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余日録


by watari41

無線パソコン

 会社で同僚だった人の孫が、高校入学したのでお祝いにパソコンを買ってやったそうだ。無線内臓のビスタである。回線も光にしたというのである。準備は整ったがさてどうしたらよいかと電話がきた。町内なのですぐに行ってやった。いろいろとやってみたら間もなくつながった。その孫は早速YOUTUBUを使っていた。私は無線は初めての経験であった。何とかなったなと思った。
 これで、終わりかと思ったら、数日後に茶の間ではOKなのだが、奥の座敷に行くとダメになるというのである。しまったと思った。ご近所の電波を拾ってつながってしまっていたのである。再度伺い本来の電波につなぎなおしてやった。
 無線パソコンは、もはやG(ギガ)ヘルツの時代である。どのパソコン用無線機も同じ電波を発しているようなのだが、個別のパソコン電波区分は12桁の数字と文字が入り混じったもので識別されている。その数・文字の羅列が表示された。前につながっていたものも表示されている。
 その原理は、電気のことが多少はわかる私にも理解できない。操作ができて使える状態にはできるのだが、ブラックボックスをいじっているようだ。
 その同僚は無線の専門学校を卒業して、何年も船に乗ってから、私の勤務する会社に転職してきたのである。その人が私のパソコン操作を見ていて、俺はあんたのやっていることがさっぱりわかないというのだ。私も同様にわからないのだが、動かす手順を知っている違いがある。彼はかつて無線エンジニアだったので、何とかなると思ったようだ。

 大都市には公衆無線LANもできた。世の中の進歩は激しい。子供のゲーム機もそうだ、田舎には公衆無線はないので、漏れ出ている個人の電波を道端で中学生が拾ってゲームをしている。数人が集まってやっている。大人はそれを見て何だろうと思いながら通り過ぎる。無線でネットを通じないとゲームができないのだ。

 日本で無線が実用化されてから、まだ80年ちょっとでしかない。アメリカとの交信を行う為に、米国西海岸と最短距離で結ぶ南相馬市にアンテナが建設された。
 それは高さ180mの巨大な建造物である。当時の技術では電波の波長からアンテナの高さがそうなるのだ。大正12年に完成して、アメリカに向けた第一報が関東大震災だった。その巨大アンテナは数年を経ずして技術の進歩で無用の長物と化した。
 やがてコンクリートの寿命がきた。無線の記念碑として残してはどうかとの案もあったようだが、膨大な維持費を要するので20年ほど前に取り壊された。常磐線の名物でもあったことを回想する。いまやギガヘルツの電波は世界のパソコンを結ぶ時代だが、この方式もいずれ別の技術に変わるのだろう。
Commented by moai at 2008-05-02 10:27 x
まさにブラックボックスを使っている気持で何かしらん不安感のようなものが付きまとうパソコンです。最近の若者はブラックボックス慣れしているんでしょうか?そしてインターネットという不思議なシステム、自分がブログを発信しながら、なぜこれが世界中からたちどころに検索できるのか?この勢いで世界中がつながって膨張してついにはどうなるのかと、
判らないことだらけです。
Commented by watari41 at 2008-05-02 10:47 x
 ネットの世界は無限に膨張する宇宙みたいなところがあると同時に、あっという間に検索にひっかるんですから、一元的に管理することもできるわけですね。情報はすべからく宇宙のように各所のブラックホールに吸い込まれ、別の次元で簡単に整理されているのかもしれないんですね。インターネットプロトコルがビックバンの源だったのでしょうか。モアイさんコメントをありがとうございます。
Commented by schmidt at 2008-05-02 15:44 x
 南相馬に米国とつなぐ無線塔があったんですか。知りませんでした。わたしのような文科系は、無線の理屈をいくら聞いても実感できません。電波に色をつけることができたらどうなるんでしょうか。

 などと書きながら、色と波はどこかで関係ありそうだから、とてもおばかなことを書いているのかもしれないと思ったりもします。
Commented by クオリア at 2008-05-02 17:43 x
電波を発色させたらどーなるの?本当に発色させてみたくなりますね。
私の収縮の始った脳内にものすごい量の電波が通過してると思うといい気持ちがしません。影響がないと本当に言い切れるのでしょうか
電磁波はすでに影響があると取りざたされていますが なにか心配
Commented by クオリア at 2008-05-02 17:49 x
私の実名をフルネームで入れて検索したら。私のことがアンダーラインで記載されていましたよ 凄いですね 世界の情報がアットゆうまにでるのですから 
Commented by watari41 at 2008-05-03 11:36 x
 面白い発想ですね。だが理屈では難しいもんだいです。最も分かりやすく光と電波を書くにはどうすればいいのだろうと、私なりに考えました。
 光も一種の電磁波なんでね。人間が見える光の波長は0.35~0.8ミクロンと言うきわめて短いものなんです。光は合成すると白くなってしまいます。ですから太陽の光は白いんです。これがうまく分かれたのが虹ですね。赤・橙・黄・・・・・・紫、が人間の見える範囲で、その外の赤外線、紫外線になるともう人間は色を認識できなくなります。
 通常のラジオ電波、テレビ電波は波長の長さが桁違い長いんです。これを見えるようにするというのは大変なことですね。
 これまた不十分な回答ですみません。確かに色と波は関係があって、繰り返しますが0.35~0.8ミクロンの波の間に赤・・・・紫まで、0.5ミクロンくらいの単位で細かく分かれ、それぞれの色独自の波長をもつんですね。
また。体内への影響ですが、ある特有の波が害があるようだといわれてます、具体的には電子レンジで使っている波ですね。
schmidt さん、クオリアさんコメントをありがとうございます。
Commented by watari41 at 2008-05-03 11:43 x
検索技術の進歩は驚くしかありません。マイクロソフトが制覇したかに見えた、パソコン業界が、検索によってgoogleにシフトしてしまうんですからビックリです。
次の時代にはどんな使い方が現れんでしょうか、クオリアさん長生きして行く末を確かめてください。
Commented by watari41 at 2008-05-03 11:54
仙台に住むschmidt さんのような年代の方が、旧原町市の巨大な無線塔を知らなかったとは、驚きました。
合併を機会に、「南相馬市」にしたことが大変によくわかります。無線塔の記念に、6号線のところに、そのミニチュア版を設置してありますが、ちっとも迫力がないんです。
by watari41 | 2008-05-01 21:39 | Comments(8)