国家への貢献

 私の妻は10年前のことになるが64才で亡くなった。
 年金を貰う寸前のことである。国民年金の他に公務員をしていた時期があり、当時は退職時にもらうのではなくて、後年の年金用に基金(400万円くらいではなかったろうか)みたいな形でそのまま預金しておく制度があって、それを利用した。
 亡くなる直前に65才になったら、これこれ支給しますよという書面まできていた。

 民間のオンボロ会社勤務だった小生とあまり変わらぬ金額だったように思う。
 妻は、年金の種類が違うので自分が亡くなったら、そのまま夫たる私がもらえるものだと思っていた。
 ところが亡くなってから、その手続きに行ったら、現在は一人一年金であり、そういうことはありませんということでまずはガックリきた。
 ところで、最初の元金は利息が付いた状態で返してもらえるのでしょうかと聞いたところ、これまたスゲナイ。年金保険というのは、あくまでも長生きした場合の国家の保険なんです。死んだ場合にはダメなのです。全額没収されるのですと。
 理屈では確かにその通りなのだろうが、何とも割り切れない思いをしたものだ。

 考えてみたら、妻は早死にして国家に対して大変なる貢献をしたことになるのである。
 今や長寿社会である。元校長だった男は、死ねばもちろんだが、もう少し長生きすると生存者叙勲になるなどと語っていた。

 長寿はもちろん目出度いことにちがいないがいろんな側面をもっている。人の寿命はわからない。小生は出来るだけ国家に貢献したくはないと思っているのだが、あと何年生きるのだろうか。
 

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Commented by ようこ at 2017-03-02 21:51 x
奥さまがお亡くなりになってから、もう10年たちましたか。
奥さまの思い出があふれていらっしゃることでしょう。

早くお亡くなりになった方が積み立てていた年金は、年金原資になるのでしょうから、奥様の年金は長生きしている私達が受け取っているのでしょうね。
Commented by watari41 at 2017-03-03 17:05
長生きをしないことには、この世の中だめなんですね。
先日、友人の父親が百歳で亡くなった。軍人でもあったのでその恩給が年間360万円で、さらに終戦後は会社に勤務して定年まで働いたので、そ年金とを合わせて何億円かをもらったそうですが、人生いろいろです。
ようこさんも健康を回復され結構なことです、百歳まで頑張ってみてください。
Commented by ようこ at 2017-03-04 09:29 x
伯母が軍事恩給の遺族年金をいただいていて、その額が高いと、伯母の娘(看護師をしていた)から聞いたことがありますが、そう言うことなのですね。世の中は不平等ですね。
watariさんは、町内会長をしていらして、高額の恩給をいただいている人や、人の世話ばかりで過労死なだった方とか、世間の不条理をたくさん見ていらっしゃいますね。

私は体調が良くなると、要警戒なのです。調子が良くなるといろいろな事を引き受けて、腸閉塞を起こして、真夜中に緊急入院したことが3回もあります。
今年は、入院の周期なので気をつけなければ。

卒寿の母はなにもかも私達にまかせて楽隠居をしていますが、私はそんな老後は過ごせそうもありません。
母はどうどうと親の世話は子の勤めと言い切ります。

いくら頼んでも一向に生活力をつけようとしない夫。今はあきらめて夫より長生きするのが私の勤めかなと思っていますが、寿命だけは天命にまかせるしかありませんね。

長くなりました。
Commented by watari41 at 2017-03-04 17:41
お宝おばあ様と言われた方々を何人か知っております。孫に外車を買ってやったとか、いろんな話がありました。
軍人だったご主人が亡くなっても奥さんがそのまま軍人年金を引き継ぐとか、いろんな特典があるようです。
国家に尽くされたということなのですね。
その一方で戦死ではなくて、病死であると何らの恩典もなく、大変にご苦労された親子も知っております。
子供が面倒をみるものと割り切っている母親もすごい。大抵は、子供に迷惑をかけたくないと思っているものですが、お母さんはたいしたものです。
男の子だけで父親が残されるのも哀れです。これも町内。長男の嫁さんは立派な方で、とても一緒にいることはできないと一人暮らし、次男の嫁さんは時々食事を持ってくるが、とても口に合わないと手をつけず。そちらとも付き合いがなくなり、困ったと薬をのみながらつぶやいてます。ようこさん、再度のコメントをありがとうございます。
by watari41 | 2017-02-25 15:10 | Comments(4)