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余日録


by watari41

確率のこと

 仙台の南、名取市を流れる増田川の上流にダムがある。4百年に一度の洪水にも耐えられると聞いたことがあった。ダムが出来てから昭和61年に「8.5」豪雨というすさまじいものがあった。それから10年もしない平成6年に「9.22」というこれまたすごい雨があって、ダムは耐えきれないということで両者共に放水され、名取市ととなりの岩沼市は洪水にさらされた。4百年に一度のことが10年のうちに2度起こってしまうという「確率」はいかほどなのだろうかと考えたことがあった。
 数年前からは、天気予報にも「確率」が導入されている。しかしこれは分かりにくいという評判である。確率20%の時はどうすべきか。傘を持つべきかどうか迷ってしまう。
20%の意味は、このような気象条件の時には、5回に一回は雨が降りますということなのだそうで、いかに低い確率であろうとも雨が降るということはあるわけで、気象庁に文句を言うわけにはいかない。その数字を見て判断を下す人の自己責任ということになってしまう。
 洪水のことと同じように、低い確率の降水予報でも連続して雨が降るということはありうるわけである。
 多少、理屈っぽくなってしまったのですが、今回の平成16年新潟、福島豪雨と名付けられた災害をみて思い出したことです。為すすべのない被災者をみていて同情を禁じえません。
by watari41 | 2004-07-16 16:36 | Comments(0)