妻の闘病(6)

 退職直後に聞いた健康講話のことが妙に頭に残っている。引退した老医師が話をされた。
その方の回想談のような内容であったが興味深いものだった。
 その老医師が50年も前に秋田の病院に勤務の頃、30才で脳溢血で倒れた男がいて重い症状だったが、今も体を動かせない状態で存命なのだという。
 その家族の苦労の数々が講話の内容だった。男が倒れてから奥さんがずっと看病に当たっていたが、20年ほど後に、その疲れから先に亡くなってしまったのだという。その時に結婚をしたばかりの娘がいたので、その後を引き受けたというのである。
 しかし、娘もまた30年ほど看病したが、またまたその疲れから数年前に亡くなり、現在は孫娘が世話をしているのだということだった。
 老医師が見舞いに訪れた時に、男は自分の生命力の強さを嘆いていたという。辛く切ない話である。

 これまで、いろんな講演会などで聞いた話は大概忘れてしまっているが、この講話は妙に印象に残っていて、今回の妻の闘病と絡んでしまった。
 老医師が言いたかったのは、健康は家族全員のものだということを強調したかったのであろう。まさに、その通りである。
 妻の闘病は、家族全員での闘病でもある。経済的なことからはじまり、精神的なことまで何から何まで、まさに苦闘の連続である。誰にすがるわけにもいかないので頑張るしかないのだ。

 こんな家族が、全国にはご万といるはずだ。それぞれに苦労されていることだろうと思う。
 本人が一番苦しんでいるのはもちろんであるが、家族の負担も重い。健康がいかに大切かを感じている日々である。
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Commented by schmidt at 2006-06-06 17:00 x
 こんにちは。軽々しくコメントすべきなにものもないのですが、毎回、拝読しています。お体に気をつけてください。
Commented by morikou at 2006-06-06 19:19 x
watari さん。。。。希望 もって 頑張って下さい。
02MC みんなで 応援 してます。
Commented by 大平達郎 at 2006-06-06 20:08 x
人生論語の記事を拝読いたしました。高齢者の健康維持は如何に難しい課題であることを思いしります。心の健康をお祈り申し上げます。
Commented by ようこ at 2006-06-06 22:16 x
流動食も水を飲み込むことも困難で、寝返りもうてない義母を在宅で介護したことがあります。自分の健康診断も受けられず、私の貧血もかなりすすんでしまいました。介護に疲れはて、自分の体調も悪く最悪でした。

その時、温泉に行き、お風呂に入って1日中寝て、介護の疲れを取ったことがあります。

介護者が心身ともに良い状態でないと、よい介護はできません。奥様が落ち着いていいらっしゃるなら、他のご家族に奥様を頼んで、watari41さんの、心身を整えられるこもいいのではないかと思います。泊まることまでできない場合には、日帰りで出かけて、なにか楽しいことをなさるのもいいかと思います。今の私ならマッサージや岩盤浴、花屋さんに行くかもしれません。



Commented by watari41 at 2006-06-07 20:34 x
 ご心配をいただきありがとうございます。私も出来るだけ疲れ過ぎないように気をつけております。 schmidt さんにはいつも気にかけていただいておりありがとうございます。
 morikou さん、全国の同級生から励まされているようでありがたいことです。何とか頑張ります。
 大平さん、いつもご助言をいただきありがとうございます。まだ高齢者の一歩手前ですが、健康維持の課題は大きいですね。
 ようこさん、そうですね。介護者の状態を患者はよくわかるようですね。短時間の散歩を心がけ、気分転換を計るようにしてます。
Commented by カメチャン at 2006-06-08 13:31 x
私のボランティア仲間で奥様が血液の重篤な病気を患っている方がいます。とても今現在は他人のお世話をするような状況ではではないので、活動には出てこないで奥様の治療に専念したらとお願いするが、彼は何事もないように頑張る。何でそんなに頑張るのか分らない。一所懸命他に奉仕することによって一時の心の安寧を得ることができるのかも知れない。あまりにもハイテンションの生活は疲れてしまうので、適当にストレスレリーフを図る必要があると思う。Watari41さん、くれぐれも貴殿の体調も考慮されながら看病に当たって下さい。奥様の体調が回復されることを九州の地から祈っています。
Commented by watari41 at 2006-06-09 08:52 x
 その方の、お気持ちを私は痛いほどによくわかります。現在の妻は、重篤に変りはないのですが小康状態なので、私の気持ちも落ち着いているのですが、症状が悪化したら、おそらくは、カメチャンの仲間のような精神状態になってくるのではないのだろうかと思うのです。
 よく、俺はストレスを受けているなどと口に出す人は多いのですが、本当のストレスというのは、そんな生易しいものではないのだということを、つくづく実感しております。コメントをありがとうございました。
Commented by at 2006-06-12 00:00 x
毎日毎日、病状を心配しております。痛みがだいぶ今のところおさまっているとのこと。watari41さん、ご家族の皆様本当に大変でしょうが、どうぞお身体には気をつけて下さい!
Commented by watari41 at 2006-06-13 12:05
 痛みは薬で抑えられているのです。いずれこの薬が効かなくなる時がくるらしいのですが、出きるだけ長くもってほしいと願っています。私どもも疲れないように頑張っています。Mさん、いつもご心配をいただきありがとうございます。
by watari41 | 2006-06-06 08:55 | Comments(9)