妻の闘病(3)
2006年 05月 20日
一口に末期ガンとはいっても、いろんなレベルがある。「初期の末期ガン」というのもおかしな表現だがわずかでも骨に転移が見つかった時をもって一般には末期ガンと称するようだ。
妻の場合には、全身の骨にくまなく転移ガンが見つかったので、発生源がどこのガンであるかに係らず症状としては、末期の末期ともいうべき状態だった。
大腿部や腕の骨は特にひどくガンに侵されていて、極めて細くなっており、CTを見るとわずかの衝撃でも骨折に至る危険な状態であると言われた。ガンでの骨折は、二度と接合しないのだという。また、そこの痛みが最もひどいようだ。応急処置として、そこに放射線をかけてもらった。三次元の位置決めでその部位を正確に特定でき、効果的な照射がなされる。その治療で痛みはかなり和らいできた。しかし、医師は一時的なものであるという。
ガンの終末には、ものすごい痛みがあると聞いてはいたが、それは転移したガンによる骨の痛みであるようだ。妻が、いろんな病院で診断途中に体のあちこちが痛い痛いと言っていたのは、まさにガン終末の痛みを訴えていたのである。さぞかし、つらいことであっただろうと思う。よくも耐えてきたものである。
病名が判明しないと、むやみに薬は出せないと、病院からは単なる痛み止めしか与えてもらえなかったのである。ありきたりの一般薬で効くはずもなかったのだ。診断結果が出た後で、すぐにモルヒネをよこされてのも、そんなことからであった。
よく、末期ガンからの生還という話を聞くが、どのレベルかにによって大きな違いがあるようだ。
発見されてから長期間に渡って生存している方も多くいる。ひたすら奇蹟的なことが起ることをねがっている。
現在、得られている小康状態が出来るだけ長く続いてほしいものである。だが、医師からは残された時間は少なく有効に使って欲しいと言われている。
今回のことでは、改めて命にかかわる医者選びはそれこそ自己責任の最たるものであることを認識させられた。
妻の病状を、こんなふうに記述するのは大変につらいことであるが、多くの方々にご心配をいただいているのでできるだけ実態はお知らせしなければと思っている。
妻の場合には、全身の骨にくまなく転移ガンが見つかったので、発生源がどこのガンであるかに係らず症状としては、末期の末期ともいうべき状態だった。
大腿部や腕の骨は特にひどくガンに侵されていて、極めて細くなっており、CTを見るとわずかの衝撃でも骨折に至る危険な状態であると言われた。ガンでの骨折は、二度と接合しないのだという。また、そこの痛みが最もひどいようだ。応急処置として、そこに放射線をかけてもらった。三次元の位置決めでその部位を正確に特定でき、効果的な照射がなされる。その治療で痛みはかなり和らいできた。しかし、医師は一時的なものであるという。
ガンの終末には、ものすごい痛みがあると聞いてはいたが、それは転移したガンによる骨の痛みであるようだ。妻が、いろんな病院で診断途中に体のあちこちが痛い痛いと言っていたのは、まさにガン終末の痛みを訴えていたのである。さぞかし、つらいことであっただろうと思う。よくも耐えてきたものである。
病名が判明しないと、むやみに薬は出せないと、病院からは単なる痛み止めしか与えてもらえなかったのである。ありきたりの一般薬で効くはずもなかったのだ。診断結果が出た後で、すぐにモルヒネをよこされてのも、そんなことからであった。
よく、末期ガンからの生還という話を聞くが、どのレベルかにによって大きな違いがあるようだ。
発見されてから長期間に渡って生存している方も多くいる。ひたすら奇蹟的なことが起ることをねがっている。
現在、得られている小康状態が出来るだけ長く続いてほしいものである。だが、医師からは残された時間は少なく有効に使って欲しいと言われている。
今回のことでは、改めて命にかかわる医者選びはそれこそ自己責任の最たるものであることを認識させられた。
妻の病状を、こんなふうに記述するのは大変につらいことであるが、多くの方々にご心配をいただいているのでできるだけ実態はお知らせしなければと思っている。
watari41 さんご夫婦で耐え偲んで居られる お姿に教えられること多くございます この世に生を受けたる者は死へ向かうための修行であることを感じざるを居ません。
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watari41
at 2006-05-20 21:01
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病院にいると、当然ながら同じような病気の方々が大勢いるのです。病院はまさにその病気に関する濃縮されたものでもありますね。いろんな人間模様も見えてくるのですが、人さまざまですね。大平さん、お言葉をありがとうございました。
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M
at 2006-05-20 23:37
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ブログを見るなり辛くなりました。ご本人、ご家族の方がさぞかしお辛いことでしょう。しかし・・・私の知り合いでも医者から辛い告知を受けましたが、まだまだ元気で周りのほうが驚くくらいです(その方も転移しています)。さぞかし奥様は痛みが辛かったことでしょう・・・Watariさん、このような状況の中病状をお知らせくださりありがとうございます。今の状態がずっと続き痛みから快報されることを強く願います!
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ようこ
at 2006-05-21 06:46
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胸が苦しくなるような内容で、すぐにコメントが書けませんでした。
「生きることや病や医者選び」について、改めて考えさせられます。
10年前叔母が同じ病で、ベットの手すりを握って体をねじって痛みに絶えていた姿を思い出しました。叔母の見舞いの前に、母に「泣いては駄目」と念を押されていたのに、廊下に飛び出て、おお泣きをしてしまいました。
ご家族の辛さは、はかり知れません。
「だれでも通らなければならない修行」とのことですが、これ以上の辛さはないことでしょう。
痛みが和らぐことを、祈っております。
「生きることや病や医者選び」について、改めて考えさせられます。
10年前叔母が同じ病で、ベットの手すりを握って体をねじって痛みに絶えていた姿を思い出しました。叔母の見舞いの前に、母に「泣いては駄目」と念を押されていたのに、廊下に飛び出て、おお泣きをしてしまいました。
ご家族の辛さは、はかり知れません。
「だれでも通らなければならない修行」とのことですが、これ以上の辛さはないことでしょう。
痛みが和らぐことを、祈っております。
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watari41
at 2006-05-21 20:43
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自分がガンの時には、そんなつらさは感じなかったのですが、大変なストレスを受けてしまいました。キリキリと胃袋が痛むので私も、このガンセンターで胃カメラを飲みました。病気の一歩手前のようで、気をつけたいと思っております。
妻の痛みは、かなり和らいできておりますので、何とかこままを保持してほしいものと願うばかりです。
Mさん、ようこさん、ご心配をいただきありがとうございます。
妻の痛みは、かなり和らいできておりますので、何とかこままを保持してほしいものと願うばかりです。
Mさん、ようこさん、ご心配をいただきありがとうございます。
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宮下洋子
at 2006-05-25 15:36
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watari41さんの奥様の痛みが、少しでも長く和らぎますよう、心から念じております。祈っております。そして、どうか、奇跡がおきますように。
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watari41
at 2006-05-25 20:20
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ありがとうございます。宮下さん、東京に行かれていろんな経験をされているようですが、健康第一にしてください。
by watari41
| 2006-05-20 08:15
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Comments(7)