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米・米・コメ・・

 やがて世界最大級に成長するかもしれない精米工場が、我が町で着工した。
 日本人の米の食べ方を一変させることになるかもしれない。米飯の常識を変える可能性がある。標準家庭で一回に炊飯する3合を小詰パックにして、毎日コンビニやスーパーに並べるのだという。
 今日はコシヒカリ、明日は秋田コマチ・・・などと、毎日品種の異なる米を食べることも可能だ。温暖化の影響で北海道でも良いコメがとれる。もちろん九州・四国にも良い銘柄がある。
 米も新鮮さがポイントなのである。都会の方々は案外にして不味いコメを食べている可能性がある。そんなことで、次はラーメンだ、パン食だということになってしまうこともあり得るのだろう。
 現在スーパーで売られているコメは、精米した5kg・10kgなどのものが多い。食べつくすまでに何日もかかる。鮮度が急激に落ちてくる。

 我々田舎でも一年分の玄米を確保すると、大概は安心してしまう。精米は町内に10箇所以上設置してある自動機械で30kg単位くらいでやるのを常としている。コメ所でもそんなに美味しい食べ方をしていない場合がおおいのである。上記の如き販売方法などは思いもよらないことであった。工夫の仕方はあるものだ。この工場を経営するのは、今や家電などにも進出して話題のアイリスオ-ヤマと仙台市の農業法人である。

 弥生時代から2千年を経て日本人には、コメのDNAが何処かに食いついたのかもしれな。「やめられない、止められない」のカッパエビセンは米ぬか油を使用している。これを他の油に変えてテストしてみたところ、たちまちにして食べ飽きてしまうそうなのだ。

 幸いにも、我が町には震災前に大規模工場誘致に失敗して、広い用地が空いていた。仙台市内にも岩沼市内にも求め得ぬ土地があった。精米工場なので公害なども心配せずにすむ。禍転じて福となすである。

 このニュースは中央での工場認可がらみのこともあったのだろう日経新聞がいち早く掴んだそうだ。しかし地域に圧倒的シェアを持つ、地元紙が知らないというのもおかしいということで、先ずは日経の優先権を認め、2時間遅れでの記者会見を行ったそうだ。しかし日経もさるもの、この時間差を利用してインターネットでこれを知らせ先行したそうである。
 こんな諸々のことにも知事が密接に絡んでいたことを後で聞いた。この工場が米の消費拡大の起爆剤にでもなれば幸いなことである。
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by watari41 | 2013-09-29 20:34 | Comments(2)

異様な活気

 震災より2年半、被災者の方々には大変に申し訳ないことであるが、この地域にはかつてない活気が満ち溢れているように感じている。
 我が町は、人口3万3千人。町面積の半分近くが海水に浸かり、沿岸部は壊滅し300名の死者を出す大被害を受けた。いまだにつらい思いをしている方々も大勢いる。そんな中で別の一面があるのも事実である。

 震災前には町に5つの金融機関があったが、被災後に2つの信用金庫支店が進出してきた。それだけの需要があると見込まれている。事実、預金残高を公表している地域農協では、被災後に預金が2倍にも伸びており、今もなお増加傾向にある。大手の地銀支店をはじめ、おしなべてそういう傾向にあるのだろうと考えている。

 震災前には、こんな土地は売れないだろうと思われていたところが次々と売却され、建設ラッシュなのである。時に車で仙台に行くと、いつもの街中駐車場が満車で困ったりすることがある。
 遠方からの来客は、ホテルがとれにくいという話を聞く。

 町には、何百億円。県には何千億円という巨額の復興資金が投入されているのだから、当然と言えば当然のことなのかも知れない。
 しかし、その資金用途は主として被災した沿岸部である。だが、沿岸部に元々住んでいた人たちは、町中に移ってくる、あるいは仙台などに移住してしまう人もいる。
 昔の震災であれば、一時的に山手に移住しても、やがては便利さを求めて再び沿岸部に居住することになったようだが、現代ではもはやそういうことにはならないようだ。

 沿岸部に住んではいても、町中や仙台への通勤者が結構多かったからである。10年ほど前のことであるが大手地銀支店の海岸店が閉鎖された。利用者が少なくなったからである。今次震災は、その傾向にさらに拍車をかけている。折角、巨大堤防を築いているが、沿岸部に活気を取り戻す振興策は未だ見つかっていない。
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by watari41 | 2013-09-23 21:14 | Comments(2)

半沢直樹

 あまりの評判にここ数回を見ている。次回はもう最終回だという。銀行の実態は知らないが面白いドラマである。
 就活中の学生が、銀行とはそういうところなんですか?と。
 ある銀行OB氏曰く「もっともっと驚くべきことだって沢山あるよ」と。外見の立派なビルに似合わずドロドロした世界なのだろう。

 バブル華やかなりしころ、最強の銀行と言われたのは住友銀行、磯田頭取が「向う傷は問わず」という有名なセリフを吐いたことで知られる。肉親が起こしたイトマン事件という暴力団が絡んだ実在のトラブルがあり、長期間に渡り社会問題化したことを回想している。

 「金融腐敗列島」などというベストセラー小説を読んだこともあった。どこかの都市銀行がモデルなのだろ。銀行というのは小説ネタに事欠かないところでもあるようだ。細かな計算をしている割には巨大な裏金のごときものが存在するのだろうことを想起させる。

 銀行とは本来サービス業であるはずなのだが、土・日をきっちりと休む。さらに一般業種と感覚の異なるのは、利息を払わなければならない預金者をお客さん扱いして、高い利息を払っている貸与者を見下し、さらには危ないとみると元金回収など非情とも言えることを平気でやる。
 ドラマの主人公である半沢直樹の父親も同様な目にあっており、その100倍返しとかをするのが筋のようだ。
 だからと言って、石原都知事の如く都民銀行を作っても、うまくはゆかない。もちは餅屋なのである。

 ドラマとして面白いのは、一般人には知りえない銀行内部の人間ドラマの一端を伺い知ることができるからであろう。もちろん、一般の巨大企業にだって同様のことはある。しかし表面化しないのは企業が特定されてしまうからなのだろう。
 ドラマ最終回がどんなことになるのか期待している。
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by watari41 | 2013-09-18 17:58 | Comments(2)

時の支配者

a0021554_16441050.png 現代人は星々を見上げることも少なくなった。しかし江戸時代にあっては識者と言われる方々は、すべからく天文に興味を抱いていたそうである。それはすなわち「暦」に関することだったからである。正確なる暦を求めてやまなかったからである。この頃になると、暦にない日蝕が出るなどということは許されざることで、支配者の不徳を天が罰するというが如きだったようである。
 近刊の「仙台藩の天文」には、そのようなことが書いてある。著者は黒須潔さんという、現役の交通局職員でもある。発刊は2013年6月25日である。70頁の小冊子ながら実に面白い。

 時は1740年頃、仙台藩主は6代目宗村公、この方は現代風にいうと「理系」藩主だったようである。幕府に天文方があると同様に仙台藩にも必要だと考えた。初代の天文方は微禄だったが和算の天才だった「戸板保佑」である。後に累増して150石となる。
 当時の暦は「四書五経」の易経によるもので、平安時代から続くもので、江戸時代に入ってから1685年におよそ800年ぶりに、渋川春海という囲碁の達人が提案した暦を幕府が採用して、かなり改善されたが、まだまだ不十分だった。
 1700年頃ともなると、鎖国中ではあったがキリスト教と関係のない書物の輸入が許可されるようになった。戸板さんは、西欧人宣教師が中国に持ち込み漢籍となった洋学をいち早く学んでいた。そして天体観測を重視した。当時の日本人の一歩先を進んでいたのである。
 教科書にもある、江戸幕府の3大改革とは、単に財政のみならず種々におよび、暦もそれに連動して、次第に正確さをましてゆく。天保の改暦では、現代とほぼ変わらないものとなる。

 宗村公が戸板さんに発した面白い問答がある。
 1.地理上の北極(北極星の位置)と磁石の指し示すところが微妙に異なるのはなぜか。
 2.月の満ち欠けに連動する、潮の干満はなぜ起こるのか。
 さすが、理系の藩主である。当時の学問レベルではわからないことである。苦渋の回答をしたようだ。
 ○北極には巨大な鉄の塊がある、従って磁極がずれる。
 ○月の相は陰である、海水も陰であり、互いにひかれたり反発したりする。
   (易経の教えを持ち出すしかなかったのである)

 当時、磁石は「慈石」と標記されていたそうだ。母親が子供を慈しんで抱くように、鉄が引かれていくということだからである。弱い磁力だったからである。現代の強力磁石は、あっというまにバシャンと引き寄せてしまう。ブログ筆者には最も面白い話題だった。
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by watari41 | 2013-09-13 17:13 | Comments(2)

オリンピック狂奏

 「興国の一戦これにあり」、NHKをはじめとするテレビ各局の過熱ぶりには、異常な感じを受けていた。
 首相・外相・知事など国家の総力を挙げた取り組みもこれまた何なんだろうと思う。原発の汚染水は0.3㎢に抑え込んでおり、管理された状況下にある。聞いている日本人が恥ずかしくなるような文言が出てくる。唖然とするしかない。政治家の発言とはしかるべく、こんなものなのだろう。これを外国のメディアが絶賛しているというのだからこれまた驚くしかない。

 日本だけでは無いのかもしれないが、外圧、もしくは目標がないと国家の総力をあげられないという事実があることもまた確かなのであろう。

 3.11の復興もままならない状況下、向こう7年後のオリンピック開催までに東京直下型や東南海とか富士山噴火が起こらないとも限らない。そんな心配をしていたらキリがないのだろうが。

 4年前の招致活動を行った時には、日本人は極めてクールだった。国民支持率の低さが失敗の最大要因ともされた。しかし今回はテレビによって煽りに煽られた。こうなると我々は弱い。支持率は70%にも達しているという。前回招致と何が変わったのだろうか何ともおかしい。マスメディアの姿勢が変わると、日本全体が変わるんだという典型例を再び示されたのだと思う。

 熱狂的支持者を繰り返し放送する。するとその周辺の人も熱狂する。それが全国的に広がってゆく。こんな図式が成り立っていることを認識させられた出来事でもある。

 そんなことを語ってないで率直に喜べばよいのではと言われそうである。
 首相が汚染水に本気で取り組み、世の中が明るくなるのであればこれにこしたことはない。
 ささやかな、我が町の復興の一環たるクラウドファンティングを再度紹介しておきたい。
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by watari41 | 2013-09-08 15:45 | Comments(4)

死亡消費税

 先日、チャンネルを回していたら、思いがけない話を討論していた。途中から見たので聞き違いなのかもしれないが、表題の如き議論をテレビタックルという番組がやっていた。
 相続税というのは、資産8千万円以上の人が対象なので、全国民のわずか数%の人が払うにすぎないが、この構想は死亡者全員に資産の5%程度を支払っていただくというものだから驚いてしまう。
 番組司会の阿川さんは、死者からというのは倫理に反すのではというと、提唱者の大学教授は、そういうことまで考えなくてならないのです。とおっしゃる。
 日本人の預貯金は1400兆円あり、いずれは誰しも死ぬのは確実なので70兆円の財源を確保できるとか。いやはやというしかない。馬鹿馬鹿しくなり他にチャンネルを回してしまった。
 しかし、よく考えてみると大多数の日本人は、死亡した時に、この消費税の如き金額をお寺さんと、葬儀社に支払っているのである。そんなことが話題になったかどうかまでは最後まで番組を見てなかったのでわからない。

 話題を変えることにしよう。
 震災後の復興では、我が町はトップクラスであると自慢されているが、先日海岸に出かけてみてタマゲテしまった。巨大な堤防が完成しつつあり、その内側にかつての地面から3mかさ上げした、赤土の何も無い平原が延々と続いている。全く知らない土地が出来ている。極端な表現をすると、他の惑星に降り立った気分なのだ。これでは100億円かかるわけだ。

 民間人もいろいろと復興に協力している。しかし何をやるにも資金がない。
今やクラウドでの寄付金を集める時代なのである。
 若い方々の行動力は凄い。私も体力が次第に無くなってきているが、会場の草むしりなど、原住民の一人として多少のお手伝いをさせてもらっている。
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by watari41 | 2013-09-04 17:26 | Comments(2)