妻の闘病(7)

 「胃・印環細胞癌」、これが病名である。初めて耳にする名前だ。最もタチの悪いガンらしい。早期ガンでも至る所に転移するのが特徴でもあるようだ。肺や骨など転移先で発見される例が多いのだという。
 妻もそういう状態で見つかった。発生源を探して辿りついたのが前記の病名である。すでに、全身のあらゆるとこに転移してしまっていた。

 町の医者に聞いてみたら、この病名を聞いただけで医師はバンザイをしてしまうのだそうである。病院の担当医によると、末期でのこの癌の生存率はゼロなのだという。
 妻が最初の生還者になってほしいものだと願っているが、発生源の胃にはいかんともしがたい強固な根っこがあるらしい。

 医学や生命科学には全くのど素人なので、私もそれらの資料に目を通してみてはいるが、専門用語が多くてほとんど内容を理解できない。

 少しでも希望の持てる話を聞くことにしている。「アポトーシス」という言葉を耳にした。
 生まれたガン細胞が、自殺することを運命付ける遺伝子操作を行うのだという。それに関する
研究会も存在していて専門の研究者も多くいるようだ。
 究極のガン治療のひとつと目されているものなのであろう。ガン細胞が生まれると、間もなくそのガンは死んいくという夢のような話に引き込まれている。
 自然界の樹木にも、その薬物効果を有するものが存在するらしい。菌類から人間に役立つものを探し出す努力を先日のテレビで紹介されていたが、知られざることがまだまだ沢山あるようだ。
 インターネット社会に生きているお陰で、いろんな情報に接することができる。希望を失ってはならないと思っている。
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Commented by 太平達郎 at 2006-06-11 16:49 x
勇気ある記事にいつも感動しそして新しい知識を頂いております。高齢化が進むほど そして環境悪化が比例して進んでいる現世 鳥インフレインザは不気味に人間社会に確実に襲うとされるとも聞いています。またアルツアイマーも脳の老人斑から発症すると言われています。高樹のぶ子作品 ”月日貝”登場するご婦人が痴呆になり夫が記憶を失った妻に愛をそそぐのですが、それはそれは悲しい物語です。高齢社会は苦ばかりが多くなりました。
奥様が最初の生還者になられることをお祈りします。
Commented by michiko at 2006-06-11 22:14 x
医学的な言葉はしりませんが、私たちの身体の細胞にはいつもガン細胞が毎日何個も生まれているのだそうですが、良い元気な細胞が悪いガン細胞を取り囲んでやっつけていると聞いたことがあります。
「アポトーシス」も本人がガンに撃ち勝つんだ!打ち勝ったんだ!という気持ちを持つと、がん細胞のアポトーシスが始まると聞いたことがあります。
Commented by watari41 at 2006-06-12 08:38 x
 ある日、突然奈落のどん底に突き落とされるということがありますが、まさにそんなことを実感しました。歳をとると月日の過ぎるのが早くなると、よくいわれるのですが私の今年は逆に大変に遅く感じられます。人生いろいろどころではない、辛い日々ですが頑張っております。
大平さん、いつも激励をいただきありがとうございます。

michiko さん、「アポトーシス」も免疫に関係することなのかもしれませんね。妻も精神力がしっかりしているので、なんとかガンにも打ち勝つんだという気概だけはたしかなのです。励ましをいただきありがとうございます。
by watari41 | 2006-06-11 10:39 | Comments(3)