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余日録


by watari41

為替介入

 為替が変動相場制に移行したのはだいぶ昔のことになります。そのときから日銀は円高(ドル安)になるとドルを買い、円安(ドル高)になるとドルを売って円相場の安定を計ってきており、そのことには何らの問題はないのですが、結果的にはドルの安い時に購入して高くなった時に売るわけですから、差益がでるはずです。それも巨額の国家資金を用いてやるわけですから、莫大な益がでているはずです。これがどのように使われているのかが、かねてからの疑問でした。
 この巨額の利益は、どうやらアメリカの国債を購入するのにあてられているということのようです。ドルの安定はすなわち国際通貨の安定につながるので有効な使われかたをしているようではありますが、日本人としては何か釈然としないところがあります。一方では年金資金として蓄えられていたこれまた巨額のお金が株価の値下がりで損失が出ているようで、おかしなことと言わざるを得ないのですが、日銀に頼んで為替での運用をしてもらったらどうなのだろうかと、素人考えに行き着くのですが、法律上は難しいことなのか、どうもよくわからないことです。
 しかし、変動相場制というのは国家資金の投入などで介入してはならないという自由経済の原則もあるので、表向きは介入はしていないことになっているのでしょう。米国のグリーンスパン議長も知ってはいることなでしょうが、介入ががあってはならないなどとの牽制球も投げているようです。
by watari41 | 2004-06-25 09:13 | Comments(0)