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電気と機械

 車の話をしようとしている。電気自動車への動きは報道面とは逆に実態は遅々としているように見える。ハイブリッド車の時代があと20年も続くのではとの見方もある。

 ガソリンエンジン車は、多数の精密機械部品の集まりである。これがモーターの電気自動車になると機械部品数は大幅に減少する。部品精度も現在より下げて良いのかもしれない。

 良い例が時計であった。機械の時代には細かい超精密な歯車などが多数あったものだ。価格も当時の生活レベルからするとかなり高価なものだった。時間精度もそんなには良くなかった。これが電気式(クオーツ等)になった途端に、部品数の低下と価格の低下、精度向上が一挙に可能となってしまったのだから、世紀の快挙のひとつだったと今も思っている。水晶の発信数が一秒間に6万回であることを利用したもので、月間の狂いが15秒と言われ驚いたことを回想している。今の電波時計は年に一秒と狂わない。

 宮城県北に自動車組み立て産業が進出したことで、県は大なる期待を抱いている。生産金額と雇用の面からである。数万人規模も期待できるのではないかとの県知事の年頭の挨拶もあった。

 しかし、ハイブリッド車が最大の部品数を食う車だが、完全な電気車になると、これはまた困ったことになるはずである。ハイブリッド車は機械と電気の両面の機能を備えなければならないので部品数も膨大となる。だが電気車はきわめて単純なものとなる可能性が強い。

 時計は電気式となったことで、ムーブメントと呼ばれる駆動部分が香港などで家内工業的に安く作られた。組み立てメーカーは、それに針をつけて外装のデザインをすれば終わりなのだ。クロックと呼ばれる時計は信じ難いほどに安価になった。

 自動車は、まさかそんなことにはならないと思うが杞憂の念を抱いたものである。しかし、車メーカーはそんなことは百も承知のことであろう。車の付加価値は外面の塗装などにもある。今度宮城に進出したメーカーは、工場見学を拒絶しているということだ。さもありなんと思う。自動車産業は注目されているのだ。
 
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by watari41 | 2011-01-27 16:15 | Comments(6)

頑張らない

 医者に行くと、よく言われる。頑張ってはいけませんよ!。
とりたてて悪いところはないが、もう頑張る年齢ではありませんということのようだ。年が明けてから同期入社だった一人の男が突然に逝った。彼は在職当時から酒で頑張った。営業マンだったのである。注意はしていたようだったが、慢性的な糖尿病になっていた。

 日本人は、頑張りに頑張り抜いてきたと思う。その結果が為替相場の82円である。それを維持しようとしてまた頑張ってしまう。気を緩めることがないのだ。自らの給料を下げ、多くの人たちの生活レベルを下降させても頑張り抜いている。

 円高は、すわちまだまだ他国に比べて頑張っている証なのだと思う。国の経済を診断する医師がいるとすれば、もう頑張ってはいけませんといわれるにちがいない。
 ここ数十年の間でも、何度か円安に振れそうになったことがある。しかしその都度持ち直して一貫して円の価値が高まってきている。

 在職の頃に、ある評論家が経済誌に、これからは「天国の特訓」が必要なのだと説いていたことを回想している。これまでの日本人は地獄の特訓に耐え抜いてきたが、これからは天国に遊ぶ心を鍛えなければならないのだという面白い記事があった。
 しかし、現実には今も地獄の特訓が続いている。頑張ることを止められないのである。日本人の宿命とでもいうべきものだろうかと思う。

      頑張るな ゆっくり歩こう 古希の道
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by watari41 | 2011-01-21 11:26 | Comments(10)

「伊達直人」騒動

 予想外の展開をしている「タイガーマスク援助」の陰には、従来の「募金」活動などのマンネリ化と、画一化があると考えている。

 「年末たすけあい」活動というのがある。民生委員が各家庭を訪問して、各戸500円づつを集めて行く。我々は一種の税金みたいなものと思っているが、配布先が固定化されてしまっている。三千円がのし袋に入れられ高齢者宅などに配られる。それがないと困るという人やありがたいと思う人はそんなにはいない。戦後一貫して同様の催しが続いている。一旦始まった行事は、なかなか途中で止められないみたいだ。もはや惰性としかいいようがない。
 80歳になる一人暮らしのご婦人がいる。規定によればその方にも届けなければならないが、かつての大金持ちであり、現在もなに不自由なく暮らしている。そこにも持参するのかと、さすがに考え役場の許可を得て止めたそうだ。
 この、たすけあいは、宮城県はおろか全国の市町村でやっているのだろう。単純計算しただけでも100億円以上の資金が集まっていることになる。何かまとまったものに使えないものだろうかと、いつも考えるが年が明けて忘れてしまう。わずかな金額でも具体的に何かをやったという実感を得たいというのが、今回騒動の根幹にあるのだと思っている。

 「伊達」というのは、仙台が本家のはずだが、まだまだ全国区の名前として浸透していないこともわかった。名古屋の武将隊に倣って仙台武将隊も結成されたがイマイチの感がある。わが町の殿様も勇将の伊達なのだが知名度は一段さがる。

 タイガーマスクは現代の「伊達男」なのだ。その死に際が「アラビアのロレンス」と、きわめてよく似ていることを回想していた。タイガーは自動車に轢かれそうになった子供を助けるが、自分は死んでしまう。ポケットのマスクを近くの川に投げ捨てる。一人の男が死んで物語が終わる。
 実在のロレンス氏は、イギリスに帰国し自適の生活を送っていたが、あるときバイクで疾走中に、子供が飛び出してきた、それを避けようと氏は塀に激突して亡くなった。

 話の脈絡がそれてしまった。日本人には寄付心がないともいわれるがそんなことはない。今回のことを契機として、赤十字のごとき(これまた会計がよくわからないが)、「伊達な」事業団ができれば幸いなことだと思っている。
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by watari41 | 2011-01-14 16:44 | Comments(8)

二番ではダメ

 正月の珍事、と、でもいうべきことが起きた。
 塩釜神社が初詣客をカウントしていなかったというのである。多少でも関心を持っている人たちはハハーンとうなずいたはずだ。今年はX年のはずだった。
 初詣客が岩沼市の竹駒神社に抜かれて二番目となる可能性が大きかったのである。神社創設以来、守り続けてきたであろう首位の座を譲り渡すというのは、「奥州一ノ宮」のプライドがゆるさなかったのだろう。
 何も神様が悪いのでも何でもない。地理的条件、交通の便とか階段の長さとか、そんなことが影響しているはずだ。普段には自慢であっても高齢者になるとあの石段は苦しくなる。
 自ら二位の数字を明らかにしたくはなかったのだろう。奇策というか禁じ手を使ってしまったのだ。
 しかし、これは社会的影響力がある数字なのだ。今年の第一位は竹駒神社で47万人だが、塩釜神社が加わらないので、宮城県、そして東北のの初詣客は大幅にダウンしたことになる。日本の集計にも影響するのかもしれない。
 観光政策などにも関連するので、これではならじと塩釜市長は駅などの聞き込みによって48万人だったと独自に発表した。今年も第一位は保ったことになる。神様ではなくて人間の都合によっている。
 来年は、どうするのだろうか。余計な心配をしている。第二位を納得するには時間が必要だろう。
 こんな数字には、紅白の視聴率などと同様に多くの人が関心を寄せ、解釈をしているはずだ。地元TVではどんな解説だったのか見損なった。

 竹駒神社も日本三大稲荷神社(伏見稲荷・豊川稲荷)のひとつであり、平地にあって、規模も雄大であり、駐車場も広い。交通の便もよく、何よりも古くから尊崇されている。それでも昭和30年代の初詣客は塩釜神社の半数程度だった。わが町は隣なので、もちろん近い。子供のころは初午際に歩いて行ったことを回想している。
 塩釜神社もエスカレータの設置など、何らかの対策を検討しているのだろうと思う。
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by watari41 | 2011-01-08 12:54 | Comments(6)

ゼイタク病

 宮城県の統計資料で面白いものがあった。県下、各市町村の健康診断結果、わけても糖尿病に関するデータが興味深い。(2009年の資料)
 昔は血糖値をもって判定していたが、個人での調整が可能、すなわち検診日の数日前から酒を止め健康食にすると、血糖値は当日には下がってしまうのだという。これではダメだということで、最近は過去2ケ月程度の血糖値平均を表すという「ヘモグロビンA1c」という数値が用いられている。
 これを3段階に分けた比率が発表されている。
   ①ほぼ糖尿病であるか、それに近い。
   ②糖尿病を注意すべき段階にある。
   ③まだ糖尿病とは縁がない。

 わが町は、①が約13%もあり、県下ワースト3である。人口3万5千なので、約5千人が糖尿病患者ということになるのだろう。恐ろしい数字である。
 ちなみにワースト1,2は、微差ながら大衡町と利府町である。仙台市は11%で中位にある。
 (これらの町は工場進出も多く比較的豊かである)

 糖尿病は、かつてはゼイタク病とも言われ、昭和40年頃までは、我々には縁のない病気だと思われていたことを回想している。しかし豊かな食生活ができるようになり、万病の基ともいわれる糖尿病に大いに関心の向くこととなった。

 それでは県下で最も「健康的」な町はというと、わが町から小さな山脈をひとつ隔てた丸森町なのだ。①が6%でしかない。山村地域で人口の流出が激しいのである。

 ③の数字になると、わが町は15%で県下の最悪なのだ。丸森町は55%もある。
 わが町も地区別にみると、面白い傾向がある。海岸地域の①が16%もある。美味しくて安い魚がたくさんあるのだ。友人宅にゆくとその食卓は豪華で量もすごい。

 数字は嘘をつかないといわれるがそのとおりである。で、あるからといってわが町名物の「はら子飯」を食うなとは言えないし、困ったことだと保健婦さんはこぼしていた。私の数値は多数派の②にあるが、①に近づきつつあるので注意しなければならない。
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by watari41 | 2011-01-02 12:59 | Comments(12)