<   2015年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

人をからかうとは

 週刊誌が有名人をオチョクッタリ、カラカッタリすることは昔からあった。
 昭和30年代に掲載された荒木大将の記事を今だに記憶している。陸軍大臣だったこともある謹厳な老人である。記者が天皇陛下について尊崇の念をふんだんに語らせてから、実験をさせてもらうのである。ウソ発見器が出始めた頃のことではなかったろうか。
 大将に器具をとりつけて、まずは天皇の写真をみてもらう、しかる後にヌード写真をみてもらうのである。すると反応度が10倍も違うというのである。もちろんヌードに対する反応が高い。写真入りのその記事は今なら名誉棄損ものであったかもしれない。
 存命だったかつての将軍たちも同様の実験結果であったと書いてあった。考えてみなくとも男子なら当然の反応である。週刊誌の意図は、かつては強大な権限を有していた男も、我々と変わりませんよということにあったのであったのだろう。権力に威圧されていた日本人もまだかなり生きている時代だったので、痛快さを与えたのである。
 当時は、現在に比べると自由でおおらかさがあったように感じている。

 時代が下がるごとに、よりシビアというか有名人の私生活に突っ込んだ、パパラッチのごときものが多くなってきたように思う。フライデーという写真週刊誌がその走りだったのではなかろうか。餌食になった方々も多い。20年間くらいでいつの間にか消滅した。時代の空気がそれはひどいと変化してきていたのだと捉えている。
 写真は事実であるからウソをつかないが、憶測でカラカウのはよくない。韓国大統領のセオル号沈没時の行動をサンケイ新聞が噂としてのことを記事にしてしまった。事実に基づくことではなく悪意を持ったものとして国際問題にもなってしまった。やりすぎだった。

 高位、高官の人をカラカエルのは、まだ時代の空気が正常であることを示すことなのだろう。これが逆に持ち上げるような事態になれば危険信号だということになる。

 話は飛躍するが、動物学的にはオスに特有な行動で、メスの気をひくためだとされる。もちろん言葉がないので、動作でしめすディスプレイと言われるものである。

 翻って、進化した人間では善意なるカラカイは人間関係をより濃密にすることに役立つとされるが、限界を超えてしまうと角が立ってしまう。ユーモアに多少のドラックを混ぜたようなものだといえよう。
 公的には風刺漫画などと同様に、内容をチクリとすることで、一般の人々の関心を盛り上げ、権力をチェックする役目をはたすのである。
 

[PR]
by watari41 | 2015-08-25 10:29 | Comments(0)

電力は足りているのか

 今夏は異常な猛暑にもかかわらず、電力不足の話が一向に出てこない。
 大震災後に余裕率があと何%しかない、計画停電だなどと騒いでいたのが嘘のようだ。
 不思議なことだと思っている。
 電力は足りているのだろうか。内実はどんなことなのかさっぱりわからない。
 電力情報が公開されていないという一言に尽きるのだろう。
 節電が行き届いて電力需要が減っているのだろうか。
 原発の再稼働に差し障りがでるからだと妙な勘ぐりをしたくなる。
 

 あるいは太陽光発電が急速に伸びて、発電量は猛暑の時間帯と一致するから、それで間に合っているのか。一時期、送電線の容量をオーバーするから太陽光の買い入れを中止するなどの話も出たが、数字としてどの程度のことだったのかわからない。
 我が町の空地にも、太陽光がどんどん出来てきている。全町をまかなう4万kwなどの構想もある。蓄電池を備えられればそんなことも可能である。
 いろいろと考えてみるが情報が無い事にはわからない。

 わからないことばかりだと感じるのは小生一人だけではないはずだ。
 電力会社は巨大企業なのだから何とかやってくれると考えているのが大勢の人達の思いである。しかし電力会社からは、老朽火力を無理に動かして凌いでおります程度の話しか出てこない。定性的な話のみで定量的ではない。

 九州電力が原発再稼働で具体的な数字を出してきた。これまで中部電力からの融通で遣り繰りしていた。結局は日本全体として何とかなっていたのである。
 老朽化した設備を動かしたくないのは、どこの会社でも同じであるが、それにしては大きな事故もなくやってきていた。電力会社の努力とされるが、そんなに老朽した設備でもなかったのだろうと考えるしかない。

 揚水発電というのがある。ダムに水を汲み上げて需要に応じて再度発電する方式で、もてはやされている方式だが意外に効率が悪く高い電力代に跳ね返っているようだ。
 現在、考えられるのは、太陽光+蓄電池方式であるが、大容量蓄電池が現代技術を持ってして難題なのである。自動車関連で小規模のものは実現しているが大規模化がこれからの課題である。秋田の発電所に数万kwの蓄電池を備えていると聞くが、高価なものなのだろう。

[PR]
by watari41 | 2015-08-18 16:58 | Comments(0)

8月15日

 70年間戦死者ゼロというのは近代国家では稀にみることである。
 それを遡ると明治維新から1945年まで77年間の日本は、戦いに次ぐ戦いを続けてきた。外国とだけではなく、西南戦争などの大規模内乱もあった。おびただしい死者が出ている。

 米国との開戦は避けられたのではないかとの説がある。
 遠因は日露戦争時の外務大臣・小村寿太郎が作ったというのだから驚いてしまう。
 講話会議の全権大使としてあまりにも有名である、歴史の教科書にも載っている。
 日露戦争時に海外公債に応じてくれたのは、米国の金融王シフと鉄道王だったハリマンである。そのハリマンが日露戦争後に満州鉄道の権益を得た日本政府に対して、やはりお金を出すから、共同運営をしようと持ちかけ、時の桂太郎首相は資金不足に悩んでいたので、それに応じたのだが、小村寿太郎が猛烈に反対して潰れてしまった。日本独自の開発となった。
 小村には多大の犠牲を払いながら折角手に入れた満州という思いが強かったのであろう。

 今になってみると小村の反対がなければ日米の共同開発となり、日本の面積の5倍にもなる満州巨大開発事業でもあったので両国の利害は一致することになり、戦争は起こり得なかったということになる。
 その交渉の決裂後、日本は暴走することになってしまう。昭和6年の満州国成立が長い大戦につながる発端となってしまう。日本は満州だけではなく中国をも獲得しようとの暴挙にでてしまう。真珠湾のこともアメリカには筒抜けみたいだった。演習と称して空母を遠くの海に逃している。乗組員によれば日曜日の演習などというのは、アメリカの歴史上にあったことはなく、その後もないということである。

 歴史にもしということはないが、1900年代の日本は全く別の道を歩んだのかも知れないとおもうのである。

 時折天皇陛下が満州に関するお言葉を発するが、そういう歴史を十分に勉強してのことであろう。政治的発言は出来ないが、間接的に道を誤らないようにと言っているのであろう。

 しかし、大正から昭和初期にかけては誤った道を進んでいるなどとは、ほとんどの日本人は考えてもみていない。次第しだいに大戦争へと追い込まれ、反対するものは非国民扱いをされた。我々は歴史を学ぶことで、それを知っている。
 ついには1945年8月15日を迎えるのである。

[PR]
by watari41 | 2015-08-10 21:41 | Comments(0)

8月6日

 一瞬にして何十万人もの命を奪った広島・長崎原爆のことが風化しつつあるというのだから驚くしかない。70年間を苦しみ、今もなお苦しんでいる人、深底恨んでいると思う。
 旧日本軍もかなり残虐なことをしていたが、殺戮した一般人の数では日米では比較にならない。米軍に捕虜となった日本軍人の尋問テレビをみたが、戦争は人間を狂人にしてしまう。

 莫大な資金をつぎ込んで開発した当時の米軍は、原爆の破壊力に半信半疑のようだった。空襲を受けていない未破壊の都市を狙ったというのである。
 憎んでも余りある事だが、碑には「あやまちを繰り返しませんから」と刻んである。まるでアメリカ史観でしかない。戦争の早期終結の為にやむを得なかったとされるが、後からつけた論理でしかない。
 中国からは日本の歴史認識を厳しく言われているが、南京大虐殺も、一般市民を殺したのは悪い事に決まっているが、ゼロが一つか二つ多く数えられているのが実態であろう。
 その百年ほど前には、アヘン戦争などで英国人は、おびただしい中国人を殺戮しているが、今はあまり問題とはされていない。

 戦後の日本が米国に良い印象を持っているのは、敗戦によって奴隷の如き扱いを受けるだろうと思っていたところ、家畜の餌程度のものなのだろうが食糧までも支給されたのだから、驚いてしまっている。戦死したとされる日本軍の半数ていどが、食糧不足による餓死であるのだから、戦後の一般人にはありがたいことだった。マッカーサーさまさまとなったのである。
 しかし、それは勝利国の義務でもあったのだろうが、当時の日本人の理解を超えていた。
 日本はアメリカの原爆を正面きって追求出来なくなってしまったと考えられる。

 今や福島原発事故の遠因にもなっていると思っている。原爆の総括がなされていなかった。
 原子力とは何かのそもそも論が足りなかった。今頃になってそんなことを言ったって遅い話だが、大いなる反省であろう。
 原子炉一基が、仙台市の全電力をまかなうというのは、膨大なエネルギーをあのわずかな圧力容器に閉じ込めていることになるが、そんなことにもっと早く気がつくべきだった。



[PR]
by watari41 | 2015-08-03 16:10 | Comments(0)