現場を見る

 先日、近所の人が国道6号線を通り、福島第一原発の近くを見て来た話を聞いた。
私も、常磐道を通り東京まで行ったことがあるが、高速道路は原発から7kmほどのところを走るのに対して、6号線は2kmまで近づき人家も多い。勿論のこと一般人は避難していていない。車は止まる事を許されず、通り抜けるだけだったようだが、両側には除染した廃棄物が黒い土嚢にうずたかく積まれ、異様な光景と同時に惨憺たる廃墟の如き街並みだったというのである。

 このような現場状況を実際に見たならば、二度と原発を動かそうなどということは考えられないはずだという。
 議論をしている人達も、一度はそこを通り抜けてから論戦に入ってほしいものだというのである。現場を知らずして物事を語るという事は在職の頃はよくあったものだ。現場にはたくさんの事実と知るべきことがある。テレビや新聞の報道は一部を語っているに過ぎないことが多い。

 これまでは想像でしかなかった、格納容器の中にカメラが入った。とんでもない数字とともに、最初はなかなか理解しがたい映像があった。網の上に溶け落ちた核燃料がある状態を写しているのだというが、それが何をものがたるのかは一般人にはわかりにくい。私などのレベルでは、納得するのにしばらくの時間を要した。それからゾットしたものである。

 ロボットが入ったが、途中までしか行けなかった。事故直後の話では、ロボットの開発に2年という話だったが、それでも長いと感じたが、もはや6年の歳月が過ぎようとしている。
 科学技術の開発は、通常は予定よりも早く進むものだが、放射能だけは如何ともし難いよういだ。
 その意外な副産物ともいうべきものが、東芝の経営破城である。原発の見込み違いにより兆単位の損失になるみたいだ。
 何よりも気の毒なのは、十万人にもおよぶ避難被災者である。

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by watari41 | 2017-02-17 16:49 | Comments(0)