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余日録


by watari41

名前へのこだわり

 新しい「市名」が気に入らないからと、市町村合併がご破算になってしまうケースが出てくるようだ。北海道内の合併では恐喝まがいのことまで出てきた。平成の大合併も思わぬことがネックになってきそうだ。名前へのこだわりというか重要性はいうまでもない。

 名前ひとつで商品のイメージが大きく変ったり、売れ行きが格段に違うことが多い。人間も名前がその人の一生に重大な影響をおよぼすと昔から信じられていた。子供の名前には誰しも悩んでしまう。昔の人も相当に凝ったようだ。暦、方角の吉兆などからの姓名判断にかなりの神経を使っていたようだ。だが、そのわりにはありふれた名前が多い。
 いい名前というのは、結局のところ限られたものなのだということになる。商品名も聞いたことのあるような名前が何度も出てくるし、会社名にしてもそのようだ。早い者勝ちで商標登録されるが、業界が異なれば同じ名前でいいというところもあるようだ。

 お相撲さんの四股名も最初はおかしな名前だと思っていても、だんだんと強くなってくると、それなりのいい名前だと思うようになるから不思議なものだ。なかには「〇〇の山」という四股名の力士が怪我ばかりしているからと「の」の字を漢字の「乃」とか「之」に変えたりの工夫をしていたこともあった。戦国の武将には縁起をかついで、何度も名前を変えた人もいる。

 私の名前は、父親が論語からとった良い名前なのだというが、ありふれた苗字のこともあり、我が町に同姓同名が3人もいる。全国には万の数の私がいるのだと思う。テレビに同姓同名者が出演していると私の分身がいるような妙な親近感以上の気分を味わうことがある。
Commented by schmidt at 2004-12-10 17:24 x
 大相撲に「青菜」という力士がいました。世が平成に移らんとするころ、まだ現役でした。幕内にはは入れませんでした。この人の四股名が呼ばれる度に、わたしはどうしてこういう名前にこだわるんだろう?「青菜に塩」じゃ弱いに決まっているじゃないかと思ったものです。

 現役引退後、この人、青菜恭孝さん(本名だったのでした)は、元大関若嶋津(現松ケ根親方)にこわれてマネージャーとなり、以来、部屋を支えました。青菜さんは若嶋津の付け人を長く務めたことがあり、その人柄にほれこんだ親方が、二子山部屋から独立する際、既に故郷に戻っていた青菜さんに頭を下げてマネージャーとなってほしいと頼んだんだそうです。この場合、「名前へのこだわり」というよりも、人柄へのこだわりでしょうか。大相撲の世界には、どういうわけかいい話がたくさんあります。
Commented by watari41 at 2004-12-10 18:45 x
 最近の大相撲の人気低迷が気になっております。テレビでみる観客席のガラアキを見るたびに、ファンの一人としては気になって仕方がありません。相撲は日本文化そのものと思うことがよくあります。
土俵から発した日本語も多いですね。お相撲さんにはいい人がいっぱいおりますね。若島津は幕内に上がったころに蔵前国技館の時代でしたが、見に行ったことがありました。北天祐と共に将来を嘱望されていたころのことです。昭和57年頃のことだったと思います。
青菜のことは、よく憶えておりませんが、そういう素質をもった人はいるのですね。何代か前の出羽の海親方は相撲は強くなくて前頭どまりでしたが、経理感覚に優れた人で、相撲協会中興の祖といわれましたね。schmidt さんコメントをありがとうございました。

by watari41 | 2004-12-09 14:41 | Comments(2)