貧なれど卑にあらず
2015年 11月 03日
最近の地元紙・河北新報投稿欄に80歳代の方2人が相次いで「下流老人の増加」という日本人の動向分析結果に異を唱えていた。
「下流」という言葉に対してなのである。
分析した学者が貧乏人を「下流」と表現したのである。
貧乏というならまだしも、下流と言われる筋合いはないとおっしゃる。
少し前の時代までは、貧乏を何ともしなかったというか、むしろ自慢し、誇りとしていた方だっていたのである。
「清貧の思想」がベストセラーになったのは記憶に新しい。
いまや金の無い人が下流呼ばわりされる。金持ちが上流の人かと言えば決してそんなことはない。卑しい人だってたくさんいる。
戦後の日本人が拝金主義者になったといわれているが、地獄の沙汰も金次第という如く、上流と下流もそんなことになってしまったのか。
下流人とは、下等に通じることで、つまりは卑しいことに他ならない。
かつては「貧なれど卑にあらず」とご自分の一生を振り返ったのが、石田礼助さんという、当時にあっては貧乏クジを引かされたとされる、国鉄総裁をかなり高齢になってから引き受けた。お若いころは商社マンとして活躍した人なので、貧しくはなかったはずだが、そのような矜持を抱いていた方である。
卑しいということを、我々は最大限に嫌う。
「武士は食わねど高ようじ」というのは、そんなことを象徴する言葉である。
しかし現実は厳しい。下流なる言葉が自然に出てくるような社会的雰囲気が醸成されつつあるのを感じている。
「下流」という言葉に対してなのである。
分析した学者が貧乏人を「下流」と表現したのである。
貧乏というならまだしも、下流と言われる筋合いはないとおっしゃる。
少し前の時代までは、貧乏を何ともしなかったというか、むしろ自慢し、誇りとしていた方だっていたのである。
「清貧の思想」がベストセラーになったのは記憶に新しい。
いまや金の無い人が下流呼ばわりされる。金持ちが上流の人かと言えば決してそんなことはない。卑しい人だってたくさんいる。
戦後の日本人が拝金主義者になったといわれているが、地獄の沙汰も金次第という如く、上流と下流もそんなことになってしまったのか。
下流人とは、下等に通じることで、つまりは卑しいことに他ならない。
かつては「貧なれど卑にあらず」とご自分の一生を振り返ったのが、石田礼助さんという、当時にあっては貧乏クジを引かされたとされる、国鉄総裁をかなり高齢になってから引き受けた。お若いころは商社マンとして活躍した人なので、貧しくはなかったはずだが、そのような矜持を抱いていた方である。
卑しいということを、我々は最大限に嫌う。
「武士は食わねど高ようじ」というのは、そんなことを象徴する言葉である。
しかし現実は厳しい。下流なる言葉が自然に出てくるような社会的雰囲気が醸成されつつあるのを感じている。
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schmidt
at 2015-11-03 15:04
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ほんとに、言い出したやつ、出てきて釈明せよ、ですね。この国はやはりおかしくなっています。この種のこと、あまりに多すぎて、相手にするのも嫌になります。
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watari41 at 2015-11-04 11:54
限界集落、消滅都市しかりですね。どうも後向きすぎる社会分析が気になります。それに悪乗りしている人がいる。困ったことです。schmidtさんコメントをありがとうございます。
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ようこ
at 2015-11-08 11:36
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「金持ちが上流の人かと言えば決してそんなことはない。卑しい人だってたくさんいる。」確かにそうそう。
「下流老人」が、今日も報道番組で取り上げられていました。生活保護との関係とも絡んで、ため息がでます。
「下流老人」と、言う言葉を安易に使ったのは、言語下流だったのですね。
「下流老人」が、今日も報道番組で取り上げられていました。生活保護との関係とも絡んで、ため息がでます。
「下流老人」と、言う言葉を安易に使ったのは、言語下流だったのですね。
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watari41 at 2015-11-08 20:05
日本語がすっかり乱れてしまいました。カタカナの影響なのでしょうか。ファーストクラス、エコノミークラス確かに料金が格段に違いますが、上等席に座っていた韓国航空会社社長のの娘さん。下等人間でしたね。
小生も安易にカタカタを使わないようにはしているのですが、難しいですね。ようこさんコメントをありがとうございました。
小生も安易にカタカタを使わないようにはしているのですが、難しいですね。ようこさんコメントをありがとうございました。
by watari41
| 2015-11-03 11:20
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Comments(4)