天皇」である。この方は「南朝」の正統であると称していた。代々に渡る言い伝えを公にしたので、当初から詐欺を目的としたものではなかったようだ。

 室町時代初期の「南・北朝」時代は、南が4代にして滅んだ、最後の南朝天皇は「後亀山天皇」であった。足利義満に騙されて、京都の大覚寺に幽閉され憤死した。以降の天皇血統は北朝が引き継ぐことになる。(いずれにしても先祖をたどれば同じところに行き着く)

 ところが5百年後の明治政府の時代に、足利氏は逆臣とされてしまうのである。そのため記録の上では南北朝の期間は「南朝」が正統とされ北朝は無視されて、後亀山天皇が99代目とされた。あくまで後世の書類上のことであり、室町時代に南朝末裔の人たちは、どこに行ったのかわからなくなってしまったのである。

 しかし、日本人は言い伝えが好きなのである。明治時代になって南朝が評価されると、熊沢さんは名乗り出た。私は後亀山天皇の直系子孫であり、本来なら118代目の天皇なのであると公表したのだった。熊沢天皇は執拗だった。明治・大正・昭和にまたがり、何かと話題になった。特に終戦時には、マッカーサーのGHQで天皇制をどうすべきかが議論されていた。
 熊沢天皇も呼び出されたのか、押し掛けたのかはわからないが、長時間にわたる事情聴取を受けた。その内容がアメリカの雑誌「ライフ」に掲載され、それを日本の大手新聞が転載して騒ぎが大きくなった。これに便乗してひと儲けをたくらんだ「詐欺師」たちがかなりいた。熊沢天皇を豪邸に住まわせ、いろいろと画策したようだ。
 結局GHQは、日本の占領統治政策上で天皇制は必要であるが、熊沢天皇ではなく昭和天皇を選択した。
 熊沢さんは、あきらめなかった。戦後の昭和天皇国内巡幸の際には、旅先まで追いかけ私に天皇を譲れと迫ったそうだ。
 その後、熊沢さんは目だたくなり、時折、週刊誌などで興味本位に取り上げられているのを見た事があるが、最後は一人さびしく長屋の一室で77歳の生涯を閉じたことが、これは新聞一面の下の記事になっていたのを記憶している。

 余計なことであるが、室町時代初期に南朝の為に活躍した福島県北部の霊山を拠点にして、出兵した北畠顕家は、足利尊氏を京から九州へと追い払い後醍醐天皇から称賛されたが、後年、勢いを盛り返した尊氏に負けてしまう。霊山の山頂近くには、南朝関連のたくさんの石碑がある。念のいったことには、熊沢さんは福島県に南朝の宝があるはずだと、浪江町で埋蔵金の発掘をしたこともある。もちろん何もでなかった。

# by watari41 | 2019-01-27 12:22 | Comments(0)

詐欺(3)

 大きくは国家単位の詐欺もある。マレーシアのナジブ前首相は個人口座に百億円もの振り込みがあったことをつかまれてしまった。日本でも個人のわずかな預金の動きが、全国の銀行でつかまれているわけだから、巨額の資金の動きは国際的にも目立ったのだろう。さらに千億円もの振り込みがある予定だったそうだ。その指南役が世界的巨大銀行なのだというから驚く。当然ながらその銀行には、ものすごい手数料が入る。マレーシア国家そのものが、おかしくなってしまう。マハティールさんが90歳にして、現役に返り咲いた裏側にはこんな事情があったそうだ。

 日本のスルガ銀行(静岡県)も地方銀行のなかでは、目立って業績のよかったことが伝えられていた。しかしこれまたシェアハウス融資に詐欺まがいのことをやっていたことが発覚して赤字に転落した。

 倒産寸前の会社が詐欺に走ることもある。旅行会社のテルミクラブというのがあったのは最近のことだ。あまりの格安旅行を誰も疑わなかった。
 成人式の着物詐欺だった、はれの日、という会社の詐欺事件は昨年だった。
 年齢詐欺もあった。70歳近いオバサンが38歳と偽って多くの男子が詐欺にあったこともあった。
 終戦直後には、元華族を名乗る詐欺もあったようだ。絵画など芸術作品をめぐる詐欺も絶えない。
 
 詐欺の種類は数えきれないくらいあるのだろう。必ずしも金銭目的でないものもある。検察庁長官を名乗って、当時の三木首相を電話で騙して言質をとろうとして失敗した弁護士がいたこともある。

 最近の話題は、幻の街頭画家として有名になったバンクシーの絵が、東京の港で発見された。愉快犯の仕業といわれればそれまでだが、詐欺事件などに発展しなければと思っている。

 

# by watari41 | 2019-01-21 13:35 | Comments(0)

詐欺(2)

 日産のゴーンさんは巨大な詐欺容疑で逮捕されたようなものだ。法律上は、ギリギリのところでセーフみたいだが、個人的詐欺に向かって一直線で進んでいたことは間違いない。寸前のところで違法行為だとされ思いとどまったのである。次から次へと出てくる中東関係者との多額の金額のやりとりは、合法なロビー活動費用とされているが、ニュースを見る限り、日産本体から金を引き出したロビー活動に名を借りた詐欺行為である。これからどんな真実が明かされるのだろうか。

 フランスの意趣返しだとは思いたくないが、2020東京オリンピック招致に絡んで、竹田JOC会長が外国人に2億円を送った事実が収賄に当たると起訴することを検討しているようだ。何年か前から話題になっていたことだが、正規のロビー活動の報酬として支払ったつもりのようだが、えたいの知れない外国人に騙し取られたようなものだと思っていた。報酬なら収賄になるかもしれないというややこしいものだ。竹田さんは皇族系統(大正天皇の弟の孫)で育ちも良く、すっかり詐欺にひっかかってしまったものだろうと思っていたものだ。

 フランスは西欧列強の一つであり、アフリカ大陸では各国を植民地として、今でもその利得にあずかっているとされるが、アジアでは日本をはじめ余得がなかった。明治維新の時にはフランスは幕府側につき、軍事顧問団を送ってきた。薩長軍を支援したイギリスに完敗した。徳川慶喜が無条件降伏みたいなことをして、存命中は一切を話さなかったが、いろんな事情を呑み込んでいたのかもしれない。当時の英仏は、日本の内戦を長期化させ大量の武器を売りたがっていたことは間違いない。

 日産自動車の経営危機はフランスにとってのチャンスであった。日産がルノーと合併すれば、フランスは多大の収益を吸い込めると思っていたのである。それも直前でストップされてしまった。フランスはまたも失敗したのである。ゴーンさんが強欲過ぎたせいである。

# by watari41 | 2019-01-14 20:25 | Comments(0)

詐欺(1)

 新年早々に縁起でもない話題である。
 元旦に郵便局に行った。言うまでも無く年賀状を出していなかった方々への返信のためである。次々と人がやってくる。おそらくは一年中で元旦が郵便局を訪れる人が最も多い日なのかもしれない。日本人は義理がたい、その日のうちに返信を出さずにはいられない。日本の99.9%の人が真面目な人なのだろうと思う。真面目さとは物事を真剣に受け止める人でもある。それ故に特殊詐欺に合う人が絶えない。詐欺師も十分な準備のもとに電話をかけてよこすのだろうと思う。
 地方紙の県内版のスミに毎日のように記事は小さいが、高額の被害が記載される。被害者は高齢者である。
 金額よりも、被害者本人のダメージがはるかに大きいようだ。家族や周囲からまるでダメ人間か、認知症のごとく扱われ落ち込んでしまうこと大なるものがあるという。

 私も十分に年はとっているが、幸いにもその種の電話を受けたことがない。察するに詐欺師が、預金残高の多い人の名簿を持っているのではないのかと思われる。詐欺が成立するには、すぐにお金の出せる人でなければならない。
 どんな田舎でも銀行カードをATMに差し込むと、全国どの銀行ともつながっている。もちろん読み取り専用にはちがいないだろう。一般のネットとは異なる回線網をもっているはずだが、それでもデーターが絶対に盗みだされないとはいいきれない。銀行間では互いにデーターを共有しているのであるから、端末は多数あるはずだと思う。吸い取られたデーターが闇で売買がなされていないだろうか。

 電話を受け取った人は音声で劇場に案内される。声だけなら三文役者でも務まるのだろう。シナリオさえよければ、被害者は劇の中に突入してしまう。後はご存じのようなことになってしまう。おかしいと思った時にはもう遅い。演技力というのは良いにつけ悪し気につけ、他人の人生を左右する力がある。

 個人だけでなく、名だたる大企業だって騙される。セキスイハウスは50億円をだまし取られた。平成史に残る事件である。人間と人間の接触で一流のビジネスマンたちが、詐欺師グループに騙された。個人であれ、企業であれ、スキを突かれている。武器を使った戦争ではなくても、命から二番目に大切であろうお金を狙われ続けている。誰にでも危険性がある。

# by watari41 | 2019-01-11 14:02 | Comments(0)

新元号(5:終)

 著者は「瑞穂」、「秋津」、「八雲」これらを日本の古典に由来する新しい元号案として提起しているが、そうはならないであろう。みずほ銀行という大銀行があるし、一つの企業を利する行為はできない。これらは元号としては、いまひとつピンとこないところがある。

 従来と同様な選定がなされているのだと思う。昭和史に大きな影響を及ぼした安岡正篤という有名な陽明学者がいた。昭和20年8月15日の終戦時に天皇が読み上げた詔勅は、その内容にこの人が大きく係ったとされている。
 「平成」という元号も、この先生の薫陶を受けた方々の作とされる。
 
 さて「アマテラスの二つの墓」であるが、宇佐神宮の形状が前方後円墳であり有力であるとされているが、昭和40年に発掘された福岡県西部の糸島市の古墳から割られた大型の鏡がみつかった。直径46cmである。人の手で割られたもので、縄文時代と同様に甦ることを願ったのであろう。糸島市は魏志倭人伝の伊都国を指すとみられている。(発音が同じイトである)
 すでに西暦100年代の頃から、大陸や朝鮮半島とは、頻繁な往来があり、先日のNHKでは島根県の古墳から集団移住したとみられる大量の渡来人の骨がみつかったことをDNA鑑定結果として放送していた。
 推理作家たちも、古代史に関心を持った方々が多く、高木彬光さんは宇佐神宮本殿地下にはヒミコの墓があり、「親魏倭王」の黄金印鑑と鏡が眠っているはずだと、題名は忘れたがその著作にあった。松本清張さんもいろんな角度から推理を試みていた。

 ヒミコの鏡は、直径12cmであると前に述べたが、これは極端に大型化している。中国魏の国から連れてきた技術者に、大きな鏡を作るように要求したのであろう。八咫の鏡とされているもののようだ。伊勢神宮の御神鏡は誰も見た事はないが、この大きさの鏡らしい。

 この本の副題は「東西に封じられた最高神」とある。当時の邪馬台国(西暦240年頃)の東西勢力範囲を示すものであったろう。三重県から九州までである。その大和朝廷はさらに東に勢力を拡大すべく名古屋に熱田神宮を作ったのだと筆者は勝手な推測をしている。その御神体が「剣」なのである。雄略天皇時代(西暦450年頃)には、関東はその勢力下に収まっていることが埼玉県の稲荷山古墳から発掘された刀剣にそのことが刻まれている。この関東の豪族は8代を遡る先祖の名前まで記録しており、すなわち西暦300年頃からその地に根づいていたとみられる。

 一方東北では宮城県名取市に西暦400年頃の前長200mにもおよぶ前方後円墳や仙台市にはそれに次ぐ大きな遠見塚古墳があって、宮城県沿岸部はその頃には大和朝廷の影響下にあったことがわかる。

 本題とはすっかりずれてしまったが、主題である「新元号」はすでに決定しているはずだ。ごく少数の人が秘中の秘として知らされているのであろう。年末年始は平成最後という冠のつくものがやたら多くなるはずだ。新元号の経済効果なるものまで下衆の勘ぐりだが計算されているのだろう。
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# by watari41 | 2018-12-30 13:52 | Comments(0)