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余日録


by watari41

ミロのビーナス

 40年前になるが、ミロのビーナスをみたことが忘れられない。先日NHKでルーブル美術館特集をやっていたが、昭和39年に日本に貸し出された時の模様も放送された。京都は岡崎の美術館で2時間もの待ち時間の末にやっと入った。広い体育館のような会場に一体だけが特別展示してあったが、その美しさに見とれたものである。
 当時は日本に有名美術品がくると、上野の博物館と京都での展示が常だった。偶然にも大阪に住んでいたので、見ることができたのである。
 先日の番組では、興味あることも紹介されていた。それは、人間が美しいと感じられるのには、一つの法則があって「1:1.6」の比率が保たれていると、均整のとれた美を感ずるのだという。ミロのビーナスも、バストとヒップの比率その他、上半身、下半身のあらゆるところにこの数値があてはまるというのである。
 エジプトのピラミッドなども、底辺と高さの比がそうようになっているそうだ。人間は古代からそのことに気がついていたということである。
 おそらくは、富士山も計測すれば、そのような数字が出てくるのだろうと思ったものである。国宝の仏像なども、そんな法則が適用されるのであろう。先ごろ仙台博物館に展示された鑑真和上坐像なども、そんな気がしてきた。科学というほどのことでもないのだろうが、近代人がこのようなことに気がついたのは、やはり科学する目があったからのことだろうと思うのである。
Commented by tkt33 at 2004-08-20 16:35
はじめまして。
科学的に言えば1:1.6の一言ですが、
それを「なんとなく」でやってしまうのが人間の不思議なところですよね。
Commented by schmidt at 2004-08-20 17:05 x
いわゆる黄金分割というやつですね。美を追求すると、いつの間にかそこに行き着いてしまうんでしょうか。人間の意思や思惑を超えたところで働く原理?
Commented by watari41 at 2004-08-20 20:12 x
目鼻立ちのすっきりした美人などというのも、そういう比率なのでしょうね。美の追求について、tkt33 さんschmidt さんコメントをありがとうございます。
Commented by michiko at 2004-08-21 22:39 x
美しさにはそのような法則があったんですネ!。これから良く観るようにします。
Commented by watari41 at 2004-08-22 10:12 x
 都市の景観などにも、この法則を適用したらなどと思うのです。今は勝手に雑然とビルが建てられてますので。 michiko さんコメントをありがとうございます。
by watari41 | 2004-08-20 16:22 | Comments(5)