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象徴

 2016年を象徴する出来事が、「象徴」天皇の退位問題だったのは興味深い。
 簡単には辞めさせてもらえないみたいだ。
 83才の老人としては、日本で最も働いている方であるともいえる。働きすぎともいわれる日本人を象徴しているかのようである。

 被災各地への度重なるお見舞い行幸など、見ているこちらが気の毒に思えてくる。
お見舞いを受けた方々は感激する。象徴と言う漠然とした仕事がそういうことであると、天皇ご自身も思い、我々もそうだと思っている。

 しかし皇室典範という時代がかったものに取りつかれている方々が意外に多いこともわかった。マッカーサーは、これらのものも一挙に撤廃しておけばよかったのだろうが、取り残してしまった。現代の日本はマッカーサー文化に染まってしまったと言っても過言ではないくらいだが、思いがけないものが退位の障害となっている。

 終戦直後の占領軍は、当時小学生だった皇太子を米国留学させようと考えたようだ。しかし日本語で育ってきた少年をいきなり他国にやるのは、余りにも気の毒だとなった。家庭教師としてバイニング夫人がきたことは、私などももう記憶にある時代のことである。

 皇室問題というのは、あまりにもデリケートなことであり時の政府も本音としては触れるのをいやがる。それが「象徴」という言葉に代表される。

 平成28年もやがて終わるが、平成30年頃にはご退位実現を願っている。

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by watari41 | 2016-12-28 21:28 | Comments(0)

夢が夢に終わる

 高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉が決まった。
 無尽蔵にエネルギーを生み出すのは見果てぬ夢でしかなかった。
 現代の科学技術なら、可能なのではなかろうかと私も考えたことがある。しかし実用化への壁は途轍もなく厚つかった。何兆円かをドブに捨てたことになる。

 核分裂は、この70年間日本には悪夢しかもたらさなかった。原子爆弾の惨禍、原子力発電所の大事故、その後始末にも天文学的な金額が必要だ。

 今もって、最も安い発電方式は「石炭火力」だとなっているのだから不思議な話なのである。日本での石炭採掘は終わっているが、世界的には資源も豊富で安価な石炭が大型船で運ばれてくる。マイクロ粉末炭にするなど改良の余地がまだまだあるようだ。新設の石炭火力発電所が申請されているのだから、今時不思議なことだとおもっている。
 福島原発から50kmほど北の海岸にある、南相馬市や新地町に巨大火力発電所があり、大震災で同様に被災したが、2年ほどで復旧した。
 残念なのは、莫大な二酸化炭素を排出し続けていることである。これを再利用してエネルギーに変える、それこそ石炭増殖炉みたいな計画もあるが、これまたいまのところ夢でしかない。

 ニュートン力学の世界を脱却して、新科学の時代に入ったとされてから百年近いが、武器として使用された以外は日常生活に役立つレベルには届いていない。
 核融合に至っては、夢の又夢である。その水素爆弾は遠の昔に出来上がっている。未だ戦争に使われていないのは幸いである。

 核増殖炉が夢でしかないことは、すでに10年前にわかられていたのであるが、止める決断がつかずにズルズルときてしまったのである。一旦始めてしまうと、ダメだとわかっていながらやめられなくなるのが日本でもある。

 アインシュタインは、今も自分の歴史的発見が人類に悪夢をもたらし、幸福には役立っていないことを忸怩たる思いで眺めているに違いない。

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by watari41 | 2016-12-23 13:14 | Comments(0)

鉄火場法案

 現代ではスマートにカジノとかIR法案などと言われているが、何のことはない賭博場を作ろうというのである。我々年代には鉄火場というほうがよくわかる。

 世の中が不安定になると、博打が盛んになるとされる。
 江戸時代末期にも世の中がおかしくなる兆しがあったのだろう。我が町にも現代で言う、さすらいのギャンブラーがやってきた。当時は近郷で最大とされる20代以上も継続している名家があった。所有する土地は1km四方くらいもあったそうだ。

 そこに食らいついた賭博師は、サイコロ2つで、、瞬く間にその地主さんから土地を奪い取ってしまったのである。
 事情をよく知らない人は、博打うちの子孫を名家だとあがめてしまっている。
 しかし、博打で稼ぐには相当に頭脳明晰であることも必要だ。その孫だったか曽孫は明治時代に当町で第一号の東大合格者になっているようだ。
 だが博打うちの血統は脈々と流れているようで、競馬で大損をした人も一族にはいるそうだ。筆者と同世代だった人は、博打うちの先祖がどこからやってきたのか調べに調べたがわからなかったということを聞いた。もう亡くなってしまった。

 安倍首相は国家が管理する鉄火場を作ろうとしている。胴元さんは確かに儲かるのだろうが、ていのいい税金徴収作戦でしかない。それも金持ちよりも貧乏人の方が大きく巻き上げられることは目に見えているようだ。何とも情けない。

 せいぜい、宝くじとかパチンコ程度に留めておけばよいのである。

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by watari41 | 2016-12-09 22:44 | Comments(0)

人工知能との対決

 囲碁のプロ棋士が、日本の人工頭脳に負けなかったことが大変な話題になった。
 欧州の人工頭脳である「アルファ碁」が、世界最強の韓国人棋士に勝っているので、日本人棋士のトップレベルにある趙治燻さんの勝負や如何にと見守られていた。

 筆者をはじめ300万人ともいわれる日本囲碁ファンは、ひとまずほっとしている。
 ある程度上手になると囲碁ほどに面白いゲームは世の中に存在しない。そのレベルとは田舎初段とされる実力だろう。囲碁才能のない筆者はそのレベルに達するのに60年を要している。

 筆者は人口知能というより、簡単なソフトウエアにも負けてしまう。
 
 人口知能は一手を打つごとに、盤面での勝率を計算してしまうというからたいしたものだ。
 残念なのは、大局観に欠け負けそうな場面で「勝負手」を打てないことにあるようだ。
 そんなことも、まもなく解決されるのだろう。

 藤沢秀行さんという、亡くなってしまったがとにかく強い棋士がいた。
 彼が曰く「私の力は囲碁の神様からみたら4%くらいのものでしょう」と語っていたが、その数字が出て来ること自体が凄い。
 人工知能はそのうちに神のレベルにまで到達するのであろう。

 人間の進歩もすごいが、とうとう機械に追い越されるかという感慨を抱く。
 仙台から若い一力7段という天才がでたが、囲碁界にはそれを凌駕する若い人がでている。大西さんという16歳である。「週刊碁」を読んでいたら、とんかく大変な人である。
 将棋の世界ではプロが機械に教えを乞うという疑いまで持たれている。
 天才という言葉がもはや有名無実になるのかもしれない。

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by watari41 | 2016-12-02 12:06 | Comments(0)