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人間の表裏

 宮城県川崎町での殺人・放火事件(2010.1.21)の犯人が一ヶ月を経て捕まった。何と我が町(亘理)の住人である。テレビは犯人宅周辺のオバサン達に取材している。皆んな、あんなにいい人が信じられないと一様に驚いている。
 事件には必ず背景がある。借金があったとされる。だからと言って直に殺せるわけではない。深い動機はこれから究明されるだろう。犯人は生命保険代理店の人だ。

 人間は、時によって、とんでもない大事件を引き起こすことがある。
 私も一見して品行方正・清廉潔白というような印象を与えているようで、これはこれで結構なことなのだが、必ずしもそんな結構づくめではない。後ろめたいことだって沢山ある。よくも今まで無事に生きてきたものだ。そんなことを回想する人だって多いことだろう。人間の表裏は簡単にはわからない。
 今回の殺人犯も、実行に至るには長い心の葛藤があったはずだ。

 これとは別に、その立場というか、困難な状況に立ち至った時の選択肢でも、人生が大きく変わることがある。だいぶ前になるが、血液製剤事件の時に厚生省の課長が刑事犯とされたことがあった。危険な薬剤の採用を中止させなかったという罪である。もし私がその立場にいたら、はたしてSTOPをかけられたろうかということだ。恐らくは出来なかっただろうと思う。

 人間、正しいことばかりで、生きてこれるわけではない。ゴマカシもやる。立場上のこともある。人間関係・男女関係と実に様々な合間を巧みに潜り抜けて生きてきている。ストレスの少ない人とは世渡りの上手な人でもあろう。
 今回の殺人犯人は、どんな状況に立ちいたったのであろうか。罪を憎んで人を憎まずというようなこともある。殺した相手そして放火した物件に保険をかけていたというから悪質だ。しかし犯人にも一理があることを望みたい。


(オリンピック浅田真央ちゃんのフリー演技はこれからはじまる。その幕間のような時間に地元新聞の事件記 事を眺めながらキーボードに向かっている)
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by watari41 | 2010-02-26 11:57 | Comments(2)

どうなるメダル数

 メダル数 片手も余る 冬カナダ
 期待の女子フィギュアーを前に、日本のメダル獲得はまだ三個、何とも淋しい限りだ。世界レベルとの差がどんどん空いていくようだ。
新記録は調子の良い時に出せるが、オリンピックは4年に一度しかないと、どなたかが言っていた。カナダのオーザスプーンという選手が記憶に残る。500mスピードスケートの世界記録保持者だが、五輪では勝てない。前々回はスタート直後に転倒してしまった。今回もダメだった。
 現在の日本、精神力だけではなくて、国力の衰退がそのまま表れているような感じがしてならない。前回も荒川選手の金に救われたようなものだ。
 今朝のテレビを見ていたら、ボブスレーという競技について、これはソリの下についている刃物がものを言う競技だと解説していた。西欧の選手は、工業技術力に優れた日本なら最優秀の刃物を開発して、優勝をさらうことも可能だろうにと話していたそうだが、現実には資金不足で、欧米の刃物を購入してそのまま取り付けているんだとか。オールド、メタルエンジニアからすると何とも残念な話だ。

 世界の超一流選手ともなると、何者をも気にしないようだ。シモンアマンというジャンプ選手は、どんな条件でも大ジャンプをやってのける。これは飛び出し際の百分の一秒に鍵があるというのだからすごい。野球に例えると、ストライクならどんな球でも百発百中で場外ホームランを打つと同じことだとか。桁違いにスケールの大きな話だ。
 私は、在職の頃、メタルエンジニアを自称していたが、日本では2流から3流どころの技術者というのが妥当な評価なのだろう。謙遜しているんでも何でもない。日本一流の方々を何人も見ているからである。

 あるユーザーに、サンプルを持って行った時に、相手の人が自分は3流なのだが、一流になれるチャンスがあるんでと言うのだ。誰も手を出さないレアーな分野で成功することなんですという。このサンプル材料に期待してますと言われたことを回想している。

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by watari41 | 2010-02-22 11:47 | Comments(8)

日本の先住民

 カナダ・バンクーバー冬季五輪の開会式をみていた。原住民の方々が延々と出場している。厚遇されているのに驚いた。カナダにも先住民問題があったとは知らなかった。
 オーストラリアの原住民・アボリジニは有名なので、シドニーオリンピックにその人達を招いたことは理解できたが、今回はそれをはるかに上回る規模だった。
 カナダはアメリカよりやや遅く建国された。アメリカは西部劇で見る如く原住民であるインディアンを策謀と殺戮で追い込んだ。カナダにフランス人やイギリス人がやってきた頃には、もうそんなことは許されぬ時代になっていたのだろう。共存・共栄である。

 カナダそしてオーストラリアの時にもそうだったが、開会式の進行時間予定などはなきにあらずかのようだった。NHKの後続番組スケジュールがどんどん遅れていく。時間に縛られてはいない、愉快なことだ。今や日・中・韓などではとても考えられないことだ。

 日本には、もはや先住民問題は存在しないかのようだが、昔を遡ると、西暦800年、坂上田村麻呂は征夷大将軍となって東北は岩手県で蝦夷と戦った。原住民は結局のところ田村将軍に騙されたのであろう蝦夷の大将である、アテルイと母礼の両将は、京都で交渉すべく入京したが、打ち首にされた。
 それから300年、西暦1100年頃、岩手には安倍氏、秋田には清原氏が君臨した。そのころ関東にいた源頼義・義家の親子は、これを征服せんものと攻め立て、滅ぼしたのだが、京都からは源氏の私闘にすぎないと、東北からの退却を命じられた。
 そこに興ったのが、安倍氏と京都藤原氏の血を引く、平泉藤原氏4代の繁栄である。
 最後には、源義家の子孫である頼朝によって滅ぼされる。しかし、東北各地に住んでいた先住民の方々は生き残って現代に至っている。

 蝦夷の人々は今もいる。こういうことを書くのは、如何にも失礼で、どうしようかとも思ったが先の北京オリンピックで、メダルを取った青森県出身の姉妹がいる。その顔を(TV)で見た時に、これは縄文人だという直感が頭をよぎった。あくまでも感覚的なことなので、失礼は重々お詫びをしたい。日本にも原住民は残っているのだと思っている。

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by watari41 | 2010-02-16 11:09 | Comments(6)

古希の会

 どか雪や 人も車も 天恨む
 2010年2月12日早朝の風景である。たかだか10cmほどの積雪だが大雪に思える。
江戸時代の雪には血のニオイがただよう。赤穂浪士の討ち入り、幕末の伊井大老暗殺の桜田門外の変等、雪は重要な背景を構成している。あまりの大雪でもいけない、丁度こんな雪だったのだろう。

 私は、このところ公私にというのもおかしいが猛烈に忙しかった。寒さもあったのだろう、次々と訃報が飛び込んでくる。ご供養アルコールも近来になく多くなった。ここ数年来罹ったことのない風邪をひいたようだ。熱はないが少し苦しい。

 昨日は仙台市郊外にある茂庭荘にいってきた。民営化されてから、大繁盛しているようだ。サービスも格段によくなった。神主さんが出張してくるのには驚いた。近くにある仙台のシンボルでもある太白山をご神体としている神社だそうだ。古希の御祓をしてもらったが、その料金はお寺さんなどからみればケタチガイに安い。目の下50cmもある鯛が供えられ、持ち帰っても結構ですと言われたが、誰も手をださない。

 みんなは、それぞれの人生を歩んできているが、近年つらいことに合った男もいた。40歳の息子を亡くしたのだという。東京に住んでいて、仙台へ出張で来たのだそうだが、公務であるからと、ホテルに泊まったのだそうだ。ポックリと亡くなったんだという。国家機密にもかかわるような仕事をしていたそうだが、こんなところに仔細を書くわけにはいかない。

 近年、俳句を始めたという友もいた。数学の先生をやっていた人なのだから面白い。仙台には数多くの俳句会があるのだろうが、滝という俳句雑誌に佳作として載せられたのがよほど嬉しかったのだろう。ぜひ読んでくれと持参した。冒頭の句は稚拙以下なのだろうが、顔のわかない読者もいないようだから、お許しを願おう。

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by watari41 | 2010-02-12 17:41 | Comments(5)

コケルなトヨタ

 宮城県が一番大きな影響をを受けるのではなかろうか。「トヨタがコケタ場合である」。名古屋、九州に続きトヨタは、宮城県を国内第三の拠点とすべく、県はその計画によってインフラ整備に膨大な投資をしているからである。
 一部の工場は立ち上がったが、最終的には大規模自動車産業集積地帯を目指しているのである。
 今度のトラブルで、欧米の論調は、トヨタは再びかつての勢いを得るのは不可能なほどにダメージを受けてしまったのではなかろうかというのである。

 20年ほど前になるだろうか、トヨタが着々と米国でのシェアーを伸ばしている頃、アメリカ人は、外国の車が米国で一位となるのを決して許さないだろうというものだった。例えアメリカで作られた車だとしても、米国人の誇りが許容しないというのだ。今回のリーマンショックで、はからずもかの「GM」がこけてしまったので、トヨタは一位となった。そうではなくとも年度毎のカーブは、まもなくアメリカ車が抜かれることは確実だった。

 トヨタのイメージは本当に回復できないのだろうか?先例はいくらでもあるような気がしている。近年では、例えばナショナルである。石油ファンストーブの事故を逆手にとって、しっつこすぎる回収キャンペーンを繰り返し行った。その結果、現在は世界ブランドになったパソニックの信頼度は格段に良くなった。これは日本人にだけ通用する感情的な訴えなのだろうか。
 世界を相手にトヨタは思い切って、そんな相手の度肝を抜くような一大キャンペーンを張ってみたらいかがだろうか。もうとっくにそんなことを考えている人は、トヨタ社内にいくらでもいるのだろう。

 あんなに巨大な会社になっていながら、どうして大企業病にかからないのか我々にとって非常に不思議なことであった。在職した会社をはじめ小企業の大企業病というのを経験しているからである。しかし今回の対応をみていると、トヨタといえども、どうもおかしくなっている気がする。

 ハイブリッド車のブレーキに関する担当常務の説明は如何にも専門家じみたものだ。最初は感覚的なものだと言ってのけた。私は乗ったことがないが、何となくわかる。電車が坂道を下る時に回生制動というものがあった。電車自身の力で発電しながら、同時にプレーキがかかるのだ。これは一瞬の遅れがでてくる。しかしお客さんは神様だ。現代のハイブリッド車ではソフトで解決できるらしい。トヨタはこれからどんな全般的信頼性回復処置を出してくるのか見守りたいと思う。
 

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by watari41 | 2010-02-08 12:15 | Comments(8)

新型ワクチンだぶつく?

 1月末に、新型インフルエンザワクチンの予防注射を打ってきた。3600円である。国産品があるうちに接種しておいた方がよいですよというお勧めなのだ。事実上は医者による販売促進みたいなものだ。最も流行した時にワクチンがなくて、今やかなり下火になってから、製薬会社の増産体制が整ったのであろう。
 あの初期の感染騒ぎが莫大なワクチンへの広告効果を生んだのであろう。物々しい格好でまるで毒ガスにでも対応するような姿で航空機に向かう検疫官そしてそれを大きく取り上げるマスメディアと、いかにも不安感を煽ることだった。
 ワクチンの需要と供給のバランスは完全に崩れてしまった。ワクチン不足が解消できるまでかなりの時間がかかったのだ。
 
 在職の頃、業種は違うとといえども、我々金属部品メーカーも何度もそんな事態を経験したことを回想するのである。あるキッカケができると特定の商品がブームになるのはきわめて速い。電機製品メーカーは、我々部品メーカーに大量の発注をよこす。だが簡単には納入ができない。あせるメーカーは二重三重にも発注をかけてくる。今度のインフルエンザワクチンにしてもそんなことだ。あせる厚生労働省は海外にまで声をかけた。大量の輸入ワクチンが入ってきているはずだ。それをどう処理するのだろうかと思う。来年また使用するのだろうか?、それとも廃棄処分にするのだろうか。

 我々金属部品メーカーはブームが去ると発注を取り消されてしまう。そんな苦いことを思い出してしまう。恐らくは他の業界でも似たようなことを経験している人は多いはずだ。

 2010年も2月に入った。寒かったり、春の陽気になったり、何とも天候不順の日々である。
 訃報のハガキがきた。年末に亡くなっていたが、一月を避けて2月に届くようにしてよこしたのだろう。兵庫県の明石市に住んでいてK製鋼所に勤務していたS君である。どんな病気だったのだろうかと思う。10年以上も前に私も兵庫県の山崎町に工場があって在勤したことがあるので、尋ねたことがあり歓待してもらったものである。こうして一人づつ欠けていくのだろうが、何とも淋しいものである。

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by watari41 | 2010-02-03 11:57 | Comments(10)