眠り症
2005年 03月 30日
果樹に「眠り症」という病気がある。今冬は寒かったので問題はないようだが、暖冬であると次の年の実りが悪くなるというのである。
昨年、「梨」の出来が良くない木々があったのを見た。植物も冬は寒い中で十分に眠る必要があるのだ。人間の体内時計みたいなものがあり、一年の温度サイクルを検知しているようだ「りんご」なども冬は寒く、夏は暑いところがよいといわれている。
我が町では、40年ほど前に「株冷いちご」とか「電照いちご」といわれるものを始めた。10月頃にイチゴの苗を蔵王の標高千メートルのあたりに運ぶのである。約2ヶ月間さらして、冬を過ごしたと錯覚を起こさせるのである。それから下界の温室に植えて冬至の頃に夜は2時間ほど電球をつけ、朝も同様にして春が到来したと思わせるのである。そうすると3月頃には立派なイチゴが実った。
自然のイチゴよりもかなり早く市場に出せたので高値で売れた。その当時イチゴ御殿などといわれるシャチホコまで上げた豪邸が我が町の農村地帯に出現した。
当時は大型冷蔵庫もなかったので高い山へ運んだのだが、現在はそんなこともする必要がなくなった変りに競争も激しくなり、そんなに儲かるものでもなくなった。何年間かは創業者利益を得たのである。仙台いちごのブランドは今も健在で「とちおとめ」などの立派な品種に進化している。
人工的にこんなことを出来るものはよいのだが、地球温暖化が進むと「眠り症」などというおかしな病気まで心配しなくてはならなくなる。
昨年、「梨」の出来が良くない木々があったのを見た。植物も冬は寒い中で十分に眠る必要があるのだ。人間の体内時計みたいなものがあり、一年の温度サイクルを検知しているようだ「りんご」なども冬は寒く、夏は暑いところがよいといわれている。
我が町では、40年ほど前に「株冷いちご」とか「電照いちご」といわれるものを始めた。10月頃にイチゴの苗を蔵王の標高千メートルのあたりに運ぶのである。約2ヶ月間さらして、冬を過ごしたと錯覚を起こさせるのである。それから下界の温室に植えて冬至の頃に夜は2時間ほど電球をつけ、朝も同様にして春が到来したと思わせるのである。そうすると3月頃には立派なイチゴが実った。
自然のイチゴよりもかなり早く市場に出せたので高値で売れた。その当時イチゴ御殿などといわれるシャチホコまで上げた豪邸が我が町の農村地帯に出現した。
当時は大型冷蔵庫もなかったので高い山へ運んだのだが、現在はそんなこともする必要がなくなった変りに競争も激しくなり、そんなに儲かるものでもなくなった。何年間かは創業者利益を得たのである。仙台いちごのブランドは今も健在で「とちおとめ」などの立派な品種に進化している。
人工的にこんなことを出来るものはよいのだが、地球温暖化が進むと「眠り症」などというおかしな病気まで心配しなくてはならなくなる。
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akiyama
at 2005-03-31 03:57
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仙台の苺には寒暖操作があったとは初耳でした。球根などでは、春まで冷蔵庫にいれておくと良い花がさくと教わったことがありますが……
私が南カルフォルで暮らしたとき、「キャマリロ」という春、夏、秋しかない海岸線温暖地区がありました。そこの苺は、春に苗を植え、初夏から収穫しますが、甘味、芳香が米国では一番で、東部の一流レストラントが
競って仕入れるそうです。私も、数年、その地区の近くに住みましたから
いただきましたが、45年前、日本の三浦半島で食べた6月の苺と同じ味覚でした。
最近は、一年中、苺がマーケットで売られていますが、甘味、芳香が
皆無です。形、色だけは大きく美しいです。
苺、オレンジ、葡萄、レモン、リンゴ、洋梨、長十郎、クランベリ、バナナ、フル-ツオレンジは一年中売られています。イチジク、柿、桜ん坊、桃、は季節だけです。新種の日本蜜柑は12月から2月までです、とても美味
です。
イチゴですが、仙台と、キャマリロなど各地区とも種類が違うのでしょうか?
ともあれ、地球温暖化と人間の植物遺伝操作や生態系操作など、
とりかえしの付かないことに、ならないことを祈る私です。 akiyama
私が南カルフォルで暮らしたとき、「キャマリロ」という春、夏、秋しかない海岸線温暖地区がありました。そこの苺は、春に苗を植え、初夏から収穫しますが、甘味、芳香が米国では一番で、東部の一流レストラントが
競って仕入れるそうです。私も、数年、その地区の近くに住みましたから
いただきましたが、45年前、日本の三浦半島で食べた6月の苺と同じ味覚でした。
最近は、一年中、苺がマーケットで売られていますが、甘味、芳香が
皆無です。形、色だけは大きく美しいです。
苺、オレンジ、葡萄、レモン、リンゴ、洋梨、長十郎、クランベリ、バナナ、フル-ツオレンジは一年中売られています。イチジク、柿、桜ん坊、桃、は季節だけです。新種の日本蜜柑は12月から2月までです、とても美味
です。
イチゴですが、仙台と、キャマリロなど各地区とも種類が違うのでしょうか?
ともあれ、地球温暖化と人間の植物遺伝操作や生態系操作など、
とりかえしの付かないことに、ならないことを祈る私です。 akiyama
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watari41
at 2005-03-31 09:44
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昭和30年頃までは、石垣イチゴという静岡県産のものが4月頃には食べられて、首都圏に出荷され高値で売れていたというのが当地で株冷いちごをはじめたきっかけだったと聞いたことがあります。
もともと当地は、いちごの産地だったのですが、6月に自然にできるものは、一度に大量にできてしまうので、値崩れがはげしく、何とかできないかというところに出てきたものです。
いちご農家は、朝摘みをするので、連日3時頃には起きての作業なので出荷時には苛酷なものです。
春、夏、秋の3シーズンしかないところでも、いちごはとれるのですね。私も植物には詳しくないので、どういうことなのかよくわかりません。
わが町の平野には多くのイチゴ温室があって、日が暮れてからその中に電気がともるので、遠くから眺めるたはじめて見る人が、UFOの大群がいたと勘違いしたとかの話までありました。
最近は柿が、シブヌキしたものを真空パックされて一年中食べられるようになりましたね。先日食べたものは非常に美味かったです。
akiyamaさんコメントをありがとうございました。
もともと当地は、いちごの産地だったのですが、6月に自然にできるものは、一度に大量にできてしまうので、値崩れがはげしく、何とかできないかというところに出てきたものです。
いちご農家は、朝摘みをするので、連日3時頃には起きての作業なので出荷時には苛酷なものです。
春、夏、秋の3シーズンしかないところでも、いちごはとれるのですね。私も植物には詳しくないので、どういうことなのかよくわかりません。
わが町の平野には多くのイチゴ温室があって、日が暮れてからその中に電気がともるので、遠くから眺めるたはじめて見る人が、UFOの大群がいたと勘違いしたとかの話までありました。
最近は柿が、シブヌキしたものを真空パックされて一年中食べられるようになりましたね。先日食べたものは非常に美味かったです。
akiyamaさんコメントをありがとうございました。
森羅万象は常に変化を与えることなのですね 使わない細胞は淘汰して行くと言うことと同じなのですね。今日もまた楽しみになった1時間の散歩に出かけます。私の徒歩の標高差は30mくらいのようですが標高差”0”の散歩よりイチゴ甘さの理論から行くと30mの高低も良いのではとおもいました。
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watari41
at 2005-04-01 08:21
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何事にも緩急が必要みたいですね。平坦なところばかりだと、つまらないし、熱帯の木々には年輪がなくて寒帯のものに比べて弱いですね。人生、谷あり、山ありも極端すぎると困るものの、適度なアクシデントは細胞を活性化してくれるのでしょうね。クオリアさんコメントをありがとうございます。
by watari41
| 2005-03-30 11:01
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Comments(4)