瑕疵担保責任

 石原元東京都知事の記者会見を見ていた。
「瑕疵担保責任」が焦点となっていた。売り手が買い手と契約を交わす場合に、その条項が最後に必ず入るものだ。筆者も在職の頃、何度か経験した。
 東京都が豊洲を購入した時に、売り手である東京ガスに対して、瑕疵担保責任を免責しているのだから、通常は考えられないことをしていた。
 石原さんは、そんな細かいことは知らなかったとおっしゃる。実はそのために東京都は後日、何百億円かを汚染対策に余分に支払う事になる。
 石原さんはメクラ判を押していたようだ。実際の推進者は、前川さんという当時の知事部局長で、議会もこれを承認しており、石原さんは印を押すしかなかったということだ。

 その前川さんは、交渉相手の東京ガスの役員に天下り7年在職する。現在は練馬区長である。偶然のことであるが筆者の購読している農業共済新聞のコラム蘭の最新号(2月28日)に前川さんが寄稿している。「練馬には生きた都市農業がある」と題して、なかなかの政治家である。事前に石原さんは、迷惑のかかる人がいるかもしれないと言ったのは、その事であろう。

 前川さんの釈明はこれからになるのだろうが、当然のことながら、知事から買収交渉を急ぐように催促され、そのようにせざるを得なかったということになるのだろう。

 最終的にどこに責任があるのかわからなくなるのが官庁である。今日の記者会見を見ていて益々その感を深くした。

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by watari41 | 2017-03-03 17:43 | Comments(0)