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余日録


by watari41

人とツキについて

 彼は「ツキにツキ」まくっているが、私は「ツキ」に見放された。こんな思いを経験した人も多いと思う。「ツキ」というのは、この世のまか不思議なことの一つである。
 墜落して全員死亡した航空機に予約していたが急用ができてキャンセルしていたとか。戦時中に何度も危機一髪のところで助かって存命している方だとか。近所にも連続して年賀ハガキに上位当選して新聞ダネになった人もいる。このように「ツキ」に恵まれた人たちがいる一方で、「ツキ」のない人もいる。
 指導者というか、指揮官にもこの「ツキ」は大事である。いくら努力しても報われないことが
ある。先ごろ東北高校野球部監督が辞任した。彼は「ツキ」に恵まれていなかったようだ。昨年から優勝するにふさわしい実力を備え、弱点をさらに鍛えて夏の大会に臨んだはずだったが、どしゃ降りの雨中で試合をやらされるとは予想もしていないことだったのではないか。これも、ついてないというより他はない。勝負には実力の他に「ツキ」があるかないかが大きな要素でもある。
 この「ツキ」を呼込むために、人は皆な神頼みする。その最も大きな行動が元朝参りではないのだろうか。年頭にほとんどの国民が、どこかの神社に出かけているのようだ。最大の人気を有するのが明治神宮で何百万人もの人出に驚いてしまう。大都会の交通の便の良さもさることながら、明治は日本にとって最も「ツキ」のあった時代だったのだと思う。列強に肩を並べるまでになった。そのトップにいた天皇を祀った神社であることが大きな要素になっているのだ思う。それにあやかろうというのが発端だったのではなかろうか。初詣に押し寄せる若者には、そんな解釈は不要だろうが、先日東京に出かけた時にそんなことを考えた。
Commented by akiyama at 2004-09-19 04:25 x
若い時は「ツキ」を期待したものです。「人事を尽くして天命を待つ」とか「神仏を敬うも神仏に頼らず」なんて宮元武蔵の心境で生きたころがありますが、心底には「ツキぱなっし」期待と戒めが相克したものです。しかし、50代ごろから小悟しました。「人間万事、塞翁が馬」「禍福、吉凶は糾える縄の如し」ということが実感できました。そういった結論を、若い人に押し付けてしまうと、運命論の影の力に流され、努力することを忘れますから...やはり、ツキのないときほど、努力することは無駄でなく、ツキが廻ってきたとき、より以上の効果があるから頑張りなさいと言います。
ゴルフプレイにも、そのおもしろさが、長い年月でなく、5時間ほど芝生の上を歩きながら実感できますね...私の今の感謝も、過去の不幸に見える戦争体験。自分なりに有頂天歓喜に満ちた享楽時期。そして現在。すべてが因果していると思います。日本国家も「塞翁が馬」...さて、これからの日本丸はどこへ流れてゆくでしょう。
Commented by watari41 at 2004-09-19 11:06 x
 努力するものにツキが回るということになってほしいと思いますね。運命論に流されるのはよくないですね。小泉さんではありませんが、人生いろいろ、良いことがあれば悪いこともありますが、全ては一生懸命やった結果だと思いたいものです。akiyamaさんコメントをありがとうございます。
Commented by seten at 2004-09-20 06:22 x
ヒトの流れは前世から定められたものであると私は74年間をふりかえってお思う様になりました。そのながれは懸命にヒトのために自分に厳しく利しながら進めたときは良い流れになっていたと思います。ヒトのながれは大自然の見えざる力に制御されてると考えるようになってきました。
Commented by watari41 at 2004-09-20 08:22 x
 目に見えない力に左右されていると感じることがありますね。人間の歴史はそんなには長くないのに、万物の霊長だなどと少し思いあがったろころがありますね。謙虚にならなければいけないですね。seten さんコメントをありがとうございます。
by watari41 | 2004-09-17 20:26 | Comments(4)