数字のあれこれ(4)
2004年 12月 23日
銅が溶ける温度の1083℃が妙に記憶に残っている。入社した頃は高い温度を測定する用具を自分で作っていたのである。
熱伝対というもので温度が上昇するとわずかではあるが、電気が発生することで温度が測定できるものである。40年前のことだが思い出深いことだ。高い温度に耐える壷に銅と熱伝対温度計とを入れて徐々に加熱していくと順調に上昇していた温度グラフが、あるところで踊り場のようになる。銅が熔けて固体から液体になるときに熱を奪われるので、一時的に温度上昇がストップするのでこのような現象がでてくる。そしてまた上昇を続ける。その踊り場が銅の融点1083℃なのである。
氷が解けて水になる時や、あるいは水が気体になる時にも同様な現象がある、これは小学校の理科の実験でもやることだ。これを工業的に高い温度までやっていたのである。
さらにアルミニュームの熔けるところを同様にして測定するのである。アルミニュームの熔ける温度は680℃なので、銅の1083℃との直線を引いて、これが私の作った正確な温度計だと称するのである。
いまどき考えられない話ではあるが、当時は工場で安価に正確な温度を求めるのは、こうするより他にはなかったのである。
実験の時に用いる温度が正しくなければそのデーターは何の意味もなくなってしまうので、かなり真剣なものだった。
熱伝対というもので温度が上昇するとわずかではあるが、電気が発生することで温度が測定できるものである。40年前のことだが思い出深いことだ。高い温度に耐える壷に銅と熱伝対温度計とを入れて徐々に加熱していくと順調に上昇していた温度グラフが、あるところで踊り場のようになる。銅が熔けて固体から液体になるときに熱を奪われるので、一時的に温度上昇がストップするのでこのような現象がでてくる。そしてまた上昇を続ける。その踊り場が銅の融点1083℃なのである。
氷が解けて水になる時や、あるいは水が気体になる時にも同様な現象がある、これは小学校の理科の実験でもやることだ。これを工業的に高い温度までやっていたのである。
さらにアルミニュームの熔けるところを同様にして測定するのである。アルミニュームの熔ける温度は680℃なので、銅の1083℃との直線を引いて、これが私の作った正確な温度計だと称するのである。
いまどき考えられない話ではあるが、当時は工場で安価に正確な温度を求めるのは、こうするより他にはなかったのである。
実験の時に用いる温度が正しくなければそのデーターは何の意味もなくなってしまうので、かなり真剣なものだった。
by watari41
| 2004-12-23 10:23
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