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余日録


by watari41

東京五輪エンブレム

 2度あることは3度あるのではないかとも不吉な予感のする白紙撤回だった。
 呪われたなどとは思いたくもないが、気休めでもいいから御祓いでもしてもらったらどうだろうかと思う。
 日本で世界に唯一といえばおそらくは「家紋」なのだろう。極めて優れたデザイン性も兼ね備えている。
 家紋は公式の場合に用いられたが、日用道具には、これとは別に他家道具と混同しないように、簡単なマークを用具の裏に印していた。我が家の場合には、〇印を2つ少し重ね合わせた簡素なものだった。

 家紋には美しいものが多い。伊達家の竹に雀とか徳川家の葵の紋、最高の紋は菊のご紋章である。
 江戸幕府が、一般の人にも家紋を認めたのが、現在に残る家紋の芸術性をさらに高めたようだ。西欧では貴族にしか認められていない。

 東京オリンピックのエンブレムデザイナーは独創性があると思っていたようだ。日本には無数にある家紋を何故参考にしなかったのだろうかと思う。
 九曜の紋などは、単純にして明快であり、それなりに品がある。これを並べ変えてTの文字デザインにしたらどうだったろうかと、芸術性ゼロの私の左脳が考えた。

 丸に十の字の島津家の紋も単純だ。十の頭を取れば、そのままエンブレムになりそうだ。おそらくこんなものは誰だって考えるのだろう。私の脳力ではこんな程度だが、世界的なデザイナーが考案するのだから、こんなものではダメなのだろう。

 話がこじれないうちに早々に決めてもらいたいものである。
 簡単なものほど、難しいとは昔の人は物事をよくわかっていた。


 

by watari41 | 2015-09-01 22:04 | Comments(0)