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石の医師

 世の中には珍しい人がたくさんいるが、これほどまでに不思議な方にはお目にかかったことがない。
 「石の医師」とはダジャレみたいだが、「自然界の石」が病んでいるのか、健康なのかをわかるというのである。病んでいれば、それを治してあげられるというのだから驚くしかない。
 目撃した方によると、病んだ石に手を触れることで、色がわずかに変ったというのである。
 大事な「石」のメンテナンスも引き受けているそうだ。

 仙台にお住まいの女性である。彼女の出生からの経歴が興味深い。ベトナム戦争でサイゴン陥落の直前に生まれたというのである。その両親と幼児は間一髪で国外に出たというのである。
 父親は日本人でJICAの職員として駐在していた、母親がベトナム王族の血を引く末裔だというのである。大正の末に生まれた父と、ベトナム人の母親はすでに死亡している。
 私は彼女にお目にかかった時に一つだけ質問してみた。隕石でもその状態がわかるのですかと問うたら、「地球外」のものについてはわからないのですと答えていた。

 鉱物である「石」に生命があるとは考えられない。これは精霊の世界である。
 最初からまともに取り合わない人が殆どであろう。しかし小生は未だ何事にも興味を抱いている。アニミズムがよく知られている。万物に霊魂ありと考える未開のジャングルで原住民やシャーマンを調査研究した英国の人類学者がいた。
 「原始文化」にそれが見られるというのである。
 日本の八百万の神々も、昔から自然現象そのものを崇めていた。似たようなものである。
 石をご神体とする神様だって存在するのだと思う。
 
 現代人は余計な知恵がついてしまった。率直に信じる心が無くなってしまったらしい。
 非科学的だと言われようとも、現代社会にきちんと存在している。

 かつて、梅原猛さんは日本人には縄文の気風が今も存在すると言って物議をかもしたことがあったように記憶している。「梅原日本学」ともいうべき独特の存在感を示す人でもあるが、今回の石の話で去来した。

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by watari41 | 2016-03-27 13:46 | Comments(0)

清原選手と麻薬

 50億円ともされる清原選手の個人資産が麻薬によって巻上げられた。
 超有名人の一大スキャンダルなので、大きな騒ぎとなったが、隠れて麻薬に手をだしている人も結構いるとされる。それほど魅惑的なもののようだ。
現役時代の記録も怪しくなっている。
 ロシアのドーピング問題も国家をあげたものであった。それほどに麻薬とは威力があるが恐ろしく、危険極まりないものだ。過去のソ連・ロシアの金メダルの評価も変わってこよう。別の意味で、世界史の裏面は麻薬の歴史だったともされる。一万年近く前の遺跡からさえ出土しているとか。

 近代史に於いては、1840年に起きた清国(中国)と英国のアヘン戦争は、中国の富を吸い上げるべく、英国が中国に麻薬をバラマキ、その輸入を中国が禁止しようとしたことで勃発した戦争である。産業革命に成功している近代兵器のイギリスは勝ちまくり、中国人をアヘン漬けにしたのである。紳士の国イギリスは、自国内の麻薬を禁止しながら武力で他国に売りつけている。
 莫大な富が中国からさらわれた。

 さらに残った富を奪うかのように、清国にとどめを刺したのが日清戦争である。莫大な賠償金を得た。強大な清国も滅亡寸前となった。
 日本は麻薬の教訓を痛いほど知り尽くしたと言われる。有名人の麻薬犯罪をかくも大々的に報道されるのは、そのような意味合いがあるからなのだろう。

 麻薬原材料の栽培は、最もお金になる農業と言われる。戦乱後のアフガニスタンでも、その栽培は止まらなかった。中米諸国でも高収入を得られるとして、なかなか絶滅できないでいる。麻薬をなくすのは、人類永遠の課題なのかもしれない。

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by watari41 | 2016-03-21 12:28 | Comments(0)

台湾の恩返し

 シャープが台湾の企業であるホンハイに買収されることになった。
 このことを相撲の恩返しということばにたとえてみた。

 かつては、関西家電3社としてサンヨウー、パナソニック、と並び隆盛を誇ったのが、つい先日のような気がしている。
 サンヨーが消えて、パナソニックが傾き、いままたシャープもブランド名のみを残して、無くなってしまうとは考えてもみなかったことである。
 「優秀な技術力のある」という枕言葉がついた会社である。
 経営に失敗すると、いずれもこんな運命をたどる。企業戦略を誤ったとされるが、市場占有率の高いものに経営資源の全力を投入するのが常道であり、シャープは液晶に賭ける道を歩んだ。それがアダとなったのだから、通常の考え方では対応できない事業環境となったのである。
 パナソニックもプラズマディスプレイに賭けたがこれまた大失敗した。企業にはまだ立ち直る余力が残っていた。
 関西ではないが、ソニーもおかしくなりかけた。心配される東芝には復元力があるのだろうかと思っている。
 台湾は、明治の日清戦争以来、日本が植民地支配をしたところであるが、殖産新興と勤勉な日本人を見習い、台湾の多くの方々は、日本に対する尊敬と恩恵を感じているとされる。
 3.11大震災では、200億円を超える義捐金をいただき、我が町も、その一部を頂戴し、体育館に台湾義捐金支給所という大きな看板が出て、多くの人が受け取った。

 シャープを買収するホンハイの社長は、従業員十名程度の会社から年間売上数兆円の会社へと成長させた、まるで松下幸之助さんのような方である。

 かつて台湾総統であった李登輝さんは、日本人の凄さを知っている方で、日本よ自信を持ちなさいといわれる。
 ホンハイの社長は、経営の中味は当然異なることになるのだろうが、日産のゴーンさんの如くシャープを復活させる力があると信じたいものだ。

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by watari41 | 2016-03-13 16:16 | Comments(0)

あの日から5年(3.11)

 月日は早いというべきなのか、遅いというべきなのかわからない。
 私は大変に長く長く感じている。
 仮設で過ごしている方々も同様のことではないだろうか。
 
 莫大な復興投資があった。津波のこなかった街中には、沿岸部からの住宅ラッシュが続いた。復興住宅とは別に、多少余裕のあった方々は、無理をしてでも近代的な家を空き地を求めて建設している。

 復興予算が減ずるに従い、関係者の転入も少なくなり、転出者との出入りがゼロに近くなっている。自然減の分だけ、人口減少するというのが町の直近の状況である。毎月の広報紙の数字を見ているとそんな感じを受ける。
 人口3万人の町で、毎月の出生が15人、死亡が30人なので、全国平均と同等の推移だろうとみている。
 沿岸部と街中を持つ町としては妥当な歩みなのであろう。
 震災での死者が3百人。壊滅した集落の人口が3千人。津波の浸水率は全町面積の50%だった。被害金額が2千億円。こんな数字が頭にある。

 個人的にも、ずいぶんと動いた気がする。柄にもなくボランティアもした。
 今も、海を見ると怖いという人は多い。九死に一生を得た人などは特にそのようだ。
 海岸に住んでいた知人夫妻は、家もろともに流され破壊された。彼の方は直ぐに見つかり遺体安置所に運ばれたのだが、駆けつけた弟は、兄の顔が誰かもわからないほどに膨れ上がり変形していたので、見分けられず、しばらくはそのままに据え置かれた。安置所の係官が遺体を移動させようと動かしたところ、名前の書かれた物入れがズボンのポケットから除いたので、再び弟が呼ばれた。間違いないとなったのが一カ月ほど過ぎてからだ。奥さんは頭のない遺体で発見された。ネックレスが特殊なものだったので本人と確認された。
 自宅跡は、雑草が生い繁り何もかもがわからなくなった。5年の歳月とはそういうことでもある。3.11の町主催の合同慰霊祭によばれている。ご冥福を祈るのみである。
 

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by watari41 | 2016-03-05 15:14 | Comments(5)