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日本シリーズ(4)

 解説の桑田さんが試合開始直後に面白いことを言っていた。
 「野球は失敗のスポーツである」

 エラーだけではない。失投もあるし、その失投を打ちそこなう打者もまた失敗である。もっと高度な失敗と言うのもおかしいが、内野フライを落として併殺を狙ったプレーで、アウトにすべき走者を間違えてしまったのは巨人の3塁手だった。失敗をしないことに尽きるが、重大な失敗をした方が負けである。監督の投手起用の失敗は最たるものであろう。ルーキーの楽天宮川投手、本人は夢中で投げていたと思うが、四球の続出は失敗である。解説していたダルビッシュ投手も、入団直後のシリーズでの投球はよく憶えていないそうだがら、極度の緊張が失敗につながることもあるのだろう。先発の外人投手も恐れていたように四球を連発した。

 それにしても第4戦は巨人とドッコイの試合をしたのだから、この先に望みありだ。
 巨人でなければ野球にあらずみたいな時代がずっと続いた。球児はだれもがジャイアンツに憧れていた。プロでも他球団の選手は最後には巨人でのプレーを希望した。400勝の金田。3千本安打の張本、清原、そして現在は、ソフトバンクのエースだった杉内、横浜の4番だった村田である。
 逆に、そのために巨人に入団した有望選手が挫折したこともある。長嶋さんと同期入団だった難波選手のことが記憶にある。他の球団だったらそこそこの活躍をしたようにと思ったものである。

 現在のドラフト選手にはそんなこだわりがなくなった。良いことである。
 振り出しにもどった第5戦。これからは2勝した方が勝つ。田中は勝つだろう、あとの一勝をどうするかである。
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by watari41 | 2013-10-31 10:46 | Comments(0)

日本シリーズ(3)

 第3戦、打の殊勲者は藤田・銀次である。彼らの年俸は巨人軍打者の十分の一にも満たないはずだ。だが、勢いというのは時に飛んでもない結果を出す。

 嶋捕手のリードが良くて、巨人打線が調子を狂わせたとしたら面白い。彼は選手会長として、震災後に仙台のスタジアムですばらしい挨拶をした。優れて能力の高い選手だと思ったものだ。もしかしたら、後年に野村監督を超える存在になるかもしれないと感じている。

 打者はわずかなことで狂ってしまう。原監督が現役時代に極端なスランプに陥ったことがある。スロービデオで比較すると、わずかな腰の回転の差異があると当時の解説者が話していた。この修正がまた容易なことではないらしい。

 「打撃の神様」川上哲治さんが亡くなった。調子の良い時にはボールが止まって見えたと言っていた。ホーム審判の頭につけてあるカメラからは、素人目にはとんでもない球が来ているのだと見える。
 この田舎にもテレビが出始めた頃に、川上さんの2千本安打をみた。現在のようにあと一本だとかのバカサワギはなかった。淡々とした放送だった。

 巨人軍は川上監督の九連覇の後で、40年もシリーズ連覇が無かったというのだから驚くしかない。
 あれだけの戦力を保持しながら、連覇できないというのだから野球は難しい。

 楽天は、第4戦に誰が出てきてもメッタウチされておかしくないが、運のあることを期待しよう。
 (小生、このところ何年かぶりに風邪をひいてしまった。吹き飛ぶような熱戦を期待したい)
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by watari41 | 2013-10-30 17:39 | Comments(2)

日本シリーズ(2)

 文字通りの一人舞台だった。第二戦の田中投手である。チグハグな打線がようやく点を取ってくれた。だが2点目は、スロービデオでみると、微妙ながらセカンドアウトのようだった。審判に助けられた。運があった。当然ながら原監督は猛然と抗議した。しかし、こんな時に判定が覆ることはない。

 投手戦は、テレビ観戦的には面白いが、球場で見るには点の取りあいの方が見ごたえがある。しかし圧倒的な楽天ファンの熱狂的な応援もこれまた感動である。甲子園を思わせるような雰囲気になりつつある。
 2戦目は、日曜日の夕方からの開始だったので、仙台では丁度、シャガール絵画展が開催されており、親子連れが観戦スタイルで、絵を見てから球場に向うほほえましい姿も多かったという。

 九年前には、しばらく負け続けなので、今日あたりは勝つだろうと球場に足を運ぶ人もいた。昔日の感がある。球団創設以来の監督の順番がよかったのかもしれない。野村監督は当時チームの形をなしていない。プロ野球の組織体ではないとボヤイテいた。ある程度の形を整えたところで首を切られた。
 次の監督は、今シリーズで1、2戦のテレビ解説をしている古田さんが予定されていたということだ。だが野村さんの後はイヤだと断った。やむなく楽天は、ベースを投げることで有名な外人監督を一年契約した。

 一方の星野さんは、阪神タガースのお飾りみたいなポストを与えられ、オレは野球がしたいんだと公言してはばからなかった。密かに阪神監督復帰を狙っていたようだ。だが思うように事が運ばず、そこに楽天が目をつけたのだということだった。高額の報酬に野村さんが自分より高いと怒っていたことがあった。しかし星野監督はチームを率いるのには、普段からお金が必要だと、まるで派閥の親分の如くふるまっていたそうだ。事実、最初の年には、そんなコーチ陣がいたものだ。

 星野監督には強運が憑きまわっている。だが日本シリーズには勝っていないことが気がかりである。かつての阪急ブレーブスの故西本監督がそうだった。星野さんを悲運の名将にしたくはないのだが。
 今シリーズには勝ってほしいのだが、後楽園(東京ドーム)が舞台となる。美馬投手がCSでナイスピッチングをした。そんな投球の再現を期待してテレビをみよう。
 (今回の話はネットを回っていたら、裏話みたいなものが目にとまり、アレンジしたところもある)
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by watari41 | 2013-10-28 20:57 | Comments(0)

日本シリーズ(1)

 普通なら平幕力士が横綱に対するような日本シリーズである。
 初戦は敗退したが、テレビ観戦的には、勝ったような気分でいる。阿部慎之助をキリキリ舞させた。則本のピッチングは見ていて気分が良くなる。
 豪華すぎる巨人の抑え投手陣をあわやというところまで追い込んだ。

 贅沢な巨人の選手層は、2つのチームに分解してもなお余りがあると言われる。
 読売ジャイアンツと東京巨人軍の2つの球団に分けたらどうだろうかと、10年ほど前に書かれたことがあったが現在でも変わらない厚い選手層を持っている。

 こなた、我が楽天は勢いと運を味方に引き寄せるしかないのかもしれない。
 先日の新人ドラフトでは、仙台の天満宮に参詣した球団社長が、松井投手を引き当てた。運をいただいたのであろう。

 初戦は点を取れなかったものの、多くのヒットを打っている。第二戦は打線爆発といきたいところである。初戦は横綱巨人に対して一歩も引かぬ戦いをして、大いに心胆を寒からしめたと思っている。

 一勝一敗で東京ドームに行ってほしいものだ。無敗の田中投手に期待しよう。
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by watari41 | 2013-10-26 23:17 | Comments(2)

科学と芸術

 現代のある詩人曰く。
 「人生に困難があった時、逆風の中を飛び立つ航空機を思い起こしなさい」と。

 科学者曰く
 「逆風がなければ、飛行機は離着陸ができないよ」。追い風では揚力がつかないし、着陸時には失速してしまう。逆風が必要なんだと。

 科学的説明をされてしまうとミモフタモなくなってしまう話というのは結構多い。

 両者が並立していることもある。体操競技がそうだ。「技術点」と「芸術点」の合計したもので判定される。テクニックと美しさである。表現力などともされる。おしなべて、技術点数の高いものは芸術点も高くつけられる傾向にある。テクニックが極端に悪いと高い芸術点などはつかないものだ。

 一般的に、科学的根拠に基づいたものは芸術性もたかそうだ。
 ただ、冒頭の如く詩的なもので心に訴えるもの、抽象絵画などは、科学と無縁なのかもしれない。マチスの有名な絵画が逆さに展示されていても、誰も気が付かなかったことがある。

 人生は芸術だと言った人もいる。逆にテクニックに頼って生き抜いている人だって多いのである。皮肉を込めて芸術的人生だったなとと言われることもある。
 手品だって極上のものは芸術である。もちろんタネもシカケもあるのだが、まるで無から有を生じさせるが如くである。
 科学も極めるとマジックみたいなものだ。時々テレビでデンジロウ先生が出てきてやっている。しかしこれを芸術とは呼ばない。タネ(科学的根拠)を明快に示してしまうからだ。

 現代社会は何かにつけて、科学的証明が求められる。これを巧妙にゴマカスのが芸術的であるなどと揶揄されることもあり、これまた皮肉なものだ。
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by watari41 | 2013-10-22 14:21 | Comments(0)

どちらも正しい

 アメリカとイスラム、どちらが間違っているとかは言い難い。
 正しいもの同士が、価値観の違いから衝突する。国家や宗教の衝突だけではない。地域や町、家庭内、親子兄弟の衝突もある。誰が見ても明らかに一方が間違っているという場合は少ない。

 それぞれの個人が生きてきた背景とか、極端に言えば国家が置かれている状況などから衝突が起こる。先日のNHK特集を見てたら、中国では近い将来に何億人ものを巻き込んだ、儒教対キリスト教の衝突が起こりそうだ。孔子と神、どちらも正しいはずだ。

 昔の時代を生き抜いた老人と、若者との価値観は大きく異なる。そんなことが爆発する時がある。殺人事件ともなると、これは殺した方が悪くなるのは法律の定めである。
 しかし、大規模な衝突となると、勝てば官軍となることが多い。歴史をみれば明らかだ。

 ただ、後にその戦争が相互の誤りだったことに気付くことがある。先日、ベトナム戦争時の将軍が百歳を超えて亡くなった。その将軍が数十年前に、米国のマクナマラ国防長官と電話会談して、戦争時は相互不信が極端に高まり無益な戦いをしたことが明らかになったことがある。こういうことは歴史の例外なのかも知れない。

 同年代でも価値観の差異が大きいことがある。これはもう解りあえることはありえないと、私などは最初からあきらめる場合もある。個人同士だと、それが可能だが、国家間・宗教観だとそんなことは無くなってしまう。己を信じ込んでいる。神様が間違っているなとということもあり得ない。
 人間とは悲しい運命にあるのだと思うことがある。
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by watari41 | 2013-10-17 21:52 | Comments(4)

国家を騙す

 小泉元首相がフィンランドの核廃棄物施設を見学して、ここまでやらなければいけないのかと、ドギモを抜かれたようなことを言っていた。中規模程度の原子力発電所の廃棄物を、巨額の費用を投じて地殻変動など起こした事の無い地中奥深くに10万年を保存すると聞いて、日本のやり方はどうもおかしいと思ったようだ。
 小泉さんは、筆者とは同年代で率直な物言いをする男である。

 日本では、核廃棄物を再処理してもう一度燃料として使用することを進めていた。(MOXと言われるもの)
 さらには、高速増殖炉(もんじゅ)など、夢とも言われることを巨費を投じながら開発を進めていたのである。文字通りに行くと廃棄物などは生じないことになる。全てがエネルギーに変わる。
 しかし、最近はもう誰もそんなことを信じなくなってきている。現代科学では実現不可能なことがわかってきている。「核技術者」に国家はまんまと騙され続けていたことになる。

 以前にも、良い意味での騙しだったのかもしれないが、地震予知が可能かもしれないと言われ、これまた巨額の費用を投じて東海地方に観測網を整備して研究を行った時代があった。当時もそんな夢みたいなことができるわけがないという人はいた。政治的学者が国から巨費を引き出す口実にされたと言われたものだ。国家が騙されているとも言われた。それから数十年を過ぎた現在も研究は進展しているのだろうが、予知が可能なレベルには到底達していない。3.11のことなど、何等の事前情報もなかった。要は事が起きてしまってから、不足に気が付くのである。

 国家が騙されるという事は、当然ながら我々一般国民も騙されているのである。全くのウソに騙されることはないのだろうが、淡い可能性を感じるものに騙されやすいのである。

 国家が意識的に日本は強いのだと国民を騙したのが戦前である。現代社会は国家が騙され易い体質になってきているのかもしれない。小泉さんは国家の最高指導者であった。自分が騙されていたことに気付いたのである。

 何回かPRさせていただいた、我が町の一学生によるクラウドファンティングも最終盤となった。目標に近づきつつあるが、結果については何とも言えない状態である。
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by watari41 | 2013-10-12 21:16 | Comments(0)

被災者の一側面

 立ち聞きをするつもりなどはなかったのだが、四十代の男が話していた。この家族は人的被害がなくて、みなし仮設のアパートに住んでいるのだろう。「大変なことは大変なんだが、精神的には大いに楽になったところがある」。オヤと思いながら続きを聞くと、「隣・近所を気にすることがなくなったからだ」と言うのである。私は、ナルホドとうなずいた。
 かつて、50年ほど前まではこの街中でも、家のことはあまねく隣近所に知られていることは珍しくなかったからである。周辺の家のことも同様である。あそこの娘は、どこそこに嫁にいって、その家はどうたらこうたらと。プライバシーもヘチマも無かったのである。
 さすがに、この辺りではそんなことはなくなったが、浜通り一帯には、まだまだまかり通っていた話なのである。私などの年代だと何とも思わないのだが、現代人にはとても通用することではないようだ。
 その男は、そんな悩みを持ちながらも親と一緒に暮らしていたようなのである。「両親はとても寂しがっている」という話もあった。私は長居は無用と早々に立ち去った。被災者の一側面であることは確かである。

 READYFOR?
 少し前に、このブログで紹介したことがあった。想いや行動力があっても資金が無いという方々は沢山いる。そんな方々のためにと、インターネットによる寄付金集めのシステムが作られているのである。これを作ったのが米良さんという若い女性だ。クラウドファンティングである。期日までに満額が集まらないと決済できないシステムなのだそうである。
 我々年代の者には驚くべきことであるが、日本人の寄付嫌いの性質がどこまで西欧に近づくのか、見守っている。
 ここに紹介するのは我が町の学生である。私など及ばずながらも貧者の一灯をささげている。
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by watari41 | 2013-10-05 20:59 | Comments(2)