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第一印象

 「人は見た目が9割」というベストセラーがあった。
 第一印象が与える影響は決定的である。あいつはオカシナやつだと思ったら、長期間付き合っても、良い人に変ることはまずない。

 日韓関係のギクシャクは、朴大統領の安倍首相に対する第一印象で決まったのだろう。俗な言葉で言えば「私の好みでないわ」ということなのだろう。安倍さんからすれば、オレは何とも思ってないよということだろうが、相手が嫌っているのだから何とも致し方がない。
 とにもかくにも、一度話をしてみましょうということになったようだが、国家対国家であっても個人関係は重要な意味をもつ。もっとありていに言えば「タイプでないの」とされたのだろう。

 これとは逆に安倍さんはプーチン大統領とはウマがあうようだ。しかし世界情勢は2人が仲良くなることを許さない。

 私は嫌韓意識などは全くない。反日・嫌韓というのは両首脳のことを報じるメディアがこれを助長しているのであろう。さらに世論調査は、これに輪をかけてしまう。

 第一印象というのは、第六感でもある。朴大統領は危険と受けたのかもしれない。これが当たっていなければ幸いである。
 現実的に両国関係は次第に疎遠になりつつある。困ったことだ。

 進化した現代人は第六感がにぶりつつあるが、犬・猫などは実に鋭い。この人は近づいてよいのかどうかを確実に嗅ぎ分けてくる。政治家もまた同様なものだろう。

 第一印象を良くしようと我々は様々な工夫をこらすし、ゴマカセル場合もあるが、知らずのうちに中身をさらけ出していることも多い。
 安倍政権も時間を経るに従い実態が明らかになりつつある。判断基準が第一印象だけではなく実像に対するものとなる。間もなく発表されるだろう戦後70年談話で一層明らかになるはずだ。
 

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by watari41 | 2015-06-27 21:21 | Comments(2)

麻薬

 今回のトヨタ外国人女性役員の麻薬持ち込み事件は、我々の麻薬概念を一変させるものかもしれないと思っている。
 販売が目的ではなく、個人的に使用するものであることは間違いないであろう。

 麻薬イコール「悪」というイメージしか我々は持っていなかった。戦後間もなく使用されていた暴力団関係者の資金源となったヒロポンを思い起こしてしまう。ここ何十年かは末期ガン患者の激痛を抑えるためにモルヒネが使われてはいたが、良い印象の薬ではない。

 しかし、麻薬は世界史の陰の主役であるという説があった。人間を惑わせ大金を得る手段として、有史以来使われ続けていたというのである。近年ではアフガン戦争後の回復した農地に、手っ取り早い収入手段として、見つけにくい土地にケシが大量に栽培されたことがあった。
 中南米でも革命家のゲバラが活躍した頃に、その資金源が麻薬だったと言われる。

 麻薬は使われないことに越したことはないが、ある種の人にとっては劇薬でもあるようだ。今回のトヨタ役員もそうだったにちがいない。

 歴史を遡ると古代エジプトのファラオは、麻薬を一手に取り仕切る権力を持っていたともされる。ピラミッド構築の財源、ツタンカーメン王などの黄金のマスクなど計り知れない財力は、麻薬からとの説も納得できる。麻薬は人を幻惑すると同時に、傷付いた体への痛み止めの劇薬でもあった。若いツタンカーメンの死は、落馬による骨折とレントゲン解析されているが、おそらくはその激痛を止めるために、大量の麻薬を用いたのであろう。戦乱による負傷者へも適用された。
 英雄アレクサンダー大王も若死にしたが、麻薬であろうとされる。

 近代になって麻薬で稼いだのが何と英国で、史上名高い東インド会社である。やがて中国からはアヘン戦争を仕掛けて、巨万の富を得てビクトリア女王の時代に頂点に達したとされる。

 麻薬が悪いものであるのは変りないだろうと思うが、トヨタ役員がどのような使用だったのか大いに興味を抱いている。

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by watari41 | 2015-06-20 21:00 | Comments(0)

健康人・虚弱人

 我が町の役場が年に一度実施している「特定健診」の案内がきた。
 75歳まで受けられる。問診票にある筆者の年齢は74なので、今回が最後なのであろう。
 いろんな健康指標の数字がある。
 同年の男が、全くどこにも異常がなくて、医者にもかかったことがないのだと言うから驚いてしまう。その男の父親は百歳まで生きたので、丈夫なDNAをいただいたのだろう。

 筆者などは全く逆で、虚弱そのものである。よくぞここまで生きてきた。父親38歳、祖父73歳、曽祖父69歳、高祖父59歳これらを全てこえてしまった。
 しかし私は、自分が健康だと思ったことは一度もない。従って健康寿命はゼロ歳だったのかもしれない。
 現代社会の環境がよくなったのだと思う。一生を振り返ってみれば重労働をしたことがない。
 在職中に多少頭を使っていたことはあるかもしれないが、筋肉労働とは縁のない働き方をしていたので、現在まで持ちこたえたのだろう。

 お相撲さんの本を読んだことがある。皆さん短命に終わっている。双葉山しかりである。
 しかし最近は多少事情がちがってきている。先日、千代の富士の還暦土俵入りがあった。
 昔は、新入りの頃に物凄い重労働を課していたそうである。しかも相撲の稽古にはあまりならないような労働だったので、最近は止めているそうだ。そんなことで寿命が延びているらしい。

 昔の高僧と言われる方々は、鶴の様にと形容される如くやせ細っていた。
 精進料理しか食べていないので、虚弱な方はとても耐えられない。屍ルイルイの末に生き残った人が徳が高いとあがめられる。
 しかし、現代の高僧は極めて栄養状態が良いように見える。聞けば修業期間はともかく、その他間は一般人と同様に肉・魚を食べておりますというのである。

 かろうじて生き残っている虚弱な私は、男子の平均寿命までは指で数えるほどになったが、生き延びれたら幸いである。


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by watari41 | 2015-06-15 12:35 | Comments(4)

聖女と魔女

 彼女は慶応大学を卒業した。出身地である首都圏で就職して一年も過ぎないころに3.11大震災が起こった。
 何かをしなければという使命感を感じた。被災地のWEBサイトを見ていたら「わたりグリーンベルトプロジェクト」が目に入り、これに加わろうと決意し退職した。
 まだ震災のゴタゴタが続く町に入った。何もわからず歩いていると、幸いにも親切な方に遭遇し、いろいろなことを教えてもらった。
 町内にアパートの一室を借りて、そこを居住場所兼プロジェクトの事務局として活動を開始して4年が過ぎた。
 彼女は事務処理能力が抜群で、数々の行動を起こした。津波で根こそぎ攫われた海岸防潮林を復活させようとする実践活動である。その苗木も業者に依頼して種から5万本以上を育てている。首都圏などからの企業ボランティアも数多く受け入れ、それらを有機的に動かしている。
 彼女の如き金銭的な欲求とは一切関係の無いボランティアは、被災した各地に数多く入っているのだろうが、身近に接している一人であり、私などの俗人から見ると聖女の如く見えてしまうのである。周囲の我々が生活費などは大丈夫なのかと心配している。
 私もプロジェクトの一員として時折でしかないのだが、活動に参加することがあるが、地元参加者の少ないことが気がかりである。
 プロジェクトの成果が出るのは、樹木の育つ早くて30年後くらいであろう。
 彼女は彼女なりに、また別の夢を持っていた。イギリスへの留学である。英語がこれまた堪能なのである。もう一次試験も受けたらしい。先日彼女のお別れ会をやったのである。

 世の中には聖女がいれば同時に魔女というか、信じ難き悪女もいる。女子学生が人に毒物のタリウムを飲ませて、苦しむ様を眺め、やがて死んでゆく様子を観察したいというのだから、これまた普通の人間には考えもつかないことである。

 生まれつき2種類の人間がいるのではないんだと考えたい。成長する過程でどこかに分かれ道があったに違いないのだ。脳科学の進歩が著しいが、やがては21世紀の課題としてこんなことも解明してほしいと思っている。

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by watari41 | 2015-06-08 14:31 | Comments(2)

FIFA汚職

 今回の大規模な汚職事件を聞いて、スポーツ評論家など関係者は当然あり得ることだろうと予測していたことに筆者などをはじめ驚いた人も多かったであろう。

 権力・利権の絡むところに汚職ありとは昔から言われている。
 ところが日本では、このところ久しく大型の汚職事件を聞いていない。FIFAの日本人理事も全く関係していなかったというから幸いなことである。
 日本人の倫理観が高まったのであろうか?。そうではなくて手口が巧妙化して分かりにくくなってしまったことがあるのかもしれない。

 汚職の関係者というと、政治家・官僚とかそれに土建業者などの絡んだものが多かった気がする。小説でもそんな主題が多かった。石川達三の「金環蝕」は九頭竜川ダム建設のことをモデルにしている。松本清張の「中央流沙」も「農水省」に関するものだった。50年も前に読んだものの回想である。
 最近では目つきの悪い農水大臣がいたが、自殺してしまった。捜査が身辺に及んだからと推測されている、具体的な事件となるまえに死亡したので、憶測でしかない。

 みんなの党代表だった渡辺さんも8億円の資金提供を受けて、本来なら問題となるはずも刑事責任を問われることはなかった。抜け道があったのだろう。しかし政治的生命は尽きた。

 現代では莫大な利権を生むものとして、国際的に人気のあるスポーツ競技が注目を集めている。従ってサッカーにはおかしなことがあるだろうとは、予め予測されていたものらしい。尚且つ、近代的な組織を成していなかったので、汚職が堂々とまかり通っていたのであろう。会長に責任なしという組織形態そのものがおかしい。日本人理事も全く知らなかったというのだからおかしなことだ。

 この事件を契機にサッカーが透明性のあるスポーツに生まれ変わるのを誰しも望んでいることであると思っている。

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by watari41 | 2015-06-01 12:59 | Comments(0)