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最新科学技術雑感

 グルコミンサン・セサミン・コエンザイム・・・・聞いたことの無い栄養素が宣伝されている。それぞれに効能が詳しく述べられている。食物からの摂取量が少なく、如何に人間の体に必要かが力説されている。健康に欠くべからざるものだというのだ。

 化粧品の製造メーカーに富士フィルムが出てくるので目を疑ってしまう。フィルムの主原料であるコラーゲンを研究している成果だとか。瓢箪からコマみたいな企業の多角化だと感心する。
 人間誰しも体調が万全だという人はいないだろうと思う。特に高齢者となってからは一層そんなことになる。
 広告のモデルさんは、これを飲んでからすっかり調子が良くなりましたとニッコリと笑っている。何とも購買意欲をそそられるが、あんまり手を出さないことにしている。

 古典的なものでは、ニンニク卵黄・サメの軟骨・・・上記の物に比較して、もはや漢方薬的な存在だ。
 健康食品やサプリメントは世の中に無数とある。中には人体に良く無いものだってあるはずだ。我々には見分けがつかない。触らぬ神に祟りなしと思っている。

 話題変わって「ips」というのがある。「ipod」の新型かと思ったこともあったが、生物の細胞なのである。万能性を持ち、自己複製機能を持っているとか。臓器を修復するとか、失った手足の再製とか出来るそうだ。この技術が進むと男子より卵子を生じさせ人造人間が出てくるかもしれないという。ここまでくると科学の暴走だということになるのかもしれない。

 「ipod」の新型は「ipad」というのが1月28日発表された。数百年続いた紙の文化を一新してしまうかもしれない。ジョブスさん、すごいことをやるもんだ。

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by watari41 | 2010-01-29 20:18 | Comments(2)

ヒーローの死

 我々は歴史上の英雄を容易には死なせない。伝説を作ってしまう。最も代表的なのが「義経」である。平泉では死なず大陸に渡りジンギスカンになったというものだ。そんな話が現代にもある。

 先日の新聞に「川島芳子」の死が確実になったという大きな記事が載った。昭和23年に中国国民政府(現在の台湾政府)刑務所で銃殺に処された人である。時に41歳である。清王朝皇族の娘であり、日本人の養女となって、日中間を股にかけた戦前の活躍は目覚しく、スーパーヒーローだった。昭和6年の満州国成立にも一役を買った。だが国民政府から見ればスパイ行為であり戦後に処刑されたのである。しかし人々は放ってはおかない。替え玉が銃殺されたので、本人は生き続けたという話が流布されていた。今般の新聞記事は、その時の刑務所の記録が刊行されたということである。当時からそんな噂があったが、検視官が何人も確認しておりあまりにも有名な彼女の顔を間違うことなどあり得ないというものだった。
 「川島芳子」には、清朝再興というロマンがあり、日本軍部には満州の植民地化構想があって、或る時は協力し、また裏切られ、彼女の色仕掛けに惑う軍の将校やスキャンダラスな噂の広がりなど、事実は小説より奇なりだが、それを当時の人気作家、村松梢風がモデルに書いたので、いやが応にも彼女の知名度は上がった。私はずっと後年にノンフィクション作家上村冬子の本で読んでいる。

 ソ連革命で殺されたと言われるロシアの皇女アナスタシアにも生存説が根強くある。その娘だという人が名乗り出る”事件”があったりした。
 かのヒットラーもドイツ敗戦の日に自殺したはずなのだが、南米に生きているという説があった。さすがにこれは一笑に付されているが、生命限界のヒトラー百歳までは流され続けるだろうというのだ。そういえば「川島芳子」さんも生きていれば今年で102歳だ。

 明智光秀も行き残ったというのだから面白い。秀吉の死後に徳川家康の有力な側近となった天海大僧正というのがいたが、彼の前半生や氏素姓などは不明なのだと言う。天海の行動などから彼が光秀ではないのかと推理する人がいるのだから愉快なことだ。光秀の挙に同情的な人も多かったのであろう。
 世間的に簡単には死んでいないことが、ヒーローたる証でもある。美空ひばり、坂本九など、若くしての死は惜しまれているが、我々の心に生き続けている。歴史上の人物は謎としてロマンとして残るが、現代人には後世に残すロマンなどは作りようがないのかもしれない。
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by watari41 | 2010-01-26 14:12 | Comments(4)

天地明察

 息子が正月みやげに持ってきた本の中に時代小説「天地明察」があった。著者は「沖方丁(うぶかたとう」、発行所は角川書店、初版発行はH21年11月30日である。興味深々たる内容なのである。大好きな歴史・天文・算術(和算)・暦・囲碁の話なのである。
 時は、江戸中期にさし掛かる寛文年間なので1700年の少し前だ。仙台では伊達騒動が起きている頃である。主人公は「安井算哲(2代目)」で、江戸時代における囲碁四家のひとつである。安井算哲は別名を「渋川春海」とも称した。
 彼の偉業は、それまで800年間も使われてきた暦を、いろんな挫折を乗り越えて天文測定と巧みな算術、そして朝廷や保守的な公家、幕府を巻き込んで「改暦」したことである。陰には彼の人間的成長があった。その物語なのだ。
 日本の暦は中国の「唐」の時代にできた「宣明暦」というものを使っていた。一年を365.2446日としている。これは今の基準から言うと0.0024日長いのである。これを800年も使い続けていると2日ほどのづれが出てしまう。日蝕や月食の計算日と実際とに差異が生じていたのだという。
 改暦の権限は、朝廷にあって、幕府にはなかった。京都の陰陽師という公家が担当することになっていたのである。しかし長い年月を経て、計算根拠は秘事とされてきたが、実際には失われてしまっていたのだという。
 当初、渋川春海は「唐」から数百年後にできた「元」の時代の「授時暦」が正確なので、それを使うべきとしたが、中国北京と江戸・京都とのわずかな緯度の差異から誤差のあることがわかり、独自の大和暦というものを作り上げたのである。
 
 彼と同年に和算の元祖と言われた「関孝和」がいる。その算術が大いに役立ったのである。また暦とは直接の関連はないのだが、同時代に囲碁の天才といわれた本因坊道策がいて対等に上覧囲碁をやっていたのである。彼が暦の道に進むのを大いに悔しがったのである。(囲碁の話は省略)

 歴史書には、わずかに一行しか春海は登場していないのだそうだ。「安井は改暦を命じられ、関孝和の算術とも相まって事をなしとげた」

 作者の沖方さんは96年の学生の時に、ある賞を受けているそうで、時代小説はこれが初めてだとか。大変な才能の人がいるものだ。
 
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by watari41 | 2010-01-21 21:01 | Comments(4)

京都の魅力

 高校生の頃(半世紀も前になる)、修学旅行といえば、京都から奈良そして伊勢神宮と決まっていたようなものだ。
 その後、しばらくして生徒にも自由に選ばせようと言うことになり、仙台からも北海道などのコースができた。

 日本人には、昔から京都への憧れのようなものがあったのだろう。戦国時代の武将には「上洛」して天下に号令を発することが夢だったという。「洛」というのは中国の古代王朝の都で黄河の中流にある「洛陽」からきているのだろう。

 京都から思い浮かべるのは一般には「雅(みやび)」ということばである。しかし高校生にそんなことはわからない。再建された金閣寺くらいしか記憶には残っていない。嵯峨野の良さとかそういうものは、ずっと後年にならないとわからない。

 全国各地には小京都と名乗るところが多い。その名に誇りを持っているのである。近くでは宮城県の村田町がある。紅花で栄え200年ほど前には、最上川などを通じて京都と直接のつながりがあった。現在にもそんな面影が残る町並みである。

 それでは、現代の京都はどうであるかといえば、観光地としてはもちろんだが、戦後にユニークな会社が輩出し世界的な企業になったところが多い。京セラ・オムロン・村田製作所・半導体のロームなどである。創業者が一代で築き上げたような企業だ。
 仙台そして宮城県には残念ながら、そのような人や企業は出てこなかった。伸びなかったのである。在職した会社も挫折した。
 官軍や賊軍のこともあるが、もはやそんな時代ではなくなった。京都には長い歴史の間にも、そんな有為な人材が育つ何かがあったのだろう。そうでなければ千年もの長期間に渡って都を維持することができなかったと思うのである。
 風水の上で京都は良い相があるとか、いろんな説があるが要は人の問題であるように思う。明治維新も陰に隠れてはいるが、岩倉具視の力が大きかったといわれている。時は龍馬なりだが、実質的に動いている人はあまり目立たない。

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by watari41 | 2010-01-17 17:07 | Comments(4)

香港警察

 銀座天賞堂で盗まれた高級時計の窃盗団を香港警察が逮捕した。お手柄である。
 壁に穴を開けて入り込むなど、日本人離れした大胆な犯行だと思っていたがその通りだった。横から穴を開けて入られたのでは警備会社の警報装置も動かないかと考えたりしたものだ。

 日本警察から香港への連絡があったのかもしれないが、それにしてもお見事だ。犯罪グループの動きを香港警察は事前に掴んでいたのかもしれない。

 香港は英国領の時代から繁栄していたが、犯罪の凄さでも知られていた。
 在職中に香港の治安の悪さを体験したことがある。90年代のことだから少し古い話になる。何度か香港の中心街にあった会社の事務所に出張したことがある。事務所は近代的なビルの一角を借用していたが、フロアのトイレに行く時に。その都度トイレ入り口の鍵をも持っていくのである。これには驚いたことを回想している。強盗が潜んでいる可能性があるからとのことである。そんな犯罪が実際にあったからなのだろう。

 その後、香港は中国に返還された。一国両制という珍しい形態で統治されている。治安状況も多少は良くなったのだろう。トイレの鍵もなくなったと聞いた。

 香港警察は、昔からの犯罪データの蓄積やいろんな犯行や犯人が隠れ住むところなどを知っているのであろう。当然ながら空港の入出国リストも重要な要素であるだろうし、入出国審査官の第六感が働くこともあるのだろうと思ったものだ。

 犯罪は、いつの時代にもなくならない。古くて新しい問題でもある。銀座の時計店はあまりに無防備すぎたのではなかろうか。高価なものは金庫にしまうべきである。
 田舎ではいまだ鍵をかけずに外出する家もあるが、このような事件を機に防犯意識が徐々に高まってくれればいいと思っている。

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by watari41 | 2010-01-13 11:57 | Comments(5)

エコはファッション?

 エコカーの売れ行きが凄い。こんな不景気の世の中になんでだろうということになる。
 エコは今やファッションなのだという。おかしなことになったものだ。地球環境を守ることが、ファッション化してしまうというところに面白さがある。人間と言うのは、つくづく変な動物だと思うことがある。
 ハイブリッドカーとは、今までの車に、いろんな電気部品を搭載して、走行効率を2倍ほどに高めたものに過ぎない。発売当初から人気が高かった。この車は最初からファッション性に富んでいたということになる。
 他の自動車メーカーが何で出遅れてしまったのかということになる。おそらくはトヨタも半信半疑で市場に出したのだろうと思う。こんな車が売れるわけがないという意見もあったのだろうと思う。

 エコハウスにしてもそういうことだ。屋根の上に太陽電池を上げることがもはやファッション化しつつあるようだ。猛烈な売込みがあるが、我が家は残念ながら築後40年にもなるので、今度の地震が来たらガタガタにされてしまうだろう。

 1970年の大阪万博を見物したことがある。21世紀の家というのが展示してあった。電話回線による風呂とか暖冷房の遠隔操作だったことを回想している。家に帰った時には、風呂があり、室内も快適になっているというものだった。今から考えると当時の技術やファッションにかなったものだったのだろう。エコの話などはどこにもないころだった。
 数日前の新聞に、山形の大学構内に究極のエコハウス実験棟を建てるという記事が掲載されていた。ストーブは木質のペレットを使うなど種々の工夫がこらされている。しかし、そこに描かれている家の絵はどうみてもファッション性が高いとはいえないが、それをモデルにいろんな改良が進むのだろう。

 人間とは、何で行動するのかの原理にファッション性という思いがけぬものがあることに気づいたのだが、古代から延々と備わっている本能の一つでもあるのだろう。

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by watari41 | 2010-01-08 15:03 | Comments(6)

目出度さや・・

 正月二日の初夢に
 何ともめでたい夢をみた
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・      ♯♭

 有名?な「えんころ節」の1節である。
 我が町で毎年開催される唯一の全国大会が「えんころ節」の歌比べである。この「えんころ節」は48通りもの歌詞があるそうで、宮城県の三大祝歌の一つにもなっている。主に沿岸部で歌われているようだ。昔は船主の家に集まり、正月に歌われたのだろう。それが次第に変化していろんな祝いの席で歌われるようになった。

 宮城県以外の人達にはわからないローカルな話題なのかもしれない。いまでは県内でも「さんさ時雨」の方が一般的な祝歌のようだ。

 正月は何で目出度いのだろうかということになる。
 ・・冥土のたびの一里塚 目出度くもあり 目出度くもなし
 というような見方もある。我々の年齢になると共感できる句だ。
 インターネットで検索しても、何故目出度いのかを疑問に思っている人達が多い。適切な答えもみつからない。何となく正月の挨拶の慣例用語になってしまったのだろう。

 一年を無事に過ごして、次の新しい年を迎えるのが目出度いのだというのが、一般的な解釈なのであろう。昔はどこの家でも新年を迎えるのに大変な準備をしたものだ。歳神様がやってくるという考えであったのだろう。昔は誕生日というか満年齢という考えが無かったのではなかろうかと考える。正月に一歳が加わるのである。まさに正月は全国民の誕生日ということになる。

 上記の唄は次になる。
 金銀のべたる帆柱に  綾と錦の帆を巻いて 俵に宝を積み重ね これの館に ドッコイ
 なんとも目出度い「えんころ節」なのである。

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by watari41 | 2010-01-03 17:36 | Comments(7)