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余日録


by watari41

晩年(1)

 「一人の友」「一冊の本」「一人の女」「一本の酒」「一軒の家」そして「一つの歌」、晩年という言葉に浮かんでくるのはこれらの語だ。自分の人生ではそれらのものを掴みえたであろうか。これは1939年生まれの作家、保坂正康さんの著書「晩年の研究」に出てくる一節である。
 私は晩年というにはまだほど遠いような気がしているが、上記は心引かれるフレーズである。70、80代になって人生を振り返った時に、これらのことを語れるようにしたいものだと思う。

 シニアライフとは何かということになるが、「晩年とは人生の終末を意味するものではなく、人生の新たな段階で何かを求めつつある姿をさす」これも上記の本に書いてある語句だが、まだまだ何かが出来る年代であるようだ。昔の人達の「余生」とか「隠居」という概念は現代ではなくなってしまい、活動しながらの晩年を過ごすということが一般的となった。

 シニアネットは「夕日は沈まず」が出発点になっている。大人と子供の違いは単にお金を稼ぐか、稼がないかの差異しかないと極論する人もいるが、壮年と晩年の違いも仕事でお金を得られるか、そうでないかのことではないのかとも思う。損得を抜きにしてやれることがたくさんあるような気がしている。

 
Commented by seten at 2004-06-09 16:25 x
晩年になると老化現象に伴う体調不良いわゆる各臓器がバランスよく老化はしないから活動を阻害するように思います。ブログを使って情報発信をすることも大きな活動になると思います。命あるうちはなにかに没頭することが必要ですね。
Commented by watari41 at 2004-06-09 19:59 x
おっしゃる通りですね。私も今年大病を経験しましたが、各臓器もさることながら、頭の老化が最も心配で簡単な計算が脳の活性化に役立つといわれてますが、こうして駄文を考えているのも良いことなのだろうと勝手に思っています。
by watari41 | 2004-06-07 19:54 | Comments(2)