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余日録


by watari41

あれから一年(続)

 大震災があと2日遅れて3月13日だったら、私を含めてご町内の各位が命の危険にさらされていた可能性が高かった。その日に農協の地区移動総会・懇親会が相馬市の松川浦で行われる予定だった。
 ちょうど、その時間であると一杯機嫌で港近くの魚市場で買い物をしているはずだった。命拾いをしたことになる。その辺りは今や何もない。

 一年が過ぎた現在、わが町で最も放射能値の高いのが阿武隈川河川敷である。水道水もこれに頼っているのいで、高いはずなのだが検出されていない。どうしてかと思っていたら原因は簡単なことである。放射性物質はいずれも重い。セシューム137とか、その数字は原子量を表しいるのだから、水などよりもはるかに重い。従って底に沈んでしまう。阿武隈山系からドンドン雨水が流れ込んでいるはずだが、ある程度流れると、水は異常ナシとなってしまうようだ。

 昔から川の水は三尺流れれば澄むと言われていたことを回想している。これは汚水のことを言っている。上流で小便していても、だれも文句は言わなかったものだ。下流で洗濯などをしている人がいる。

 では、何故河川敷で高い値なのかというと、昨年の原発事故での放射能を排出後に、大雨の降ったことがあった。奈良県などでは大水害を起こした。阿武隈川も河川敷の上まで水がでた。その時に沈んだ放射能が河川敷の草や土に含まれてしまったのだと考えられるのである。
 従って、ダムの底などにはかなりのセシュームが蓄積しているそうである。通常ならダム底の栓を引き抜いてドロを吐き出すはずだが、それができないということなのである。

 海にしてもしかりである。海面近くの魚には比較的放射能は低い。海底の魚に多い。アイナメという底に近い魚には多いそうだ。昔はよく船に乗って釣り上げたことを回想している。その魚は岩場に住むので、針が根がかりして困ったものだ。同じ底魚でもカレイには少ないようで、これは底が砂場である所に住んでいるので海水の動きによって、底の砂も動かされるためだと説明されている。
 そんな解説が地元紙の記事にあり、私は一々うなずいていたのである。こんなことを心配するとは思いもよならいことだった。
Commented by ようこ at 2012-03-22 17:01 x
どこがどのように汚染されているのか、見えないので、不安ですね。
カレイはあぶないのかと思っていたのですが、アイナメの方が・・・。
昨年は放射能が心配で、園芸用の土を購入しませんでした。問題が大き過ぎて、市民はどうしたらいいのでしょう。
Commented by watari41 at 2012-03-22 18:45 x
カレイも危ないというニュースがあって驚きました。何が安全なのかもうわからなくなりましたね。私が食べてる米は古々米なんです。農家には得てしてこんなものがあるんです。我が家にも残っていたんです。数年前なら家畜のエサになるところですが、今や超安全米なんですね。皮肉なものです。ようこさんコメントをありがとうございます。
by watari41 | 2012-03-16 20:15 | Comments(2)